万字炭山駅
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万字炭山駅 | |
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万字炭山駅跡地(平成27年6月28日撮影) | |
まんじたんざん Manjitanzan | |
◄万字 (1.5 km) | |
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所在地 | 北海道岩見沢市栗沢町万字曙町 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 万字線 |
キロ程 | 23.8 km(志文駅起点) |
電報略号 | マサ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1914年(大正3年)11月11日[1] |
廃止年月日 | 1985年(昭和60年)4月1日[1] |
備考 | 万字線廃線に伴い廃駅[1] |
万字炭山駅(まんじたんざんえき)は、北海道空知郡栗沢町万字曙町(現・岩見沢市栗沢町万字曙町)にあった日本国有鉄道(国鉄)万字線の駅(廃駅)である。電報略号はマサ。事務管理コードは▲132005[2]。
歴史
[編集]- 1914年(大正3年)11月11日 - 国有鉄道万字軽便線志文駅 - 当駅間開通に伴い開業[3]。当時は万字鉱山から産出される石炭を取り扱う貨物駅[3]であった。
- 1922年(大正11年)9月2日 - 線路名を万字線に改称、同線の駅となる。
- 1924年(大正13年)9月1日 - 旅客・荷物の取扱い開始[4]。一般駅。
- 1966年(昭和41年)8月 - 台風により駅舎倒壊[5]。
- 1967年(昭和42年)3月27日 - 駅舎改築。
- 1970年(昭和45年)8月17日 - 専用線発着車貨物以外の貨物取扱い廃止[1]。朝夕のみ万字駅から職員を一人派遣して対応[6]。
- 1978年(昭和53年)
- 1985年(昭和60年)4月1日 - 万字線の廃線に伴い廃止となる[1]。
- 2013年(平成25年)6月1日 - 残存していた駅舎が解体される。
駅名の由来
[編集]当駅近辺の炭鉱名(万字炭鉱)に由来する。
駅構造
[編集]廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の西側(万字炭山方面に向かって右手側)に存在した[9]。転轍機を持たない棒線駅となっていた。かつては駅構内に隣接して炭鉱があったため多数の側線を有し、貨物列車廃止後も広い構内が残されていた[10]。元々島式ホーム1面2線であり、駅舎とホームの間もかなり離れていた[11]。
無人駅(簡易委託駅)となっていた。有人駅時代の駅舎は改築され近代的なスレート造りの建物となっており[10]、乗車券が駅舎内で発券されていた。駅舎は構内の南側に位置しホームからかなり離れており、長い通路で連絡した。駅スタンプが設置されていた。
利用状況
[編集]- 1981年度の1日乗降客数は6人[9]。
駅周辺
[編集]周囲を山に囲まれた低地にあった[9]。
- 北海道道38号夕張岩見沢線
- 岩見沢市役所万字連絡所
- 奥万字温泉 - 駅から南に約2km[5]。2006年廃業。
- 岩見沢市 東部丘陵線コミュニティバス「万字寿町回転所」停留所
駅跡
[編集]1999年(平成11年)時点では駅舎が個人に売却され、住宅として再利用されており、ホームも残存していた[12]。2011年には山荘になっていた[13]が、2013年6月に解体された。 当駅跡にも美流渡駅跡、万字駅跡と同じ形状の駅名標をかたどった記念碑が建立されているが、駅舎から離れた位置に設置されている[13]。
また、駅の先にあった万字炭鉱は万字森林公園に整備されているが、1999年(平成11年)時点にはホッパーが半分土砂に埋まった状態で残存していた[12]。
隣の駅
[編集]- 日本国有鉄道
- 万字線
- 万字駅 - 万字炭山駅
脚注
[編集]- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、861頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、227頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ a b 『官報』 1914年11月04日 鉄道院告示第102号(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『官報』 1924年08月16日 鉄道省告示第147号(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b 書籍『終着駅 国鉄全132』(雄鶏社、1980年10月発行)49ページより。
- ^ 「万字線の営業新体制 国鉄北海道支社、あすから実施」『交通新聞』交通協力会、1970年8月16日、1面。
- ^ “日本国有鉄道公示第6号”. 官報. (1978年4月6日)
- ^ “「通報」●万字線朝日駅ほか2駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1978年4月6日)
- ^ a b c 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)70ページより。
- ^ a b 書籍『廃線終着駅を訊ねる 国鉄・JR編』(著:三宅俊彦、JTBパブリッシング、2010年4月発行)26ページより。
- ^ 昭和の終着駅 北海道編(交通新聞社)p.78-81
- ^ a b 書籍『鉄道廃線跡を歩くVII』(JTBパブリッシング、2000年1月発行)60-61ページより。
- ^ a b 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社、2011年9月発行)28ページより。