ワン・オン・ワン (チープ・トリックのアルバム)
『ワン・オン・ワン』 | ||||
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チープ・トリック の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | イリノイ州エヴァンストン ピアース・アロウ・レコーダーズ[1] | |||
ジャンル | ハードロック、パワー・ポップ | |||
時間 | ||||
レーベル | エピック・レコード | |||
プロデュース | ロイ・トーマス・ベイカー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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チープ・トリック アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「If You Want My Love」 - YouTube 「She's Tight」 - YouTube |
『ワン・オン・ワン』(One on One)は、チープ・トリックが1982年に発表した6作目のスタジオ・アルバム。バンド初のメンバー・チェンジを経て制作された。
背景
[編集]オリジナル・ベーシストのトム・ピーターソンのライヴ不参加(その後正式に脱退)に伴い、バンドはピーター・コミタを代役に迎えた。コミタは1981年のシングル曲「リーチ・アウト」をロバート・ジェイムズと共作するが[5]、本作のレコーディングには参加せず、ジョン・ブラントが正式メンバーとして加入した。ただし、本作のベース・パートの大部分はリック・ニールセンによる[6]。なお、本作のためのセッションでは、コミタがソングライティングに関与した曲「フール・ユアセルフ」のデモ録音も行われたが、正式なレコーディングには至らなかった[7]。
クイーン、カーズ、ジャーニー等の作品を手掛けてきたロイ・トーマス・ベイカーがプロデューサーに起用された[8]。ただし、ドラマーのバン・E・カルロスが2012年のインタビューで語ったところによれば、バンドはベイカーの音作りに不満があり、それが次作『ネクスト・ポジション・プリーズ』(1983年)におけるトッド・ラングレンの起用につながったという[7]。
反響・評価
[編集]アメリカのBillboard 200では39位に達し、EPを含めれば自身5作目の全米トップ40アルバムとなった[2]。本作からのシングルは、「永遠のラヴ・ソング」が全米45位、「シーズ・タイト」が全米65位を記録した[2]。また、「サタデー・アット・ミッドナイト」は、2種類のリミックス・ヴァージョンを収録した12インチ・シングルもリリースされ[9]、1983年に『ビルボード』のダンス・ミュージック/クラブ・プレイ・シングル・チャートで45位を記録した[2]。
日本のオリコンLPチャートでは77位に終わり、『蒼ざめたハイウェイ』(1977年)以降のアルバムとしては初めてトップ40入りを逃した[3]。イギリスでは本作が1982年6月5日付の全英アルバムチャートで95位となり[4]、シングル「永遠のラヴ・ソング」は全英シングルチャートで57位に達した[10]。
Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「パワー・バラードの"If You Want My Love"と淫らなロック・ナンバー"She's Tight"の2曲は良いシングル曲だが、どちらも彼らの古いスタンダード曲には及ばない」「ソングライティングには無理があり堅苦しく、想像力にも引っかかりにも欠ける」と評している[11]。また、クリストファー・コネリーは1982年7月8日付の『ローリング・ストーン』誌において5点満点中3点を付け、アルバム全体に関して「ギタリスト兼ソングライターのリック・ニールセンは、なおもAC/DC的な路線に固執し続けているが、望みは残されている」、「永遠のラヴ・ソング」に関して「チープ・トリックのスローな曲としては"Take Me I'm Yours"以来の傑作で、ヘヴィメタルが世界を席巻しているご時世において売れ線を狙うことをやめれば、バンドには可能性があることを示した好例である」と評している[12]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はリック・ニールセン作。
- アイ・ウォント・ユー - "I Want You" - 3:01
- ワン・オン・ワン - "One on One" - 3:05
- 永遠のラヴ・ソング - "If You Want My Love" - 3:37
- ウー・ラ・ラ・ラ - "Oo La La La" (Rick Nielsen, Robin Zander) - 3:14
- ルッキン・アウト・フォー・ナンバー・ワン - "Lookin' Out for Number One" - 3:45
- シーズ・タイト - "She's Tight" - 2:58
- タイム・イズ・ラニン - "Time Is Runnin'" - 2:20
- サタデー・アット・ミッドナイト - "Saturday at Midnight" (R. Nielsen, R. Zander) - 2:58
- ホールド・オン・ミー - "Love's Got a Hold on Me" (R. Nielsen, R. Zander, Bun E. Carlos) - 2:35
- アイ・ウォント・ビー・マン - "I Want Be Man" - 3:19
- フォー・レター・ワード - "Four Letter Word" (R. Nielsen, R. Zander) - 3:39
参加ミュージシャン
[編集]脚注・出典
[編集]- ^ CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b c d “Cheap Trick - Awards”. AllMusic. 2016年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月26日閲覧。
- ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.200
- ^ a b CHEAP TRICK | full Official Chart History | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される
- ^ Cheap Trick - Reach Out / I Must Be Dreamin' (Vinyl) at Discogs
- ^ 日本盤CD (MHCP 2017)ライナーノーツ(大伴良則、1982年5月)
- ^ a b Bernadicou, Gus (2012年5月19日). “Cheap Trick's Bun E Carlos: an interview”. Louder Than War. 2016年2月2日閲覧。
- ^ Roy Thomas Baker | Credits | AllMusic
- ^ Cheap Trick - Saturday At Midnight (Vinyl) at Discogs
- ^ CHEAP TRICK | full Official Chart History | Official Charts Company
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. “One on One - Cheap Trick”. AllMusic. 2016年2月2日閲覧。
- ^ Connelly, Christopher (1982年7月8日). “Cheap Trick One On One Album Review”. Rolling Stone. 2016年2月2日閲覧。