コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ワイルド・ライフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ワイルド・ライフ』
ウイングススタジオ・アルバム
リリース
録音 1971年7月25日 (1971-07-25) - 8月2日
ジャンル ロック
時間
レーベル アップル/EMI
プロデュース ポール&リンダ・マッカートニー
専門評論家によるレビュー
ウイングス アルバム 年表
  • ワイルド・ライフ
  • (1971年 (1971)
テンプレートを表示

ワイルド・ライフ』(英語: Wild Life)は、1971年に発表されたウイングスのアルバム。

解説

[編集]

ビートルズ解散後、マッカートニーは妻で写真家のリンダ・マッカートニー、元ムーディー・ブルースデニー・レインらと共に新たなバンド「ウイングス」を結成。本作がデビューアルバムとなった。2週間もの期間でレコーディングされた本作はマッカートニー曰く、「ボブ・ディランが短時間でアルバムを制作したという記事を読んで、そのアイデアをとても気に入ったんだ。ビートルズの初期のアルバムは時間がかかっていなかったし、ディランも同じように時間をかけているように思えたんだよ。僕はディランのことをとても尊敬していて今でもそうなんだけど、彼がそれで良いのならやってみようと思ってね。レコーディング中、リンダはステラを妊娠していたんだ。彼女がセッションを止めたいと言えば止めただろうけど、そうはならなかったんだ。多くの女性が出産予定日の2週間前まで仕事をするけど、リンダもそうしていたんだ」とのこと[1]。収録曲のうち5曲は一発録りでレコーディングされ、リハーサル・テイクかのような荒削りな演奏がそのまま収録されたために、当時の評論家からは批判を浴びることとなった。

一方、かつての相棒であるジョン・レノンは、このアルバムについて「いいね。悪くないよ。あいつはいい方向に進んでいる」と『マイク・ダグラス・ショウ』出演時に語っている。

イギリスでは、アルバム・チャート最高位11位とトップ10入りを逃している。アメリカの「ビルボード」誌アルバム・チャートでは2週連続最高10位、「キャッシュボックス」誌では2週連続最高6位を獲得し、1972年度年間ランキング第73位を記録。アメリカでは50万枚以上を売った。

ミッキー&シルヴィア英語版のカバーである「ラヴ・イズ・ストレンジ英語版」がシングルでリリースされる予定だったが、キャンセルとなった。

収録曲

[編集]

Side 1

[編集]
  1. マンボ  – Mumbo
  2. ビップ・バップ  – Bip Bop
  3. ラヴ・イズ・ストレンジ  – Love Is Strange
  4. ワイルド・ライフ  – Wild Life

Side 2

[編集]
  1. サム・ピープル・ネヴァー・ノウ  – Some People Never Know
  2. アイ・アム・ユア・シンガー  – I Am Your Singer
  3. ビップ・バップ・リンク  – Bip Bop Link
  4. トゥモロウ  – Tomorrow
    イエスタデイのコード進行を利用したもの
  5. ディア・フレンド  – Dear Friend
  6. マンボ・リンク  – Mumbo Link

1993年ポール・マッカートニー・コレクション盤のボーナス・トラック

[編集]
  1. アイルランドに平和を  – Give Ireland Back to the Irish
  2. メアリーの子羊  – Mary Had A Little Lamb
  3. リトル・ウーマン・ラヴ  – Little Woman Love
  4. ママズ・リトル・ガール  – Mama's Little Girl

2007年iTunes Store販売版のボーナス・トラック

[編集]
  1. Give Ireland Back to the Irish (version)

演奏者

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Garbarini 1980

外部リンク

[編集]

参考文献

[編集]
  • Garbarini, Vic (1980). The McCartney Interview (Vinyl LP). Parlophone. CHAT 1。