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西鉄福岡(天神)駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
九鉄福岡駅から転送)
西鉄福岡(天神)駅
駅ビル(ソラリアターミナルビル)
にしてつふくおか(てんじん)
Nishitetsu-Fukuoka (Tenjin)
(0.8 km) 薬院 T02
地図上は天神駅、右は天神南駅
所在地 福岡市中央区天神二丁目11番2号
北緯33度35分19.6秒 東経130度23分59.6秒 / 北緯33.588778度 東経130.399889度 / 33.588778; 130.399889座標: 北緯33度35分19.6秒 東経130度23分59.6秒 / 北緯33.588778度 東経130.399889度 / 33.588778; 130.399889
駅番号  01 
所属事業者 西日本鉄道
所属路線 天神大牟田線
キロ程 0.0 km(西鉄福岡(天神)起点)
駅構造 高架駅
ホーム 4面3線
乗降人員
-統計年度-
109,641人/日
-2022年-
開業年月日 1924年大正13年)4月12日
乗換 福岡市地下鉄空港線天神駅
福岡市地下鉄七隈線天神南駅
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配線図[1]

西鉄福岡(天神)駅(にしてつふくおか てんじんえき)[注釈 1]は、福岡県福岡市中央区天神二丁目にある西日本鉄道(西鉄)天神大牟田線。駅番号はT01。同線の起点・ターミナル駅である。

概要

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九州最大の繁華街である天神の中心に位置し、福岡県を拠点とする大手私鉄の西日本鉄道(西鉄)最大のターミナル駅である。西鉄の基幹路線である天神大牟田線の起点で、乗降客数において福岡市内では博多駅に次ぐ規模を誇る。

現在の駅ビルは「ソラリアターミナルビル」と呼ばれ、1997年9月29日に完成。ホーム・コンコースは駅ビルの2階に所在している。同年10月1日から福岡三越が地下2階 - 1階・3階 - 9階で営業している。1階の通り抜け通路部にはライオン広場(公共広場)、福岡市観光案内所が所在。3階には西鉄天神高速バスターミナルが入っている。地下3階は駐輪場になっており、4階 - 8階はソラリアターミナル駐車場(460台)となっている。駅周辺にはファッションビルソラリアプラザソラリアステージといった西鉄の各種施設や、百貨店専門店街などの大型商業施設や飲食店などが集積している。

福岡市地下鉄空港線天神駅福岡市地下鉄七隈線天神南駅との乗り換え駅であり、当駅は両駅に挟まれた位置にある。

日中でも1時間に12本(特急2本、急行4本、普通6本)の列車が発着し、久留米大牟田方面と太宰府方面に向かう。

ソラリアターミナルビル完成で駅が現在地に移転する以前は、現在より100m北(ソラリアステージの位置)にあり、岩田屋デパート旧本館とひとつづきのビルになっていた。当時の駅舎は西鉄福岡駅ビルとして北側の一部が残存している(現在の福岡パルコ本館増床部が入居しているビル)。それ以前にはその少し西側にあった。高架化される前の駅の姿は、1956年公開の東宝映画『空の大怪獣ラドン』の福岡破壊シーンで見ることができる。

日本の大手私鉄の駅としては最西端に位置する[2]

