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ヴァーリア科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヴァーリア科
Vahlia capensis
Vahlia capensis
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 Lamiids
: ヴァーリア目 Vahliales
: ヴァーリア科 Vahliaceae

ヴァーリア科(ヴァーリアか、学名Vahliaceae) は、被子植物のヴァーリア目に属する唯一ので、ヴァーリア属のみを含む単型科。ヴァーリア属は5種からなり、草本・木本両方を含む。アフリカの北西部を除く地域に分布し、3種がイラクからセイロン島にかけての南アジアでも見られ、1種は更にベトナムフーコック島にも隔離分布する。草地や林内では見られず、河原のような開けた地形を好み、海水が流れ込む塩分濃度の高い土壌でも生育する[1]学名デンマークノルウェーの植物学者マルティン・ヴァール (Martin Vahl) に因む[2]

形態

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Vahlia capensis の花

一年生または多年生の草本、または矮性の低木である[1]

対生単葉全縁、楕円形から線形で、無毛または軟腺毛で覆われている[1]

密な集散花序につき、花弁は萼片より長く、白または黄色。子房下位であり、子房に上生する花盤から5本の雄蕊が生じる。雌蕊は2–3心皮が合生する。柱頭は頭状[3]

果実

球形の蒴果で、50–200個の小さな種子をつける[1]

分類

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ミズキ目

ツツジ目

キキョウ類

シソ類

クロタキカズラ目

メッテニウサ目

ガリア目

ムラサキ目

リンドウ目

ヴァーリア目

シソ目

ナス目

APG IVにおけるキク類の系統樹

従来の分類体系では、ヴァーリア科はユキノシタ目に属していたが、分子系統解析の進展により、キク類に属することが明らかになった[1]2016年に改訂されたAPG IVでは、ヴァーリア科のみで構成されるヴァーリア目が独立したとして新設され、ナス目シソ目とともにシソ類の一員とされる[4][5]

包括されている種

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以下の5種を含む[6]

参考文献

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  1. ^ a b c d e Heywood V. H., Brummitt R. K., Culham A., Seberg O. (2007), Ontario: Firely Books, pp. 328, ISBN 1-55407-206-9 
  2. ^ Per Magnus Jørgensen (2009年2月13日). “Martin Vahl”. 2018年11月15日閲覧。
  3. ^ Angiosperm Phylogeny Website. 2018年11月15日閲覧。
  4. ^ P.F. Stevens (2001), http://www.mobot.org/MOBOT/research/APweb/+2010年3月22日閲覧。 [リンク切れ]
  5. ^ The Angiosperm Phylogeny Group (2016), Botanical Journal of the Linnean Society 181, 1: pp. 1–20, doi:10.1111/boj.12385, http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/boj.12385/abstract 
  6. ^ “Vahlia”, The Plant List. Version 1.1, http://www.theplantlist.org/1.1/browse/A/Vahliaceae/Vahlia/ 2016年11月14日閲覧。