九ヶ錦坦平
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基礎情報 | ||||
四股名 | 九ヶ錦 坦平 | |||
本名 | 細山 幸次郎 | |||
生年月日 | 1913年5月15日 | |||
没年月日 | 1976年11月1日(63歳没) | |||
出身 | 東京府東京市(現:東京都台東区) | |||
身長 | 174cm | |||
体重 | 113kg | |||
BMI | 37.32 | |||
所属部屋 |
井筒部屋 →九重部屋 →朝日山部屋 | |||
得意技 | 左褌、下手投げ、寄り | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 引退 | |||
最高位 | 東前頭3枚目 | |||
生涯戦歴 | 170勝188敗2分(32場所) | |||
幕内戦歴 | 86勝118敗2分(16場所) | |||
優勝 | 序二段優勝1回 | |||
データ | ||||
初土俵 | 1930年5月場所 | |||
入幕 | 1940年1月場所 | |||
引退 | 1949年1月場所 | |||
備考 | ||||
金星1個(照國万蔵1個) | ||||
2022年2月9日現在 |
九ヶ錦 坦平(くがにしき たんぺい、1913年5月15日 - 1976年11月1日)は、東京府東京市(現:東京都台東区)出身で朝日山部屋(入門時は井筒部屋)に所属した大相撲力士。本名は細山 幸次郎(ほそやま こうじろう)。最高位は東前頭3枚目。
来歴
[編集]1913年5月15日に東京府東京市(現:東京都台東区)で生まれる。次第に力士を志すようになると、当時大関だった豊國福馬を頼って井筒部屋へ入門、1930年5月場所において初土俵を踏んだ。豊國が現役引退後に九重部屋を創立させると一緒に移籍し、幕下昇進後の1933年限りで師匠・九重(豊國)が廃業すると朝日山部屋へ再移籍した。四股名は豊國が当初名乗っていた「陸錦(くがにしき)」としたが、読み間違えられることを懸念し、途中から「九ヶ錦」に改めた。
番付に名前が記載されるまで2年を要し、十両昇進は1938年5月場所と決して早くなかった。その原因の一つに受け身相撲があり、受け身かつ半身になることが多く、それが中堅どころで終始する一因ともなった。それでも1940年1月場所において新入幕を果たすと、それから約8年もの長きに渡って幕内力士として活躍した。現在なら8年以上に渡って幕内を維持し続ける力士は多数存在するものの、当時は第二次世界大戦による食料難もあって5年以上維持する力士は三役以上または横綱ぐらいしかおらず、平幕力士では非常に稀だった。
1949年1月場所を最後に現役引退し、年寄・北陣から桐山、片男波と変更の後、1957年5月場所を最後に廃業した。
主な成績
[編集]- 通算成績:170勝188敗2分 勝率.475
- 幕内成績:86勝118敗2分 勝率.422
- 現役在位:32場所
- 幕内在位:16場所
- 各段優勝
- 序二段優勝:1回(1932年10月場所)
- 金星:1個(照國1個)
場所別成績
[編集]春場所 | 三月場所 | 夏場所 | 秋場所 | |||
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1930年 (昭和5年) |
x | x | (前相撲) | (前相撲) | ||
1931年 (昭和6年) |
(前相撲) | 序ノ口 – |
東序ノ口8枚目 3–3 |
東序ノ口8枚目 3–3 |
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1932年 (昭和7年) |
西序二段17枚目 4–1 |
西序二段17枚目 2–4 |
西序二段筆頭 3–3 |
西序二段筆頭 優勝 6–0 |
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1933年 (昭和8年) |
東三段目5枚目 4–2 |
x | 西幕下24枚目 6–5 |
x | ||
1934年 (昭和9年) |
東幕下15枚目 1–10 |
x | 西三段目11枚目 2–4 |
x | ||
1935年 (昭和10年) |
西三段目19枚目 4–2 |
x | 東三段目4枚目 2–4 |
x | ||
1936年 (昭和11年) |
西三段目18枚目 5–1 |
x | 東幕下26枚目 9–2 |
x | ||
1937年 (昭和12年) |
東幕下3枚目 5–6 |
x | 東幕下9枚目 7–6 |
x | ||
1938年 (昭和13年) |
西幕下4枚目 10–3 |
x | 西十両8枚目 8–5 |
x | ||
1939年 (昭和14年) |
西十両2枚目 6–7 |
x | 西十両5枚目 10–5 |
x | ||
1940年 (昭和15年) |
東前頭15枚目 7–8 |
x | 東前頭16枚目 7–8 |
