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一品香

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

一品香(イーピンシャン)は、福岡県で店舗を展開する中華料理レストラン。「博多一品香」とも称する[1]

概要

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一品香フアーストフーズ株式会社
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
812-0888
福岡県福岡市博多区板付1-3-6[2]
設立 1979年(昭和54年)12月13日[3]
業種 小売業
事業内容 中華料理レストランの経営[4]
代表者 宮原満州生[2]
資本金 2600万円[2]
売上高 4億7100万円 (2006年7月)[4]
従業員数 21名[4]
主要株主 宮原満州生 60%[4]
特記事項:2020年12月解散[3][注釈 1]
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株式会社アイシーケイ[3][注釈 2]
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
812-0888
福岡県福岡市博多区板付1-3-6[2]
設立 1972年(昭和47年)10月27日[3]
業種 食料品
事業内容 中華料理食材の製造加工・販売[5][3]
代表者 宮原満州生[2]
資本金 1600万円[5]
売上高 2億6178万円 (2006年7月)[5]
従業員数 6名[5]
主要株主 宮原満州生 37.5%[5]
特記事項:2020年12月解散[3][注釈 1]
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1955年(昭和30年)2月、宮原満州生が福岡・中洲で創業[6]。姉夫婦が天神で営んでいた一口餃子屋の暖簾分けを受け独立した。同店の元々の開店年から1951年(昭和26年)が一品香の創業年とされることもある[7]。天神3丁目に店舗があった[6][注釈 3]。独立後、宮原は当初、中洲の玉屋の裏手に6坪ほどの店舗を構えたが、1964年(昭和39年)に中洲の交番前に4階建てのビルを建設し移転[6][注釈 4]。暖簾分けを経て、1970年(昭和45年)には資本関係のない4社(一品香本店、東中洲一品香、渡辺通り一品香、大橋一品香)に分かれて福岡市内で計14店舗が運営された[7]。1979年(昭和54年)12月、「一品香フアーストフーズ株式会社」を設立。1988年(昭和63年)、中洲のビルを売却し郊外型店舗の展開を進め[6]、ピーク時には直営25店舗の規模に成長した[10]

2005年(平成17年)には創業50周年を迎えた。2005年時点で10店舗を展開、そのうち博多駅店、小郡店、那珂川店、水城店の4店舗が一品香フアーストフーズが運営する直営店で、他の6店舗が東中洲一品香をFC本部とした独立店だった[6]。また、関係会社アイシーケイがセントラルキッチンとして店舗向けに食材を製造し各店に提供していた[6]

2000年代以降、競合に押され業績が低迷[4]。2007年(平成19年)5月、一品香フアーストフーズは決済不調となり同年末に直営の不採算店舗を閉店させたが[10]、2008年(平成20年)1月、再び決済不調に陥り、東中洲一品香、アイシーケイとともに事業を停止した[2]。FC店はその後も営業を続け、2022年(令和4年)現在3店舗が営業している。

一品香食品

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1963年(昭和38年)4月、福岡市[注釈 5]で「一品香食品工業株式会社」として設立。同年、「一品香食品株式会社」に社名を変更[12]。一品香の看板商品である餃子の冷凍化に取り組み、1967年(昭和42年)に商品化[7]。1968年(昭和43年)3月、子会社として「一品香商事株式会社」(福岡市、冷凍食品卸)を設立[13]。同年、久山町に工場を建設[12]。餃子に続いて焼売ちゃんぽん中華丼ミートボールなどの冷凍食品化を実現させ、一品香店舗での調理の省力化に役立てられるとともに、ニッスイと提携し全国の百貨店やスーパーで販売された[7][14](p56)。1972年(昭和47年)の売上比率は餃子が70%、焼売・肉団子・包子が各10%。販売比率は百貨店・スーパー向けが75%、給食向けが20%だった[14](p113)。同社は旭化成傘下を経て1999年(平成11年)に日本たばこ産業の子会社化。グループ再編に伴い2008年(平成20年)からは加ト吉(現・テーブルマーク)の完全子会社となっている。

