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中国共産党第十八回全国代表大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

中国共産党第十八次全国代表大会は、2012年11月8日から14日までの間、北京で開催された中国共産党全国代表大会(党大会)である。略称は、中共「十八大」、あるいは中共「第十八回党大会」。

概要

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大会のテーマは「中国の特色ある社会主義の道に沿って揺るぎなく前進し、ややゆとりある社会(小康社会)の、全面的建設のために奮闘[1]しよう」というものであった。この大会では習近平らをはじめとする党の「新指導部」の主要メンバーが、党中央委員に選出された。

  • 全国党員数:8260万2千名(2011年12月)[2]
  • 代表:2268人
  • 招請代表:57人[3]
  • 開催場所:北京人民大会堂
  • 開催期間:2012年11月8日-14日

大会機構

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第十八次全国代表大会を主催運営する主要メンバーは、次の通りである。

総書記による活動報告

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本大会は呉邦国の司会で2012年11月8日午前9時(日本時間で午前10時)に開幕し、胡錦涛総書記が演壇に立ち政治活動報告が行われた。そのなかで胡錦涛は、第17期中央委員会の活動を12に分けて報告し、過去10年間の、彼の総書記任期中の総括も行った。

中共十八大が開かれた北京人民大会堂
  1. 過去5年間(2007年~2012年)の活動
  2. 中国の特色ある社会主義の新たな勝利を勝ち取ったこと。
  3. ややゆとりある社会の全面的完成と改革開放の全面的深化の目標を推進したこと。
  4. 社会主義と市場経済の体制を整備し、経済成長パターンの転換を加速させたこと。
  5. 中国の特色ある社会主義政治発展の道を堅持し、政治体制改革を推進したこと。
  6. 社会主義的文化的強国の建設を着実に推進したこと。
  7. 民生の改善と管理の革新における社会建設を強化したこと。
  8. 環境保護文明の建設を力強く推進したこと
  9. 国防と軍隊の現代化を加速させたこと。
  10. 一国二制度」の実践を拡充し、祖国統一を推進したこと。
  11. 人類の平和と発展の崇高な事業を継続的に推進したこと。
  12. 党建設の科学化水準を全面的に向上させたこと。

委員選挙

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本大会最終日の11月14日に党中央委員会委員の選挙が行われた。習近平、李克強らをはじめとする205人の党中央委員会委員が選出された[4]。他に党中央委員候補、党中央紀律検査委員会委員も、あわせて選出された。

一中総

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なお本大会の閉会にともなって、ひきつづき中国共産党第十八期中央委員会第一回総会(第十八期一中総。いわゆる「一中全会」)が、翌2012年11月15日午前から開催された。

祝電

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ベトナム共産党キューバ共産党朝鮮労働党[5]などの社会主義諸国の執権党、社民党日本共産党民主党創価学会[6]など各国から祝電が寄せられたが、台湾問題で対立してきた中国国民党の中央委員会[7]が初めて祝電を打ち、一中全会で習近平が中国共産党中央委員会総書記に選出されたことを中国国民党主席でもある馬英九台湾地区総統(いわゆる「中華民国総統」)が、国民党主席[8]の名義で祝電を送ったのは異例であった。

参考文献

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  1. ^ 「第18回党大会における胡錦濤総書記の報告(抜粋)」 - 人民網
  2. ^ 「中国共産党、党員数8260万人末端組織は402万」 - 人民網
  3. ^ 「第18回党大会が準備会議 胡錦濤同志が主宰」 - 人民網
  4. ^ 中国共产党第十八届中央委员会委员名单--十八大专题报道--人民网”. cpc.people.com.cn (2012年11月15日). 2022年10月22日閲覧。
  5. ^ “朝鮮、ベトナム、ラオス、キューバの政権党が第18回党大会開催に祝意を表明”. 人民網. (2012年11月9日). http://j.people.com.cn/94474/8011829.html 2016年9月6日閲覧。 
  6. ^ “日本の政党・組織、第18回党大会に祝電”. 人民網. (2012年11月13日). http://j.people.com.cn/94474/8012994.html 2016年9月6日閲覧。 
  7. ^ “中国国民党中央委員会が中国共産党の党大会開催に祝電”. 人民網. (2012年11月9日). http://j.people.com.cn/94474/8011770.html 2016年9月6日閲覧。 
  8. ^ “馬総統、習近平氏に初祝電 国民党主席名義で”. 中央通訊社. (2012年11月15日). http://japan.cna.com.tw/news/aall/201211150008.aspx 2016年9月6日閲覧。 

外部リンク

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