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ロニー・メイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
"ムーンドッグ" ロニー・メイン
"ムーンドッグ" ロニー・メインの画像
1975年
プロフィール
リングネーム ロニー・メイン
ムーンドッグ・メイン
マッドドッグ・メイン
ブロンド・ボンバー
本名 ロナルド・ドイル・メイン
ニックネーム 宇宙犬
身長 178cm - 183cm
体重 125kg（全盛時）
誕生日 1944年9月12日
死亡日 (1978-08-13) 1978年8月13日（33歳没）
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州の旗 カリフォルニア州
マリン郡フェアファクス
デビュー 1960年代
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"ムーンドッグ" ロニー・メイン（"Moondog" Lonnie Mayne、本名：Ronald Doyle Mayne、1944年9月12日 - 1978年8月13日）は、アメリカ合衆国のプロレスラー。カリフォルニア州フェアファクス出身。

ボサボサに伸ばしたブロンドの髪と髭、凶器に使用する動物の骨など、ムーンドッグ・スタイルの先駆的存在となった狂乱ファイターである[1]。電球を食い、金魚を飲み込むパフォーマンスでも知られた[2]。

来歴

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デビュー後は太平洋岸北西部のオレゴン州やワシントン州をサーキット・エリアとするNWA傘下団体、パシフィック・ノースウエスト・レスリング（PNW）にて活動。1966年3月にはロニー・メインのリングネームで日本プロレスに初来日、『第8回ワールドリーグ戦』の予選でジャイアント馬場とも対戦した[3][4]。

その後、ムーンドッグ・スタイルを確立し、特異なキャラクターの野獣派ヒール、ムーンドッグ・メインに変身。1967年11月28日、ポートランドにてジン・キニスキーのNWA世界ヘビー級王座に挑戦、反則負けを喫している[5]。1968年11月は日本プロレスに再来日してブルート・バーナードと狂乱コンビを結成、12月7日に栃木県体育館にて大木金太郎&吉村道明のアジアタッグ王座に挑戦した[6][7]。

主戦場のPNWでは1960年代後半から1970年代初頭にかけて、ルーサー・リンゼイ、スタン・スタージャック、マッドドッグ・バション、ロジャー・カービー、ミスター・フジなどを破り、NWAパシフィック・ノースウエスト・ヘビー級王座を再三獲得[8]。タッグでは、マット・ボーンの父親である "タフ" トニー・ボーンとのコンビで活躍、クルト&カール・フォン・スタイガーやロイヤル・カンガルーズ（ノーマン・フレデリック・チャールズ3世&ロード・ジョナサン・ボイド）などのチームとNWAパシフィック・ノースウエスト・タッグ王座を争った[9]。狂乱ファイトの一方でコミカルなキャラクターも支持され、ベビーフェイスのポジションでも活動していた。

1971年はハワイでも活動しており、1月12日にリッパー・コリンズと組んでビル・ロビンソン&エド・フランシスからNWAハワイ・タッグ王座を、2月24日にはフランキー・レインからNWAハワイ・ヘビー級王座をそれぞれ奪取[10][11]。シングルとタッグの二冠王となり、ヘビー級王座は同年3月13日、ハワイに初登場したミル・マスカラスとも防衛戦を行った[2]。その3日後の3月16日にはPNWの本拠地ポートランドにて、ドリー・ファンク・ジュニアのNWA世界ヘビー級王座に挑戦して引き分けている[12]。

1973年はWWWFに進出し、1月15日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにてペドロ・モラレスのWWWFヘビー級王座に挑戦[13]。ブルーノ・サンマルチノやヘイスタック・カルホーンとのシングルマッチも行われた[13]。同年7月には新日本プロレスに来日、外国人選手の招聘ルートが脆弱だった当時の新日本ではエース格となり、メインイベントでアントニオ猪木と度々対戦した[14]。

1973年下期より地元カリフォルニアのサンフランシスコ地区に参戦、12月29日に同地区のフラッグシップ・タイトルであるUSヘビー級王座をパット・パターソンから奪取[15]。翌1974年もパターソンやピーター・メイビア、ロッキー・ジョンソンらを相手に、同王座を巡る抗争を展開した[16]。1975年からは南部にも進出して、ジョージアではアブドーラ・ザ・ブッチャーともタッグを結成[17]。テキサスではベビーフェイスに転向し、1977年1月にフリッツ・フォン・エリックと組んでザ・シーク&ゲーリー・ハートと対戦している[17]。

