デイヴ・シンクレア
デイヴ・シンクレア Dave Sinclair | |
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出生名 | David Sinclair |
生誕 | 1947年11月24日(77歳) |
出身地 | イングランド ケント州ハーン・ベイ |
ジャンル |
カンタベリー・ロック サイケデリック・ロック プログレッシブ・ロック フュージョン エクスペリメンタル・ロック |
職業 |
ミュージシャン ソングライター |
担当楽器 | オルガン、ピアノ、チェンバロ、エレクトリックピアノ、メロトロン、ダヴォリシント、ボーカル |
活動期間 | 1960年代 - |
共同作業者 |
ワイルド・フラワーズ キャラヴァン マッチング・モウル ハットフィールド・アンド・ザ・ノース ポライト・フォース キャメル キャラヴァン・オブ・ドリームス |
公式サイト |
www |
デイヴ・シンクレア[注 1](Dave Sinclair、1947年11月24日 - 、イングランド・ケント州ハーン・ベイ生まれ)は、1960年代後半より、「サイケデリア」/「プログレッシブ・ロック」を内包したカンタベリー・ロックに関わってきたキーボード奏者(オルガン、ピアノ、チェンバロ、エレクトリックピアノ、メロトロン、ダヴォリシントなど)である。キャラヴァンで有名になり、最も著名な楽曲「For Richard」や、「Nine Feet Underground」、「The Dabsong Conshirtoe」、「Proper Job / Back To Front」を世に送り出すソングライターとして活躍した。
略歴
[編集]1966年から1967年にかけて、ワイルド・フラワーズで音楽のキャリアをスタート。1968年に従兄弟のリチャード・シンクレア(ベース、ボーカル)、パイ・ヘイスティングス(ギター、ボーカル)、リチャード・コフラン(ドラム)とともにキャラヴァンを結成し、35年もの間に脱退と再加入(これまでのところ1968年-1971年、1973年-1975年、1979年-1982年、1990年-2002年)を繰り返し、バンドを出たり入ったりした。キャラヴァンの最初の3枚のアルバムで、彼はハモンドオルガンのフェイヴァリット・モデルであるA100(B3およびC3モデルに構成と機能は似ているが、全体がわずかに小さい)を使用してその演奏を大幅に発展させ、おそらく彼らの最も有名なアルバム『グレイとピンクの地』(1971年)において彼の急上昇を遂げた作品として最高潮に達した。「Calyx, The Canterbury Website」は、彼のことを「典型的なカンタベリーのオルガン・サウンド、およびオルガン演奏のマスター」と呼んでいる。ただし、2枚目のアルバム以降は、ピアノ、ハープシコード、メロトロンなど、他のキーボードも演奏楽器として追加している。キャラヴァンに戻って5枚目のアルバム『夜ごとに太る女のために』では、ダヴォリシント(イタリア製シンセサイザー)を開拓した。
キャラヴァンを脱退している間には、マッチング・モウル(1971年–1972年)、ハットフィールド・アンド・ザ・ノース(1972年–1973年)、ポライト・フォース(1976年–1977年)、キャメル(1978年–1979年)のメンバーを務めた。
2000年代初頭に、彼は2枚のソロ・アルバム、『フル・サークル』と『Into the Sun』(両方とも2003年)をリリースした。以来、日本やイギリスでのコンサート出演などソロ活動を行っている。2006年には、ボーカリストのTim LynkとGay Perezをフィーチャーしたアルバム『ムーン・オーヴァー・マン』(1976年–1977年にソロ・アルバムのために作成された未発表デモ音源で、オリジナルは1993年にヴォイスプリント・レコードからCDで発表された)が、30周年記念特別盤として再発された(改善されたサウンドとボーナストラックを含んでいる)。
2005年、日本の京都に移住した。そして2016年以来、瀬戸内海にある上島の弓削島に在住している[1]。
2010年と2011年、2枚のソロ・アルバム、『ピアノワークス1:フローズン・イン・タイム』と『ストリーム』(後者は数名の著名なゲスト・アーティストをフィーチャーしたもの)が、それぞれリリースされた。これまでに他の地域でも利用できるようになったが、ライセンスの問題によって、『ストリーム』が日本国外で正式に発表されることが妨げられている。『ストリーム』のフォローアップを目的としたアルバム『リトル・シングス』をリリース。本作の日本語版のパッケージとコンテンツ内容は、国際版とは少し異なるものとなっている。
2015年5月、サックス奏者のジミー・ヘイスティングスとの一連のコンサートが日本で開催された[2]。
2018年6月、ソロ・アルバム『アウト・オブ・シンク』をリリース。
2019年11月9日、令和元年度愛媛県県民総合文化祭総合フェスティバルに出演[3]。未発表曲を含む2曲を披露し、済美高校・新居浜西高校・新居浜東高校の合唱部約50名と「Island of Dreams ~ゆめのしま~」を合唱した[4]。
2021年8月25日、未発表作品を含む1981年から、弓削島に移住して制作した2019年までのホームレコーディング作品集『HOOK-LINE & SINCLAIR』が発売[5]。
