久米島中継局
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久米島中継局(くめじまちゅうけいきょく)は沖縄県島尻郡久米島町(久米島)にあるラジオ・テレビの中継局。なお、本項では、島の東部をエリアとする久米島東中継局(くめじまひがしちゅうけいきょく)及び、コミュニティ放送局であるFM久米島の送信所についても併せて記述する。
放送エリア
[編集]- 久米島中継局
- 久米島全域(NHKテレビ・OTVは島の東部が久米島東中継局のエリア)
- 久米島東テレビ中継局
- 久米島東部(町役場仲里庁舎周辺)
沿革
[編集]- 1963年6月1日 琉球放送(RBC)がテレビ中継局を開局(US7ch・500mW)[1][2]。
- 1971年4月1日 沖縄放送協会(OHK)がテレビ中継局を開局。本土復帰1年前だったこともあり、当初から日本式チャンネルにより開局した(JA3ch・10W)[3]。
- 1972年5月15日 本土復帰によりOHKはNHK沖縄放送局となり、OHKテレビはNHK総合テレビの中継局となる。これとともに、NHK教育テレビの放送を沖縄本島と同時に開始(1ch・10W)[4]。
- 1974年3月24日 NHK-FM放送中継局、沖縄本島と同時に開局(84.2MHZ・10W)。
- 1977年2月10日 沖縄テレビ放送(OTV)が久米島中継局を開局(57ch・30W)。VHFチャンネルの余裕が無かったこともあり、当初からUHFで放送を開始した[5]。
- 1981年7月15日 RBCのテレビ中継局が送信機更新に伴い、JA4ch・10Wに変更[6]。
- 1988年3月29日 OTVが久米島中継局の受信改善のため、久米島東中継局を開局(61ch・1W)[7]。
- 1995年2月8日 NHKがEスポによる受信障害を改善するため、同局のテレビチャンネルをVHFからUHFに変更。同時に久米島東中継局を開局(久米島中継局は30W、久米島東中継局・1W)[8]。
- 1995年10月1日 琉球朝日放送(QAB)、久米島中継局を開局と同時に設置(42ch・30W)。
- 1999年 沖縄地上デジタル放送研究開発支援センターが放送実験用として定置受信所設置(~2004年)。
- 2007年12月1日 久米島中継局で地上デジタルテレビジョン放送開始(3W)。
- 2008年12月1日 久米島東中継局での地上デジタルテレビジョン放送開始(100mW)。
- 2011年7月24日 地上アナログテレビジョン放送終了。
- 2012年1月24日 FM久米島に予備免許交付。
- 2012年4月20日 FM久米島に本免許交付。
- 2012年5月17日 FM久米島での本放送開始(89.7MHZ・80W)。
久米島中継局
[編集]地上デジタルテレビ放送
[編集]ID | 放送局名 | 物理 チャンネル |
空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | NHK 沖縄総合 |
33 | 3W | 12W | 沖縄県 | 2,680世帯 | 2007年 12月1日 |
2 | NHK 沖縄教育 |
25 | 全国 | ||||
3 | RBC 琉球放送 |
30 | 沖縄県 | ||||
5 | QAB 琉球朝日放送 |
32 | |||||
8 | OTV 沖縄テレビ放送 |
31 |
- アナログと同じ仲村渠に設置。
地上アナログテレビ放送
[編集]- 送信所所在地:久米島町字仲村渠田幸原(宇江城岳西方高地)
チャンネル | 放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|
4 | RBC 琉球放送 |
映像10W/ 音声2.5W |
映像32W/ 音声7.9W |
沖縄県 | 約3,450世帯 | 1963年 6月1日[1][2] |
34 | NHK 沖縄教育 |
映像30W/ 音声7.5W |
映像135W/ 音声34W |
全国 | 約2,300世帯 | 1972年 5月15日[4] |
36 | NHK 沖縄総合 |
沖縄県 | 1971年 4月1日[3] | |||
42 | QAB 琉球朝日放送 |
1995年 10月1日[注 1] | ||||
57 | OTV 沖縄テレビ放送 |
1977年 2月10日[5] |
- 2011年7月24日をもってすべて廃止された。
- NHK総合は前身のOHKテレビとして開局した1971年4月~1995年2月にはJA3chで放送された[3]。
- NHK教育は放送開始された1972年5月~1995年2月は1chで放送された。
- RBCは復帰直後までUS7chで放送されたが、1980年代にJA4chへ変更された(ちなみにアメリカ式の7chと日本式の4chの使用周波数はほぼ同じ)。また沖縄県内民放テレビでは唯一VHFの中継局である。
FMラジオ放送
[編集]- 送信所所在地:久米島町字仲村渠田幸原(宇江城岳西方高地、テレビ中継局と同じ)
周波数 (MHz) |