沿革

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  • 1955年(昭和30年)2月 - 創業。
  • 1961年(昭和36年)1月 - 「株式会社一品香本店」を設立[15]
  • 1963年(昭和38年)4月 - 「一品香食品工業株式会社」を設立。
  • 1963年(昭和38年)12月 - 「株式会社東中洲一品香」を設立[3]
  • 1972年(昭和47年)10月 - 「株式会社アイシーケイ」を設立[3]
  • 1979年(昭和54年)12月 - 「一品香フアーストフーズ株式会社」を設立[2]
  • 2005年(平成17年)2月 - 創業50周年。
  • 2007年(平成19年)12月 - 小郡店が閉店[10]
  • 2008年(平成20年)1月 - 一品香フアーストフーズなど3社が決済不調により事業を停止。
  • 2021年(令和3年)12月 - 大野城店が開店。

店舗

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雑餉隈店
  • 雑餉隈店 (福岡県福岡市博多区竹丘町2-3-9[1]) - 有限会社一品香フードサービスが運営。
  • 大野城店 (福岡県大野城市川久保1-4-14) - 有限会社一品香フードサービスが運営。2021年12月開店[16]
  • 甘木店 (福岡県朝倉市大字一ツ木字長牟田18-22[17]) - 有限会社一品香甘木店が運営。

過去の店舗

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脚注

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注釈

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  1. ^ a b 休眠会社のみなし解散。
  2. ^ 「株式会社アイ・シー・ケイ」との表記もある[5][2]
  3. ^ 福岡市天神3-2-5[8]
  4. ^ 福岡市東中洲4-2-16[9]
  5. ^ 福岡市中比恵町122[11]

出典

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  1. ^ a b c 福岡市天神-中華料理(中華レストラン) 一品香の元祖博多一口餃子(イーピンシャン)”. 一品香. 2006年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月18日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h I・Bダイジェスト 2008年1月14日[月]No.1300”. ネットアイビーニュース (2008年1月17日). 2022年6月18日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 法人登記情報より
  4. ^ a b c d e 東京商工リサーチ 2007, p. 38
  5. ^ a b c d e f 東京商工リサーチ 2007, p. 9
  6. ^ a b c d e f 「企業取材/創業50周年を迎えた老舗中華チェーン 一品香グループ」『ふくおか経済 vol.202』地域情報センター、2005年6月1日、140-144頁。 
  7. ^ a b c d 「将来の需要増にそなえる冷凍食品開発 福岡・一品香食品」『月刊食堂 1970年7月号』柴田書店、1970年7月、64-65頁。 
  8. ^ 昭和40年 福岡商工名鑑』福岡商工会議所、1965年5月31日、224頁https://dl.ndl.go.jp/pid/2507103/1/167 
  9. ^ 食品会社要覧 1973年版』食品新聞社出版部、1973年1月15日、129頁https://dl.ndl.go.jp/pid/11936848/1/83 
  10. ^ a b c d 一品香小郡店が閉店”. ネットアイビーニュース (2007年12月27日). 2022年6月18日閲覧。
  11. ^ 第五版 産経日本紳士年鑑 上』産経新聞年鑑局、1964年、36頁https://dl.ndl.go.jp/pid/3044844/1/564 
  12. ^ a b 会社情報”. 一品香食品. 2022年6月18日閲覧。
  13. ^ 第56版 帝国銀行・会社要録』帝国興信所、1975年12月1日、福岡 9頁https://dl.ndl.go.jp/pid/11996032/1/1273 
  14. ^ a b 『1973年度版 会社要覧 冷凍食品業界編』水産タイムズ社、1972年。doi:10.11501/11940362 
  15. ^ 第49版 帝国銀行・会社要録』帝国興信所、1968年11月10日、福岡 10頁https://dl.ndl.go.jp/pid/8798251/1/3704 
  16. ^ 放送内容|ゴックン食べある記”. KBC 九州朝日放送 (2022年1月29日). 2022年6月18日閲覧。
  17. ^ a b c d e f g h 私どもの思い”. 一品香. 2006年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月18日閲覧。
  18. ^ 「新幹線「博多南駅」開業・波及効果 (特集)」『西日本新聞』1990年4月1日、19面。
  19. ^ 一品香小郡店”. 一品香小郡店. 2021年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月18日閲覧。
  20. ^ a b 笑顔と会話の咲く中華 一品香”. 一品香. 2005年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月18日閲覧。
  21. ^ 事業所一覧”. 熊本電気鉄道. 2008年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月18日閲覧。
  22. ^ 企業理念 > 沿革”. 熊本電気鉄道. 2022年6月18日閲覧。

参考文献

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  • 『平成19年版 東商信用録(九州版)』東京商工リサーチ、2007年8月20日。ISBN 9784887544789 

外部リンク

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