ダニエルウィルデンシュタイン賞
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(ロンポワン賞から転送)
ダニエルウィルデンシュタイン賞 Prix Daniel Wildenstein | |
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開催国 | フランス |
主催者 | フランスギャロ |
競馬場 | パリロンシャン競馬場 |
2014年の情報 | |
距離 | 芝1600メートル |
格付け | G2 |
賞金 | 賞金総額20万ユーロ [1] |
出走条件 | サラブレッド3歳以上 |
負担重量 | 別定戦(本文に記載) |
ダニエルウィルデンシュタイン賞(ダニエルウィルデンシュタインしょう、Prix Daniel Wildenstein)とはフランスギャロがパリロンシャン競馬場の芝1600メートルで施行する競馬のG2競走(国際競走)である。3歳以上の条件で凱旋門賞ウィークエンドにおいて凱旋門賞の前日に行なわれる。
ダニエルヴィルデンシュタイン賞とも表記される。
概要
[編集]1882年にロンポワン賞 (Prix du Rond Point) として創設。ロン・ポワンとはシャンゼリゼ通りの中心部にある広場のことである。2001年10月23日に死去した20世紀後半におけるフランス競馬界の名士であったダニエル・ウィルデンシュタインに敬意を表して2002年より現競走名に改称された。1969年に現在と同じ1600メートルとされるまで、たびたび施行距離が変更されていた[2]。
勝ち馬の中には本邦輸入種牡馬であるカナデル[† 1]、ダーリングディスプレイ[† 2]、ノノアルコおよびアラジがいる。また、吉田照哉の所有馬シャンクシーが引退後に日本で繁殖牝馬となっている。
負担重量は3歳56kg、4歳以上57.5kg、牝馬1.5kg減を基本とし、
- 施行年のG2競走優勝馬は1kg増
- 施行年のG2競走2勝馬またはG1競走優勝馬は2kg増
以上の条件で斤量が課せられる[3]。
歴史
[編集]- 1882年 芝2200メートルの重賞、ロンポワン賞として創設。
- 1886年 JaguarとSouciが2頭同着優勝。
- 1890年 Cameleonが史上初の連覇。
- 1891年 施行距離を2000メートルに短縮。
- 1903年 施行距離を2100メートルに延長。
- 1909年 施行距離を2000メートルに短縮。
- 1914年 - 1919年 第一次世界大戦の影響により中止。
- 1921年 施行距離を1600メートルに短縮。
- 1922年 施行距離を1700メートルに延長。
- 1939年 - 1940年 第二次世界大戦の影響により中止。
- 1943年 メゾンラフィット競馬場で代替開催。
- 1944年 ル・トランブレー (Tremblay Park) 競馬場で代替開催。
- 1953年 施行距離を1600メートルに短縮。
- 1957年 Le Meridionalが1955年に続く本競走2勝。
- 1958年 施行距離を1700メートルに延長。
- 1959年 施行距離を1400メートルに短縮。
- 1969年 施行距離を1600メートルに延長(以降、現在までこの距離のまま)。
- 1971年 グループ制導入に伴いG3に格付け。
- 1980年 施行時期を9月上旬から9月下旬に変更(ムーラン・ド・ロンシャン賞と入れ替え)。
- 1987年 施行時期を凱旋門賞と同じ10月第1週日曜日に変更。
- 1992年 G2に昇格。
- 2002年
- 施行時期を凱旋門賞の前日に変更。
- 改称されてダニエルウィルデンシュタイン賞となる。
- 2005年 スペシャルカルドゥーン (Special Kaldoun) が2003年に続く本競走2勝。
- 2006年 日本調教馬および日本生産馬として初出走となるピカレスクコートと武豊のコンビが出走して2着となる。
- 2008年 スピーリトデルヴェント (Spirito del Vento) が2頭目の連覇。
- 2012年 賞金総額が13万ユーロから20万ユーロに増額。
- 2016年 - 2017年 シャンティイ競馬場で代替開催。
歴代優勝馬
[編集]回数 | 施行日 | 調教国・優勝馬 | 日本語読み | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第89回 | 1978年9月3日 | Homing | ホーミング | 牡3 | 1:35.6 | ||
第90回 | 1979年9月9日 | Wolverton | ウォルバートン | 牡3 | F.ヘッド | A.ヘッド | |
第91回 | 1980年9月28日 | Hilal | ハイラル | 牡4 | A.ジベール | M.サリバ | |
第92回 | 1981年9月27日 | Daeltown | デールトン | 牝4 | A.ルクー (en) | D.スマガ | |
