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ロン・バス (プロレスラー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロン・バス
ロン・バスの画像
NWA南部ヘビー級王者時代(1983年)
プロフィール
リングネーム アウトロー・ロン・バス
カウボーイ・ロン・バス
ロニー・バス
本名 ロナルド・ハード
ニックネーム 暴れ馬
身長 191cm - 193cm
体重 130kg - 135kg
誕生日 (1948-12-21) 1948年12月21日[1]
死亡日 (2017-03-07) 2017年3月7日(68歳没)[1]
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アーカンソー州の旗 アーカンソー州
ポインセット郡ハリスバーグ[1]
スポーツ歴 アメリカンフットボール
デビュー 1972年[2]
テンプレートを表示

ロン・バス"Outlaw" Ron Bass、本名:Ronald Heard1948年12月21日 - 2017年3月7日[3])は、アメリカ合衆国のプロレスラー。アーカンソー州ハリスバーグ出身。

現役選手時代はカウボーイ・スタイルの大型ヒールとして活躍[2]スタン・ハンセンのパートナーとなり、インターナショナル・タッグ王座に就いたことでも知られる(第30代王者)[4]

来歴

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アメリカンフットボール選手を経て、1972年にプロレスラーとしてデビュー[2]アラバマNWAガルフ・コースト地区を主戦場に、サム、ドンボビーバス・ブラザーズThe Bass Brothers)の主力として悪名を馳せる[2]1976年にはダッチ・バスことダッチ・マンテルと組み、3月19日にリップ・タイラー&エディ・サリバンからガルフ・コースト・タッグ王座を奪取した[5]。その後、カンザスシティNWAセントラル・ステーツ地区テキサス州ダラスのNWAビッグタイム・レスリングを経て、1977年2月に全日本プロレスに初来日している[6]

帰国後は太平洋岸エリアで活動し、オレゴンでは1977年4月23日にジミー・スヌーカからパシフィック・ノースウエスト・ヘビー級王座を奪取[7]ロサンゼルスではドクター・ヒロ・オオタムーンドッグ・ロニー・メインロディ・パイパーをパートナーに、1978年2月から4月にかけて、チャボ・ゲレロ&ヘクター・ゲレロ、チャボ・ゲレロ&エル・ハルコンなどのチームを破ってアメリカス・タッグ王座を3回に渡り手にしている[8]。同年下期からは地元ミッドサウスのNWAトライステート地区(後のMSWA)に参戦。12月25日にキラー・カール・コックスからブラスナックル王座を奪取し[9]、翌1979年1月11日にはレイ・キャンディを破ってアーカンソー・ヘビー級王座も獲得した[10]

1979年下期より、ジェリー・ジャレットジェリー・ローラーが主宰していたテネシー州メンフィスCWAに登場。6月にロバート・フラー、7月2日にランディ・タイラーを破り、AWA南部ヘビー級王座を2回獲得している[11]1980年9月、当時テネシー地区との招聘ルートを持っていた国際プロレスに、ドン・バスとのバス兄弟を再結成して来日[12]。体調不良のために来日不能になったモンゴリアン・ストンパーが自分に代わるエースとして送り込んだ刺客という設定のもと、10月11日に越谷にてラッシャー木村IWA世界ヘビー級王座に挑戦した[13][14]

その後はNWA南部テリトリーを転戦。ガルフ・コースト地区を吸収したサウスイースタン・チャンピオンシップ・レスリングでは、1981年2月7日にロン・フラー、3月30日にケン・ルーカスを下して、フラッグシップ・タイトルのNWAサウスイースタン・ヘビー級王座を2回獲得[15]ジム・クロケット・ジュニア主宰のミッドアトランティック・チャンピオンシップ・レスリングでは同年下期よりベビーフェイスのポジションに回り、TV王座を巡ってグレッグ・バレンタインイワン・コロフと抗争[16]ジム・バーネット主宰のジョージア・チャンピオンシップ・レスリングではヒールに戻り、1982年3月15日にトミー・リッチからナショナル・ヘビー級王座を奪取している[17]

同年8月、NWAルートで全日本プロレスに再来日。以降、全日本の常連外国人となり、1983年4月12日に松山にて、スタン・ハンセンと組んでジャイアント馬場&ジャンボ鶴田を破り、インターナショナル・タッグ王座を獲得した[4]。その後もブルーザー・ブロディ不在時のハンセンのタッグ・パートナーとして活躍[18]。当時のハンセンとのコンビは、ラリアット・ライダーズThe Lariat Riders)とも呼ばれた。