太平洋岸での活動も続け、1978年はサンフランシスコとロサンゼルス（NWAハリウッド・レスリング）の両テリトリーを股にかけて活動。サンフランシスコではベビーフェイスとなって観客の声援を集め、5月13日にドン・ムラコからUSヘビー級王座を奪取、6月24日にロディ・パイパーに敗れてタイトルを失うも、7月15日にパイパーを破って奪還に成功した[15]。

ロサンゼルスではヒールに戻ってマスカラスやエル・ハルコンとも対戦[17][18]、8月11日にはヘクター・ゲレロを下してアメリカス・ヘビー級王座も獲得[19]。サンフランシスコのUS王座と合わせ、カリフォルニアの2大テリトリーにおける看板タイトルの2冠王となったが、2日後の1978年8月13日、自動車事故により死去[1][2]。33歳没。

彼の死後、両タイトルは空位となり、アメリカス王座は8月25日にチャボ・ゲレロが[19]、US王座は9月16日にバディ・ローズが[15]、それぞれ新王者決定トーナメントを制して戴冠している。

獲得タイトル

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パシフィック・ノースウエスト・レスリング
NWAサンフランシスコ
NWAハリウッド・レスリング
  • NWAアメリカス・ヘビー級王座：2回[19]
  • NWAアメリカス・タッグ王座：1回（w / ロン・バス）[21]
NWAビッグタイム・レスリング
  • NWAテキサス・ヘビー級王座：1回[22]
ジョージア・チャンピオンシップ・レスリング
NWAミッドパシフィック・プロモーションズ

脚注

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  1. ^ a b “Dark side of the Moondogs”. Kentucky Fried Rasslin. 2017年1月10日閲覧。
  2. ^ a b c 『Gスピリッツ Vol.42』P73（2016年、辰巳出版、ISBN 4777818128）
  3. ^ “JWA 1964 The 8th Annual World League & World Selection Series”. Puroresu.com. 2020年7月28日閲覧。
  4. ^ “The JWA matches fought by Lonnie Mayne in 1966”. Wrestlingdata.com. 2015年3月14日閲覧。
  5. ^ “The Records of NWA World Heavyweight Championship Matches 1967”. Wrestling-Titles.com. 2011年6月1日閲覧。
  6. ^ “JWA 1968 NWA Champion Series”. Puroresu.com. 2020年7月28日閲覧。
  7. ^ “The JWA matches fought by Lonnie Mayne in 1968”. Wrestlingdata.com. 2015年3月14日閲覧。
  8. ^ a b “NWA Pacific Northwest Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2011年6月1日閲覧。
  9. ^ a b “NWA Pacific Northwest Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2011年6月1日閲覧。
  10. ^ a b “NWA Hawaii Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年3月14日閲覧。
  11. ^ a b “NWA Hawaii Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年3月14日閲覧。
  12. ^ “The Records of NWA World Heavyweight Championship Matches 1971”. Wrestling-Titles.com. 2017年3月9日閲覧。
  13. ^ a b “WWE Yearly Results 1973”. The History of WWE. 2011年6月1日閲覧。
  14. ^ “NJPW 1973 Summer Big Fight Series”. Puroresu.com. 2017年1月10日閲覧。
  15. ^ a b c d “NWA United States Heavyweight Title: San Francisco version”. Wrestling-Titles.com. 2011年6月1日閲覧。
  16. ^ “The PCAC matches fought by Lonnie Mayne in 1974”. Wrestlingdata.com. 2015年3月14日閲覧。
  17. ^ a b c “Wrestlers Database: Moondog Mayne”. Cagematch. 2011年6月1日閲覧。
  18. ^ “The NWAHW matches fought by Lonnie Mayne in 1978”. Wrestlingdata.com. 2017年1月10日閲覧。
  19. ^ a b c “NWA Americas Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2011年6月1日閲覧。
  20. ^ “NWA World Tag Team Title: San Francisco version”. Wrestling-Titles.com. 2011年6月1日閲覧。
  21. ^ “NWA Americas Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年3月14日閲覧。
  22. ^ “NWA Texas Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年3月14日閲覧。
  23. ^ “NWA Macon Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年3月14日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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