ディスコグラフィ
[編集]ソロ・アルバム
[編集]- 『ムーン・オーヴァー・マン』 - Moon Over Man (1993年、Voiceprint VP119CD)
- 『フル・サークル』 - Full Circle (2003年、DSincs-Music 001)
- Into the Sun (2003年、DSincs-Music 002)
- 『ピアノワークス1:フローズン・イン・タイム』 - Pianoworks I - Frozen In Time (2010年、CRSCNT 001)
- 『ストリーム』 - Stream (2011年、CRSCNT 002)
- 『リトル・シングス』 - The Little Things (2014年、DSincs-Music)
- 『アウト・オブ・シンク』 - Out of Sinc (2018年、DSincs-Music)
キャラヴァン
[編集]- 『キャラヴァン・ファースト・アルバム』 - Caravan (1968年)
- 『キャラバン登場』 - If I Could Do It All Over Again, I'd Do It All Over You (1970年)
- 『グレイとピンクの地』 - In the Land of Grey and Pink (1971年)
- 『夜ごとに太る女のために』 - For Girls Who Grow Plump in the Night (1973年)
- 『キャラヴァン&ニュー・シンフォニア』 - Caravan and the New Symphonia (1974年) ※ライブ
- 『ロッキン・コンチェルト』 - Cunning Stunts (1975年)
- 『ジ・アルバム』 - The Album (1980年)
- 『ライヴ・アット・ザ・フェアフィールド・ホールズ1974~ザ・ベスト・オブ・キャラヴァン・ライヴ』 - The Best Of Caravan "Live" (1980年) ※ライブ
- 『バック・トゥ・フロント』 - Back to Front (1982年)
- 『ヘイスティングスの戦い』 - The Battle of Hastings (1995年)
- 『アンオウソライズド・ブレックファスト』 - The Unauthorized Breakfast Item (2003年)
キャメル
[編集]- 『ブレスレス - 百億の夜と千億の夢 -』 - Breathless (1978年)
ロバート・ワイアット
[編集]- 『ジ・エンド・オブ・アン・イアー』 - The End Of An Ear(1970年、CBS 64189)
マッチング・モウル
[編集]- 『そっくりモグラ』 - Matching Mole (1972年、CBS 64850)
リチャード・シンクレアズ・キャラヴァン・オブ・ドリームス
[編集]- 『キャラヴァン・オブ・ドリームス』 - Richard Sinclair's Caravan of Dreams (1992年)
- An Evening of Magic (1993年)
ポライト・フォース
[編集]- Canterbury Knights (1997年、Voiceprint VP187)
フィルモグラフィ
[編集]- 『カンタベリー・テイルズ ロマンティック・ウォーリアーズIII』 - Romantic Warriors III: Canterbury Tales (2015年) ※DVD
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 「デイブ・シンクレア」「デヴィッド・シンクレア」の表記もある。
出典
[編集]- ^ “島の生活、英ロック奏者の新曲に 町長絶賛、公演計画も”. 朝日新聞社 (2018年1月23日). 2022年6月28日閲覧。
- ^ “北島ブリティッシュ・ロック・レジェンド・ナイト★デイヴ・シンクレア&ジミー・ヘイスティングス”. あわカル. 2022年6月28日閲覧。
- ^ “令和元年度 愛媛県 県民総合文化祭 文化祭” (PDF). イマナニ. 2022年6月28日閲覧。
- ^ “NEWS”. デイヴ・シンクレア公式サイト. 2022年6月28日閲覧。
- ^ “Dave Sinclair(デイヴ・シンクレア)|カンタベリー・シーンの美しきメロディ・メーカーによる心温まる珠玉のホームレコーディング作品集『HOOK-LINE & SINCLAIR』”. TOWER RECORDS ONLINE (2021年8月5日). 2022年6月28日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式サイト
- David Sinclair - Discogs
- 旧公式サイト - ウェイバックマシン(2005年12月23日アーカイブ分)
- Canterbury Music Family Tree - ウェイバックマシン(2006年1月18日アーカイブ分)
- David Sinclair at Calyx, The Canterbury Website
- デイヴ・シンクレア ビデオギャラリー - ウェイバックマシン(2005年4月14日アーカイブ分)