その間、本国アメリカでは1982年9月よりエディ・グラハム主宰のチャンピオンシップ・レスリング・フロム・フロリダに進出。ベビーフェイスとしてビッグ・ジョン・スタッドアブドーラ・ザ・ブッチャーボビー・ダンカンアンジェロ・モスカらと抗争し、リック・フレアーが保持していたNWA世界ヘビー級王座にも度々挑戦[19]バリー・ウインダムともタッグを組んだが、やがてヒールターンしてブラック・バートとのカウボーイ・コンビ、ロング・ライダーズThe Long Riders)を結成[20]J・J・ディロンマネージャーに迎え、ウインダム&マイク・ロトンドダスティ・ローデス&ブラックジャック・マリガンなどのチームと抗争を繰り広げた[21]。1983年7月20日のマイアミでの興行では、ニューヨークからフロリダに遠征してきたボブ・バックランドWWFヘビー級王座に挑戦している[22]1984年5月14日と19日には、ケリー・フォン・エリックNWA世界ヘビー級王座に連続挑戦した[23]

1984年8月からはマネージャーのディロンと共に、ロング・ライダーズとしてミッドアトランティック地区に参戦。NWAミッドアトランティック・タッグ王座の最後のチャンピオン・チームとなり[24]、シングルではリッキー・スティムボートバズ・タイラーと抗争したが、1985年下期にディロン&バートと仲間割れを起こしてチームを解散。以降は再びベビーフェイスとなり、11月28日開催のスターケードではディロン&バートを相手にテキサス・ブルロープ・マッチの2連戦を行った[25]

その後は古巣のフロリダを経て、1987年よりWWFに登場。ミッドカードに出場する中堅ヒールのポジションながら、サバイバー・シリーズではテネシー時代の盟友ジミー・ハートホンキー・トンク・マンと結託した[26][27]1988年10月16日に開催されたキング・オブ・ザ・リングでは1回戦でザ・バーバリアン、2回戦でショーン・マイケルズを破り勝ち進んだが[28]、準決勝の対戦相手だったテッド・デビアスに買収され決勝進出を譲っている[29]。同年はブルータス・ビーフケーキとも抗争を展開し、1988年12月7日収録(1989年1月7日放送)のサタデー・ナイト・メイン・イベント髪切りマッチによる決着戦が行われるも敗退[30]。放送から1週間後のロイヤルランブルには丸刈りで出場した[31]

WWFとの契約終了後はインディー団体を転戦し、1991年に引退してフロリダ州タンパに居住。引退後もオールドタイマーによるリユニオン・イベントに登場してエキシビション・マッチを行っており、2005年1月29日にタンパで開催された "WrestleReunion" ではラリー・ズビスコと組んでUSエクスプレスと対戦[32]2012年3月31日にマイアミビーチで行われたプロレスリング・スーパースターズ主催の "Tribute To Championship Wrestling From Florida" では、メインイベントのタッグチーム・エリミネーション・マッチに出場した[33]

2017年3月7日虫垂炎の手術後の合併症により死去[34][35]。68歳没[34]

得意技

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獲得タイトル

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ガルフ・コースト・チャンピオンシップ・レスリング / サウスイースタン・チャンピオンシップ・レスリング
  • NWAガルフ・コースト・ヘビー級王座:1回[36]
  • NWAガルフ・コースト・タッグ王座:2回(w / ドン・バスダッチ・バス[5]
  • NWAサウスイースタン・ヘビー級王座:2回[15]
  • NWAサウスイースタン・タッグ王座:1回(w / ランディ・ローズ[37]
  • NWAテネシー・タッグ王座:2回(w / ドン・バス)[38]
NWAミッドアメリカ / コンチネンタル・レスリング・アソシエーション
セントラル・ステーツ・レスリング
パシフィック・ノースウエスト・レスリング
NWAハリウッド・レスリング
NWAトライステート
  • NWAトライステート・ブラスナックル王座:1回[9]
  • NWAアーカンソー・ヘビー級王座:1回[10]
ミッドアトランティック・チャンピオンシップ・レスリング
ジョージア・チャンピオンシップ・レスリング
  • NWAナショナル・ヘビー級王座:1回[17]
チャンピオンシップ・レスリング・フロム・フロリダ
全日本プロレス

