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ワイルド・フラワーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ワイルド・フラワーズ
The Wilde Flowers
1966年のグループショット(左からP・ヘイスティングス、B・ホッパー、H・ホッパー、R・コフラン)
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランド
ケント州カンタベリー
ジャンル ロック
カンタベリー・ロック
サイケデリック・ロック
活動期間 1964年 - 1967年
共同作業者 ソフト・マシーン
キャラヴァン
旧メンバー ケヴィン・エアーズ (Vo)
ブライアン・ホッパー (G)
ヒュー・ホッパー (B)
ロバート・ワイアット (Ds/Vo)
リチャード・シンクレア (G/Vo)
デイヴ・シンクレア (Key/Vo)
グラハム・フライト (Vo)
パイ・ヘイスティングス (G/Vo)
リチャード・コフラン (Ds)
デイヴ・ローレンス (B)

ワイルド・フラワーズ(The Wilde Flowers)は、イングランド出身のロックバンド

後にカンタベリー・ロックのジャンルを築く礎となった、始祖的グループとして知られる。解散後は「ソフト・マシーン」「キャラヴァン」の2派に枝分かれた[1]

略歴

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1964年、ホッパー兄弟(ブライアン・ホッパーヒュー・ホッパー)、ロバート・ワイアットに、ケヴィン・エアーズが合流して結成。後にリチャード・シンクレアが追加入。

1965年、デモ・レコーディング後にエアーズ脱退。グラハム・フライト加入。さらにデモ・レコーディングを行う。リチャード・シンクレア (学業に戻るため)とフライトが脱退。ワイアットがボーカルに専念するため、ドラマーのリチャード・コフランが加入。

1966年、パイ・ヘイスティングス加入。ワイアットが脱退し、エアーズと共にミスター・ヘッドを結成。後に「ソフト・マシーン」と改名した[2]。ヒュー・ホッパーがサックスに転向したため、ベーシストを探すこととなった。当初、ベーシストとしてデイヴ・シンクレアが加入するが、すぐにオルガンに転向してしまった。そこで新たにデイヴ・ローレンスがベーシストとして加入。

1967年、ヒュー・ホッパーが脱退し、「ソフト・マシーン」に移籍。ワイルド・フラワーズ活動停止。

1968年、ヘイスティングス、デイヴ・シンクレア、コフランが初期メンバーのリチャード・シンクレアと合流。ワイルド・フラワーズは名乗らず、新グループ「キャラヴァン」として再出発した。

歴代メンバー

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ラインナップの変遷

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第1期 1964年夏 - 1964年末

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第2期 1964年末 - 1965年3月

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  • ブライアン・ホッパー (Brian Hopper) - ギター、サックス、ボーカル
  • ヒュー・ホッパー (Hugh Hopper) - ベース
  • ロバート・ワイアット (Robert Wyatt) - ドラム、パーカッション、ボーカル
  • ケヴィン・エアーズ (Kevin Ayers) - ボーカル
  • リチャード・シンクレア (Richard Sinclair) - リズム・ギター、ボーカル

デモ・レコーディングを行った。

第3期 1965年4月 - 9月

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  • ブライアン・ホッパー (Brian Hopper) - ギター、サックス、ボーカル
  • ヒュー・ホッパー (Hugh Hopper) - ベース
  • ロバート・ワイアット (Robert Wyatt) - ドラム、パーカッション、ボーカル
  • リチャード・シンクレア (Richard Sinclair) - リズム・ギター、ボーカル
  • グラハム・フライト (Graham Flight) - ボーカル

デモ・レコーディングを行った。

第4期 1965年10月 - 1966年5月

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  • ブライアン・ホッパー (Brian Hopper) - ギター
  • ヒュー・ホッパー (Hugh Hopper) - ベース
  • ロバート・ワイアット (Robert Wyatt) - ボーカル
  • リチャード・コフラン (Richard Coughlan) - ドラム

デモ・レコーディングを行った。

第5期 1966年6月 - 7月

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  • ブライアン・ホッパー (Brian Hopper) - ギター
  • ヒュー・ホッパー (Hugh Hopper) - ベース
  • ロバート・ワイアット (Robert Wyatt) - ボーカル、ドラム (6月24日のギグ)
  • リチャード・コフラン (Richard Coughlan) - ドラム
  • パイ・ヘイスティングス (Pye Hastings) - ギター、ボーカル

6月24日のギグはコフラン不参加のためワイアットがドラムも兼任した。

第6期 1966年7月 - 1967年6月

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  • ブライアン・ホッパー (Brian Hopper) - ソプラノ・サックス、テナー・サックス
  • ヒュー・ホッパー (Hugh Hopper) - アルト・サックス、ベース
  • リチャード・コフラン (Richard Coughlan) - ドラム
  • パイ・ヘイスティングス (Pye Hastings) - ギター、ボーカル
  • デイヴ・シンクレア (Dave Sinclair) - オルガン
  • デイヴ・ローレンス (Dave Lawrence) - ベース、ボーカル

第7期 1967年6月 - 1967年秋

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  • ブライアン・ホッパー (Brian Hopper) - ソプラノ・サックス、テナー・サックス
  • リチャード・コフラン (Richard Coughlan) - ドラム
  • パイ・ヘイスティング (Pye Hastings) - ギター、ボーカル
  • デイヴ・シンクレア (Dave Sinclair) - オルガン
  • デイヴ・ローレンス (Dave Lawrence) - ベース、ボーカル

ディスコグラフィ

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アルバム

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  • 『ザ・ワイルド・フラワーズ』 - Tales of Canterbury: The Wilde Flowers Story (1994年) ※第2期 - 第4期のデモ音源、1965年 - 1969年の歴代メンバーによるデモ・レコーディング等を収録している編集盤。
  • 『ザ・ワイルド・フラワーズ』 - The Wilde Flowers (2015年)[3] ※上記アルバムの増補盤。
  • Various Artists : 『カンタベリー・サウンドの誕生』 - Canterburied Sounds, Vol.s 1-4 (1998年) ※第1期デモ音源を収録

脚注

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関連項目

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