中西香爾
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中西 香爾 (なかにし こうじ) | |
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化学同人『化学 = Chemistry.』第22巻第6号(1967)より | |
生誕 |
1925年5月11日[1] イギリス領香港 |
死没 |
2019年3月28日(93歳没) アメリカ合衆国 ニューヨーク |
国籍 | 日本[2] |
研究分野 | 有機化学(天然物化学)[1] |
研究機関 | コロンビア大学[1] |
出身校 | 名古屋大学[1] |
博士課程 指導教員 | 平田義正 |
主な指導学生 | 大村智[3] |
主な業績 |
ギンコライド ブレベトキシンに関する構造決定[1] |
主な受賞歴 | 受賞の項目を参照 |
プロジェクト:人物伝 |
中西 香爾(なかにし こうじ、1925年5月11日 - 2019年3月28日)は、香港生まれの日本の化学者。コロンビア大学名誉教授。名古屋大学特別教授。初代サントリー生物有機科学研究所所長。位階は従三位。文化勲章受章。
有機化学の分野、特に生物活性天然有機化合物の分野で高い評価を受けており[4]、円偏光二色性、核オーバーハウザー効果などを構造決定の技術として導入した業績は名高い[1][4]。イチョウから得られる化合物ギンコライド類やスズメバチの毒成分であるフィラントトキシンの研究などがよく知られている[1][4][5]。趣味はマジック[1]。
略歴
[編集]- 1944年 旧制甲南高等学校(甲南大学の前身)の理科を卒業。
- 1947年 名古屋大学理学部卒業[4]。天然物化学の権威である平田義正の薫陶を受ける。
- 1950年 ハーバード大学に留学[4]。
- 1955年より名古屋大学助教授、東京教育大学教授、東北大学教授を務めた後、1969年からアメリカコロンビア大学教授[4]。
- 1978年 食品化学研究所所長[6]。
- 1979年 サントリー生物有機科学研究所所長[6]。
受賞
[編集]- 1967年 朝日賞
- 1978年 アーネスト・ガンサー賞、センテナリー賞
- 1981年 レムセン賞
- 1986年 パウル・カラー・ゴールドメダル
- 1990年 日本学士院賞・恩賜賞、アーサー・C・コープ賞
- 1992年 シェーレ賞、ウィリアム・H・ニコルズ賞
- 1994年 米国科学アカデミー賞化学部門
- 1995年 キラリティーメダル(イタリア化学会)
- 1996年 ウェルチ化学賞
- 2003年 キング・ファイサル国際賞
- 2004年 テトラヘドロン賞
- 2005年 名古屋メダル(MSD生命科学財団)[7]
他に全米科学アカデミー化学賞など。
栄典
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h “中西香爾 Koji Nakanishi”. Chem-Station. 2017年7月25日閲覧。
- ^ Professor Koji Nakanishi | King Faisal International Prize
- ^ 【ノーベル賞受賞】大村智氏、常識破りの発想で治療薬開発 (1/5ページ) - 産経ニュース
- ^ a b c d e f g h 山村庄亮「文化勲章を受章された中西香爾先生」『有機合成化学協会誌』第66巻第1号、有機合成化学協会、2008年、2頁、doi:10.5059/yukigoseikyokaishi.66.2。
- ^ ノーベル賞の大村さんも薫陶、中西香爾さん死去読売新聞2019年3月29日
- ^ a b 沿革サントリー生物有機科学研究所
- ^ “名古屋メダル受賞者一覧(Gold Medal)”. 公益財団法人MSD生命科学財団. 2022年10月6日閲覧。
- ^ 『官報』本紙7号、令和元年5月15日8ページ
関連項目
[編集]外部リンク
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