コールサイン | 放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
84.2 | 無し (中継局) |
NHK 沖縄FM |
10W | 10.5W | 沖縄県 | 不明 | 1974年 3月 |
89.7 | JOZZ0BW-FM | FM久米島 | 80W | 149W | 久米島町 | 3,898世帯 (久米島町全世帯) |
2012年 5月17日 |
外部リンク
[編集]- 地上デジタルテレビジョン放送局に予備免許~今帰仁、佐敷及び久米島の中継局~ - 総務省沖縄総合通信局(2007年10月31日プレスリリース・平成19年度報道資料)
- 地上デジタルテレビジョン放送中継局に免許~今帰仁、佐敷及び久米島中継局~ - 総務省沖縄総合通信局(2007年10月31日プレスリリース・平成19年度報道資料)
- 久米島町のコミュニティ放送局に予備免許-沖縄管内で15局目のコミュニティ放送局に予備免許交付- - 総務省沖縄総合通信局(2012年1月24日プレスリリース)
- FM久米島無線局免許状情報 - 総務省電波利用穂ホームページ
- コミュニティFM大図鑑
久米島東テレビ中継局
[編集]地上デジタルテレビ放送
[編集]ID | 放送局名 | 物理 チャンネル |
空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | NHK 沖縄総合 |
20 | 100mW | 380mW | 沖縄県 | 1,282世帯 | 2008年 12月1日 |
2 | NHK 沖縄教育 |
19 | 370mW | 全国 | |||
3 | RBC 琉球放送 |
21 | 400mW | 沖縄県 | |||
5 | QAB 琉球朝日放送 |
23 | |||||
8 | OTV 沖縄テレビ放送 |
22 |
- 2008年12月1日に放送開始(送信所はアナログと同じ宇根真泊に設置)。
- アナログでは未設置のRBCとQABもデジタル新局として開局した。
地上アナログテレビ放送
[編集]- 送信所所在地:久米島町字宇根真泊
チャンネル | 放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|
49 | NHK 沖縄教育 |
映像1W/ 音声250mW |
映像4.4W/ 音声1.1W |
沖縄県 | 約1,150世帯 | 1995年 2月8日[8] |
51 | NHK 沖縄総合 |
全国 | ||||
61 | OTV 沖縄テレビ放送 |
沖縄県 | 1988年 3月29日[7] |
- 2011年7月24日をもってすべて廃止された。
- 久米島東局においてはOTVのみ開局している。なお、RBCは久米島中継局でカバーできたため中継局未設置、QABは中継局未計画。
- NHKは久米島中継局がUHFにチャンネル変更した際に開局。
外部リンク
[編集]- 地上デジタルテレビジョン放送局に免許~本部、沖縄石川、久米島東他の中継局~ - 総務省沖縄総合通信事務所(2008年11月28日プレスリリース)
- 地上デジタルテレビジョン放送局に予備免許~本部、沖縄石川、久米島東他の中継局~ - 総務省沖縄総合通信事務所(2008年10月3日プレスリリース)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 琉球放送株式会社50年史編纂委員会『琉球放送50年史』琉球放送、2005年、年表1963年頁。
- ^ a b 日本民間放送連盟『日本放送年鑑 昭和55年度』洋文社、1980年、512頁。
- ^ a b c 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'72』日本放送出版協会、1972年、488,490頁。
- ^ a b 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'72』日本放送出版協会、1972年、594頁。
- ^ a b 日本民間放送連盟『日本放送年鑑 昭和55年度』洋文社、1980年、513頁。
- ^ 琉球放送株式会社50年史編纂委員会『琉球放送50年史』琉球放送、2005年、年表1981年頁。
- ^ a b 沖縄テレビ放送総合企画室『沖縄テレビ30年史』沖縄テレビ放送、1989年、181頁。
- ^ a b 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'95』日本放送出版協会、1995年、623頁。
- ^ 琉球朝日放送10年史編纂委員会『琉球朝日放送10年史』琉球朝日放送、2008年、160頁。
関連項目
[編集]- NHK豊見城ラジオ放送所(NHKラジオの親局)
- 豊見城高安テレビ・FM放送所(NHKテレビ、RBCアナログテレビ、OTVの親局)
- RBC・QAB嘉数放送所(RBCiラジオ・RBCデジタルテレビ、QABの親局)
- ROK大里放送所(ROKラジオ沖縄の親局)
- FM沖縄新川放送所(FM沖縄の親局)