歴史

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  • 1924年大正13年)4月12日福岡駅として開業。
  • 1939年昭和14年)7月1日九鉄福岡駅に改称届出[3]
  • 1942年(昭和17年)9月22日西鉄福岡駅に改称。
  • 1961年(昭和36年)11月1日:高架化[4]
  • 1983年(昭和58年)
    • 3月26日:ホーム改良工事完成。従来の5線5ホームから3線3ホームとなり、全ホームで7連停車が可能となる。
    • 11月26日:駅全体の改良工事完成。
  • 1987年(昭和62年)10月1日:自動改札機を導入[5]
  • 1992年平成4年)7月8日:西鉄福岡ターミナルプロジェクト(ソラリア計画)第二期となる本駅のターミナルビルへの改築工事が着工。
  • 1993年(平成5年)
    • 8月28日:改築工事のためバスセンター直上の線路を東側に移し2線2ホームでの営業を開始。
    • 12月:2線3ホーム営業となる。
  • 1995年(平成7年)
    • 3月25日:福岡 - 平尾間連続立体交差事業完了、高架新線(1.62 km)営業開始に伴い2線のうち1線が南のターミナルビル新駅に100m移動。
    • 5月27日:もう1線も同様に移動し正式に営業キロでも南に100m移動。旧駅舎から建設中のターミナルビル新駅へ駅機能が全面的に移転される。
  • 1996年(平成8年)
    • 2月29日:北側の旧駅舎1階で営業を続けていた福岡西鉄名店街が閉店し、3月8日から旧NHK福岡放送局の建物にて仮店舗のにしてつカリテンとして営業開始。旧駅の解体並びに、ソラリアステージビルの建設が始まる。
  • 1997年(平成9年)
    • 2月:コンコースを西側から東側に移し最終工事に着工。
    • 9月27日:改築工事完成。3線4ホーム化。
  • 1998年(平成10年)11月7日:北口正面階段を新設。
  • 1999年(平成11年)4月24日:ソラリアステージビルの完成で2階の外コンコースが完成し、ソラリア計画のすべての事業が完了。
  • 2001年(平成13年)1月1日西鉄福岡(天神)駅に改称[6][7]
  • 2008年(平成20年)5月18日:ICカードnimoca供用開始。
  • 2014年(平成26年)2月:発車案内表示器を液晶ディスプレイ(LCD)に切り替え、案内放送システム更新。
  • 2017年(平成29年)2月1日駅ナンバリングを導入[8]
  • 2018年(平成30年)
    • 8月11日:天神エリアで開催される「TENJIN AMURO MONTH」及び安室奈美恵のファイナルイベント「namie amuro Final Space」に合わせ、同イベント期間中は発車メロディを彼女の代表曲である「Hero」(オルゴール調)に変更[9]
    • 9月28日:「中央口」の名称を「三越口」に変更[10]
  • 2019年(平成31年)2月28日:2番線の乗車および降車ホームの北口改札側各1両分にてホームドアの実証実験を開始[11]
  • 2024年(令和6年)3月30日:3番線の乗車ホームにてホームドアの稼働を開始。

駅構造

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プラットホームソラリアターミナルビル2階にある高架駅。現在は4面3線の頭端式ホームとなっており、乗車専用ホーム(1 - 3番線)と降車専用ホームがある。電車が進入した後、まずすべての乗客を降車ホームに降車させ、その後乗車ホーム側の乗客が乗車ホームから乗ることができる。

ホーム有効長は10両編成まで入線可能な長さである。下記に示す乗り場案内は基本のものであり、例外もある。

のりば

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のりば 路線 行先 使用種別
降車用ホーム
1 天神大牟田線 二日市太宰府久留米大牟田方面 急行
2 普通
降車用ホーム
3 天神大牟田線 二日市・太宰府・久留米・大牟田方面 特急・急行

2番のりばと3番のりばの間の降車用ホームは、一部時間帯はTHE RAIL KITCHEN CHIKUGO専用乗車ホームとなる。

駅構内

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改札口は北口、三越口、南口の3箇所ある。

建物の構造上、バリアフリーとなっているのは北口のみで、三越口・南口には改札口とホームとを連絡するエレベーターエスカレーターの設置がない。

その為、車椅子等利用者が当駅へ出入りする際、または天神大牟田線を利用して当駅に到着後、福岡市地下鉄各線や西鉄天神高速バスターミナルを利用する際には、北口側・ソラリアステージビルのエレベーターを利用する形となる。

北口
最大の改札口で、2階にある。改札外コンコースはソラリアステージビルとなる。福岡市地下鉄空港線箱崎線天神駅)へ乗り換える際、最も近い改札口である。
三越口
改札口は1階。コインロッカーがある。3階にある西鉄天神高速バスターミナルへの連絡エレベーター(福岡三越と共用)がある。
2018年9月27日までは中央口と呼ばれていた。2018年9月28日に、三越口へ名称変更[10]
南口
改札口は1階で、国体道路に面している。福岡市地下鉄七隈線天神南駅)へ乗り換える際、最も近い改札口である。

利用状況

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2022年度の1日平均乗降人員109,641人[12] であり、西鉄の駅の中で最も多い[注釈 2]。隣駅である薬院駅の交通結節機能強化が進んだこともあって利用者数は減少傾向にあったが、近年は増加傾向にある。