脚注

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  1. ^ a b c Ron Bass”. Wrestlingdata.com. 2017年3月9日閲覧。
  2. ^ a b c d 『全日本プロレス 来日外国人選手 PERFECTカタログ』P58(2002年、日本スポーツ出版社
  3. ^ “ハンセンの相棒ロン・バスさん死去 馬場、鶴田組からインタータッグ奪取”. デイリースポーツ. (2017年3月8日). https://www.daily.co.jp/ring/2017/03/08/0009979456.shtml 2017年3月8日閲覧。 
  4. ^ a b c NWA International Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年4月28日閲覧。
  5. ^ a b NWA Gulf Coast Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年8月19日閲覧。
  6. ^ The AJPW matches fought by Ron Bass in 1977”. Wrestlingdata.com. 2015年10月25日閲覧。
  7. ^ a b NWA Pacific Northwest Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年4月7日閲覧。
  8. ^ a b NWA Americas Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年4月7日閲覧。
  9. ^ a b NWA Tri-State Brass Knuckles Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年4月7日閲覧。
  10. ^ a b NWA Arkansas Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年4月7日閲覧。
  11. ^ a b NWA/AWA Southern Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  12. ^ IWE 1980 Dynamite Series I & II”. Puroresu.com. 2024年7月6日閲覧。
  13. ^ 『忘れじの国際プロレス』P102(2014年、ベースボール・マガジン社ISBN 4583620802
  14. ^ The IWE matches fought by Ron Bass in 1980”. Wrestlingdata.com. 2015年10月25日閲覧。
  15. ^ a b NWA Southeastern Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  16. ^ a b NWA Mid-Atlantic Television Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  17. ^ a b NWA National Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年4月7日閲覧。
  18. ^ 『プロレスアルバム55 スーパー・タッグ Now!』P21(1985年、恒文社
  19. ^ The CWF matches fought by Ron Bass in 1982”. Wrestlingdata.com. 2015年10月25日閲覧。
  20. ^ The CWF matches fought by Ron Bass in 1983”. Wrestlingdata.com. 2015年10月25日閲覧。
  21. ^ The CWF matches fought by Ron Bass in 1984”. Wrestlingdata.com. 2015年10月25日閲覧。
  22. ^ WWE Yearly Results 1983”. The History of WWE. 2009年6月28日閲覧。
  23. ^ NWA World Heavyweight Championship Matches 1984”. Wrestling-Titles.com. 2024年1月25日閲覧。
  24. ^ a b NWA Mid-Atlantic Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  25. ^ NWA Starrcade 1985”. Cagematch.net. 2015年10月25日閲覧。
  26. ^ WWF Survivor Series 1987”. Cagematch.net. 2015年10月25日閲覧。
  27. ^ WWF Survivor Series 1988”. Cagematch.net. 2015年10月25日閲覧。
  28. ^ WWF King Of The Ring 1988”. Cagematch.net. 2014年8月21日閲覧。
  29. ^ WWE Yearly Results 1988”. The History of WWE. 2014年8月21日閲覧。
  30. ^ WWF Saturday Night's Main Event #19”. Cagematch.net. 2015年10月25日閲覧。
  31. ^ WWE Yearly Results 1989”. The History of WWE. 2015年10月25日閲覧。
  32. ^ WrestleReunion”. Cagematch.net. 2015年10月25日閲覧。
  33. ^ PWS Tribute To Championship Wrestling From Florida”. Cagematch.net. 2015年10月25日閲覧。
  34. ^ a b 'Outlaw' Ron Bass dead at 68”. SLAM! Sports (March 7, 2017). 2017年3月9日閲覧。
  35. ^ Former professional wrestler ‘Cowboy’ Ron Bass dies at TGH”. WFLA News Channel 8 (March 8, 2017). 2017年3月9日閲覧。
  36. ^ NWA Gulf Coast Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  37. ^ NWA Southeastern Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  38. ^ NWA Tennessee Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  39. ^ AWA Southern Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  40. ^ NWA United States Tag Team Title [Mid-America]”. Wrestling-Titles.com. 2024年7月6日閲覧。
  41. ^ NWA World Tag Team Title [Central States]”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  42. ^ NWA Pacific Northwest Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  43. ^ NWA Brass Knuckles Title [Mid-Atlantic]”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  44. ^ NWA Mid-Atlantic Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  45. ^ NWA Florida Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  46. ^ NWA Southern Heavyweight Title [Florida]”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  47. ^ NWA United States Tag Team Title [Florida]”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
  48. ^ NWA Global Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。

外部リンク

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