第93回 | 1982年9月26日 | Ya Zaman | ヤザマン | 牡5 | A.ジベール | M.サリバ | |
第94回 | 1983年9月25日 | Pampabird | パンパバード | 牡4 | 1:41.6 | M.フィリッペロン (en) | J.カニントン Jr. |
第95回 | 1984年9月30日 | Duke of Silver | デュークオブシルヴァー | 騸3 | 1:54.2 | A.ジベール | A.ファーブル |
第96回 | 1985年9月29日 | Pink | ピンク | 牡4 | 1:39.9 | F.ヘッド | C.ヘッド |
第97回 | 1986年9月28日 | Magical Wonder | マジカルワンダー | 牡3 | 1:43.8 | J.ヴェラスケス | G.E.Mikhalides |
第98回 | 1987年10月4日 | Waajib | ワージブ | 牡4 | 1:36.2 | M.ロバーツ | A.ステュワート |
第99回 | 1988年10月2日 | In Extremis | インイクストリーミス | 牡3 | 1:38.4 | G.ギニャール | C.ヘッド |
第100回 | 1989年10月8日 | Golden Opinion | ゴールデンオピニオン | 牝3 | 1:38.4 | C.アスムッセン | A.ファーブル |
第101回 | 1990年10月7日 | Zoman | ゾーマン | 牡3 | 1:38.3 | R.クイン (en) | P.コール (en) |
第102回 | 1991年10月6日 | Bistro Garden | ビストロガーデン | 牡3 | 1:39.0 | E.ルグリ (en) | P.バリー (en) |
第103回 | 1992年10月4日 | Arazi | アラジ | 牡3 | 1:44.0 | S.コーゼン | F.ブータン (en) |
第104回 | 1993年10月3日 | Voleris | ヴォレリー | 牡4 | 1:42.1 | C.アスムッセン | J.ハモンド (en) |
第105回 | 1994年10月2日 | Missed Flight | ミストフライト | 牡4 | 1:39.0 | G.ダフィールド (en) | C.ウォール |
第106回 | 1995年10月1日 | Shaanxi | シャンクシー | 牝3 | 1:39.5 | D.ブフ | E.ルルーシュ |
第107回 | 1996年10月6日 | Alhaarth | アルハース | 牡3 | 1:38.6 | R.ヒルズ (en) | W.ハーン (en) |
第108回 | 1997年10月5日 | Decorated Hero | デコレイティッドヒーロー | 騸4 | 1:35.9 | L.デットーリ | J.ゴスデン (en) |
第109回 | 1998年10月4日 | Fly to the Stars | フライトゥザスターズ | 牡4 | 1:41.2 | L.デットーリ | S.ビン・スルール |
第110回 | 1999年10月3日 | Trans Island | トランスアイランド | 牡4 | 1:44.9 | K.ファロン | I.ボールディング (en) |
第111回 | 2000年10月1日 | Kabool | カブール | 牡5 | 1:36.4 | L.デットーリ | S.ビン・スルール |
第112回 | 2001年10月6日 | China Visit | チャイナヴィジット | 牡5 | 1:44.8 | L.デットーリ | S.ビン・スルール |
第113回 | 2002年10月5日 | Domedriver | ドームドライヴァー | 牡4 | 1:39.9 | T.テュリエ | P.バリー |
第114回 | 2003年10月4日 | Special Kaldoun | スペシャルカルドゥーン | 牡4 | 1:42.4 | D.ブフ | D.スマガ |
第115回 | 2004年10月2日 | Cacique | カシーク | 牡3 | 1:37.5 | C.スミヨン | A.ファーブル |
第116回 | 2005年10月1日 | Special Kaldoun | スペシャルカルドゥーン | 牡6 | 1:40.8 | D.ブフ | D.スマガ |
第117回 | 2006年9月30日 | Echo Of Light | エコーオブライト | 牡4 | 1:37.0 | L.デットーリ | S.ビン・スルール |
第118回 | 2007年10月6日 | Spirito del Vento | スピーリトデルヴェント | 牡4 | 1:40.9 | O.ペリエ | J-M.ベギニェ |