年度別1日平均利用客数
年度 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
出典
1996年(平成08年) 168,789 83,756 [13]
1997年(平成09年) 167,825 83,137
1998年(平成10年) 162,868 80,682
1999年(平成11年) 157,824 78,216
2000年(平成12年) 153,894 76,296
2001年(平成13年) 151,375 74,868 [14]
2002年(平成14年) 149,268 73,751
2003年(平成15年) 148,669 73,456
2004年(平成16年) 143,894 71,515
2005年(平成17年) 140,444 69,789
2006年(平成18年) 140,340 70,104 [15]
2007年(平成19年) 138,910 69,434
2008年(平成20年) 137,500 68,992
2009年(平成21年) 132,502 66,704
2010年(平成22年) 131,641 66,411
2011年(平成23年) 128,426 64,773 [16]
2012年(平成24年) 128,542 64,860
2013年(平成25年) 129,898 65,550
2014年(平成26年) 129,608 65,207
2015年(平成27年) 131,902 66,516
2016年(平成28年) 131,108 65,945 [17][18]
2017年(平成29年) 133,696 67,350
2018年(平成30年) 136,269 68,730
2019年(令和元年) 136,277 68,795
2020年(令和02年) 92,169
2021年(令和03年) 98,680
2022年(令和4年) 109,641

駅周辺

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渡辺通り西側

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駅と同じ側である。

渡辺通り東側

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駅の反対側である。

その他

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隣の駅

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西日本鉄道
天神大牟田線
特急・急行・普通
西鉄福岡(天神)駅 (T01) - 薬院駅 (T02)

その他

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  • 特急電車は朝の一部を除き、毎時00分と30分に発車する。発車時刻の5分-10分前に入線する。
  • 特急電車は、発車時刻15分前くらいから乗客の列ができる。先発の急行(主に小郡・太宰府行き)が発車する前から次発の特急を待つ人も多い。
  • 当駅の構造と駅位置の関係上、福岡(天神)行きの電車では前方車両が最も混雑する[注釈 3]

脚注

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注釈

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  1. ^ 車内放送では「西鉄」を読まず「福岡天神」(ふくおかてんじん)と案内されている
  2. ^ 順位は西日本鉄道#鉄道事業の項目を参照の事。
  3. ^ 前方側に改札口がある為。

出典

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  1. ^ 川島令三『【図説】日本の鉄道 四国・九州ライン 全線・全駅・全配線』講談社、2013年8月19日、10頁。
  2. ^ 最南端は福岡県大牟田市にある同じ西鉄の大牟田駅、最北端は栃木県日光市にある東武鉄道新藤原駅、最東端は千葉県成田市にある京成電鉄空港第2ビル駅である。ただし新藤原駅に関しては管轄が野岩鉄道のため、大手私鉄直接の管轄としての最北端は鬼怒川公園駅となる。
  3. ^ 鉄道省監督局「地方鉄道、軌道事業の現況並に異動」『電気協会雑誌』第212号、日本電気協会、1939年8月、附録2頁。(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 「福岡駅の高架工事完成」『交通新聞』交通協力会、1961年10月24日、1面。
  5. ^ 「16駅の改札自動化」『交通新聞』交通新聞社、1987年10月6日、1面。
  6. ^ 、2001、「RAILWAY TOPICS - 西鉄がダイヤ改正 快速急行を新設」、『鉄道ジャーナル』(通巻414号)、鉄道ジャーナル社、2001年4月 p. 95
  7. ^ 西日本鉄道株式会社. “西鉄グループ→グループ・企業情報→会社案内→沿革→1999年〜2008年”. 2024年9月18日閲覧。
  8. ^ 西鉄電車の全駅に駅ナンバリングを導入します!” (PDF). 西日本鉄道 (2017年1月24日). 2017年3月20日閲覧。
  9. ^ TENJIN AMURO MONTH コラボレーション企画を実施します! - 西日本鉄道 2018年8月1日(2018年8月10日閲覧)
  10. ^ a b 2018年9月28日(金)より西鉄 福岡(天神)駅「中央口」を「三越口」に名称変更します! - 西日本鉄道 2018年9月27日(2018年9月28日閲覧)
  11. ^ 西鉄福岡(天神)駅 ホームドア実証実験の開始について (PDF) - 西日本鉄道 2019年02月14日(2019年2月18日閲覧)
  12. ^ 駅別乗降人員(2022年度)”. 西日本鉄道株式会社. 2023年6月15日閲覧。
  13. ^ 2001年版 福岡市統計書 2019年7月12日閲覧。
  14. ^ 2006年版 福岡市統計書 2019年7月12日閲覧。
  15. ^ 2011年版 福岡市統計書 2019年7月12日閲覧。
  16. ^ 2016年版 福岡市統計書 2019年7月12日閲覧。
  17. ^ 2018年版 福岡市統計書 2019年7月12日閲覧。
  18. ^ [1] - 令和元年度版 九州運輸要覧、2020年9月2日閲覧

関連項目

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外部リンク

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