中井亜佐子 (英文学者)
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中井 亜佐子(なかい あさこ、1966年- )は、日本の英文学者、一橋大学教授。
人物・来歴
[編集]島根県松江市生まれ。山口県宇部市育ち[1]。山口県立宇部高等学校卒[2]、1989年東京大学文学部英文科卒業。1992年同大学院人文科学研究科修士課程修了。1996年オックスフォード大学英文学部博士課程修了。1996年帝京大学文学部専任講師。1997年博士(英文学)の学位取得(オックスフォード大学)。2002年一橋大学言語社会研究科助教授、2007年准教授、2009年教授[3]。
モダニズム期の英文学(特にジョウゼフ・コンラッド)、20世紀後半以降の英語文学、ポストコロニアル批評などを研究する。「英語圏文学とポストコロニアル批評」で第5回(2008年度)日本学術振興会賞受賞。
著書
[編集]- 『他者の自伝――ポストコロニアル文学を読む』研究社、2007年)
- 『〈わたしたち〉の到来――英語圏モダニズムにおける歴史叙述とマニフェスト』(月曜社[シリーズ「哲学への扉」]、2020年)
- 『日常の読書学――ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』を読む』小鳥遊書房、2023年)
- 『エドワード・サイード ある批評家の残響』書肆侃侃房、2024
共編著
[編集]- 『文化アイデンティティの行方――一橋大学言語社会研究科国際シンポジウムの記録』恒川邦夫、古澤ゆう子、坂井洋史、鵜飼哲、三浦玲一、武村知子共編著、彩流社[成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書]、2004年)
- 『ジェンダー表象の政治学――ネーション、階級、植民地』吉野由利共編著、彩流社、2011年)
- 『〈終わり〉への遡行――ポストコロニアリズムの歴史と使命』秦邦生、富山太佳夫、溝口昭子、早川敦子共編著、英宝社、2012年)
- 『文学研究のマニフェスト――ポスト理論・歴史主義の英米文学批評入門』三浦玲一編著、遠藤不比人、大田信良、越智博美、河野真太郎、中山徹共著、研究社、2012年)
- 『〈言語社会〉を想像する――一橋大学言語社会研究科25年の歩み』小岩信治、小泉順也共編著、小鳥遊書房、2022年)
翻訳
[編集]- G・C・スピヴァク『スピヴァク、日本で語る』本橋哲也、新田啓子、竹村和子共訳、みすず書房、2009年)
- ニコラス・ロイル『デリダと文学』吉田裕共訳、月曜社[叢書・エクリチュールの冒険]、2014年
- ポール・ビュール『革命の芸術家――C・L・R・ジェームズの肖像』星野真志、吉田裕共訳、こぶし書房[こぶしフォーラム]、2014年)
- ウェンディ・ブラウン『いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃』みすず書房、2017年)
- 河野真太郎編『暗い世界――ウェールズ短編集』川端康雄、西亮太、山田雄三、河野真太郎共訳、堀之内出版、2020年)
論文
[編集]脚注
[編集]- ^ 『日常の読書学』
- ^ 「東大合格者全氏名」『週刊朝日』1985年3月29日号
- ^ researchmap