x | ||
1941年 (昭和16年) |
西前頭17枚目 10–5 |
x | 西前頭5枚目 9–6 |
x | ||
1942年 (昭和17年) |
東前頭3枚目 6–9 |
x | 東前頭8枚目 7–7 (1分) |
x | ||
1943年 (昭和18年) |
西前頭4枚目 2–13 |
x | 東前頭13枚目 7–8 |
x | ||
1944年 (昭和19年) |
西前頭13枚目 8–7 |
x | 東前頭9枚目 2–8 |
東前頭15枚目 4–6 |
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1945年 (昭和20年) |
x | x | 西前頭13枚目 3–4 |
東前頭14枚目 5–4 (1分) |
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1946年 (昭和21年) |
x | x | x | 西前頭7枚目 4–9 ★ |
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1947年 (昭和22年) |
x | x | 西前頭10枚目 1–9 |
西前頭17枚目 4–7 |
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1948年 (昭和23年) |
x | x | 西十両筆頭 4–7 |
西十両5枚目 5–6 |
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1949年 (昭和24年) |
東十両7枚目 引退 1–12–0 |
x | x | x | ||
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
幕内対戦成績
[編集]力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 |
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愛知山 | 1 | 1 | 青葉山 | 1 | 0 | 安藝ノ海 | 0 | 4 | 東冨士 | 0 | 1 |
綾昇 | 1 | 2 | 綾若 | 2 | 1 | 一渡 | 1 | 1 | 五ツ海 | 0 | 2 |
五ツ嶋 | 0 | 2 | 因州山 | 0 | 2 | 大岩山 | 0 | 2 | 大起(穂波山) | 0 | 1 |
大ノ海 | 0 | 1※ | 大ノ森 | 0 | 2 | 鏡里 | 0 | 1 | 笠置山 | 1 | 3 |
鹿嶋洋 | 5 | 6 | 九州山 | 3 | 3※ | 清美川 | 1 | 3 | 鬼竜川 | 1 | 0 |
九州錦 | 0 | 2 | 駒ノ里 | 1 | 1 | 相模川 | 2 | 5 | 櫻錦 | 3 | 4 |
汐ノ海 | 0 | 5 | 四海波 | 0 | 2 | 神東山 | 8 | 4 | 駿河海 | 0 | 2 |
大邱山 | 1 | 2 | 武ノ里 | 3 | 0 | 立田野 | 1 | 0 | 千代ノ山 | 0 | 1 |
照國 | 1 | 2 | 出羽湊 | 3(1) | 3 | 十勝岩 | 0 | 1 | 十三錦 | 3 | 1 |
豊嶋 | 1 | 3 | 豊錦 | 0 | 1 | 羽嶌山 | 1 | 0 | 肥州山 | 3 | 2 |
備州山 | 1 | 3 | 常陸海 | 1 | 2 | 広瀬川 | 0 | 1 | 藤田山 | 1 | 0 |
藤ノ里 | 1 | 2 | 双子岩 | 1 | 0 | 双見山 | 0 | 1 | 前田山 | 0 | 3 |
前ノ山(醍醐山) | 1 | 0 | 増位山 | 1 | 3 | 松ノ里 | 5 | 3 | 緑國 | 0 | 1 |
緑嶋 | 0 | 1 | 男女ノ川 | 1(1) | 1 | 陸奥ノ里 | 4 | 1 | 八方山 | 3 | 2 |
倭岩 | 2 | 1 | 大和錦 | 2 | 1 | 吉葉山 | 0 | 1 | 力道山 | 0 | 1 |
龍王山 | 2 | 2 | 両國 | 2 | 0 | 若潮 | 2 | 0 | 若瀬川 | 2 | 1 |
若葉山 | 0 | 2 | 若港 | 1 | 0 |
※カッコ内は勝数、負数の中に占める不戦勝の数。
※他に大ノ海と九州山に、引分が1つある。
改名歴
[編集]- 細山 幸次郎(ほそやま こうじろう):1930年5月場所-1932年5月場所
- 豊泉 幸一郎(とよいずみ# こういちろう):1932年10月場所-1935年1月場所
- 陸錦 坦平(くがにしき たんぺい):1935年5月場所-1939年1月場所
- 九ヶ錦 坦平(くがにしき たんぺい):1939年5月場所-1943年5月場所
- 九ヶ錦 幸次郎(くがにしき こうじろう):1944年1月場所-1947年11月場所
- 九ヶ錦 坦平(くがにしき たんぺい):1948年5月場所-1949年1月場所