第119回 | 2008年10月4日 | Spirito Del Vento | スピーリトデルヴェント | 騸5 | 1:39.1 | O.ペリエ | J-M.ベギニェ |
第120回 | 2009年10月3日 | Tamazirte | タマジルト | 牝3 | 1:38.6 | C.ルメール | J-C.ルジェ |
第121回 | 2010年10月2日 | Royal Bench | ロイヤルベンチ | 牡3 | 1:44.3 | O.ペリエ | Rb.コレ (en) |
第122回 | 2011年10月1日 | Rajsaman | ラジサマン | 牝4 | 1:38.23 | T.ジャルネ | F.ヘッド |
第123回 | 2012年10月6日 | Zinabaa | ジナバー | 騸7 | 1:44.49 | G.モッセ | M.メイス |
第124回 | 2013年10月5日 | Pollyana | ポリアナ | 牝4 | 1:40.24 | F.プラ | D.プロドンム |
第125回 | 2014年10月4日 | Solow | ソロウ | 騸4 | 1:36.59 | O.ペリエ | F.ヘッド |
第126回 | 2015年10月3日 | Impassable | インパサブル | 牝3 | 1:37.65 | O.ペリエ | C.Laffon-Parias |
第127回 | 2016年10月1日 | Taareef | ターリーフ | 牡3 | 1:43.19 | I.Mendizabal | J-C.ルジェ |
第128回 | 2017年9月30日 | Taareef | ターリーフ | 牡4 | 1:40.19 | C.Soumillon | J-C.ルジェ |
第129回 | 2018年10月6日 | Ostilio | オスティリオ | 牡3 | 1:38.94 | A.Atzeni | S.Crisford |
第130回 | 2019年10月5日 | The Revenant | ザレヴェナント | 騸4 | 1:43.90 | P-C.Boudot | F-H.Graffard |
第131回 | 2020年10月3日 | The Revenant | ザレヴェナント | 騸5 | 1:45.34 | P-C.Boudot | F-H.Graffard |
第132回 | 2021年10月2日 | Real World | リアルワールド | 牡4 | 1:41.72 | L.デットーリ | S.ビン・スルール |
第133回 | 2022年10月1日 | Erevann | エレヴァン | 牡3 | 1:43.71 | C.スミヨン | J-C.ルジェ |
第134回 | 2023年9月30日 | Poker Face | ポーカーフェイス | 騸4 | 1:37.45 | M.Guyon | S & E.Crisford |
第135回 | 2024年10月5日 | Ramadan | ラマダン | 牡3 | 1:39.52 | A.Lemaitre | C.Head |
1977年以前のおもな優勝馬は以下のとおり。
- 1886年 - Jaguar / Souci
- 1889年 - Cameleon
- 1890年 - Cameleon
- 1894年 - Champosoult
- 1896年 - Estragon
- 1897年 - Capo d'Istria
- 1898年 - Gorenflot
- 1948年 - クラリオン (Clarion)
- 1953年 - ファイントップ (Fine Top)
- 1955年 - Le Meridional
- 1957年 - Le Meridional
- 1965年 - アンベリ (Embellie)
- 1966年 - カナデル (Canadel)
- 1969年 - ロッククレス (Rockress)
- 1970年 - Prince Jet
- 1971年 - ファラウェイサン (Faraway Son)
- 1972年 - ダーリングディスプレイ (Daring Display)
- 1973年 - Princess Arjumand
- 1974年 - ノノアルコ (Nonoalco)
- 1975年 - Delmora
- 1976年 - Monsanto
- 1977年 - ファルリ (Pharly)
日本調教馬の成績
[編集]→詳細は「日本調教馬の日本国外への遠征 § ダニエルウィルデンシュタイン賞」を参照
日本人騎手の成績
[編集]日本調教馬以外での騎乗成績[6]
回数 | 施行日 | 騎乗馬名 | 性齢 | 騎手名 | 管理調教師 | 頭数 | 着順 |
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第113回 | 2002年10月5日 | Proudwings(プラウドウイングス) | 牝6 | 武豊 | J.ハモンド | 11頭 | 6着 |
第121回 | 2010年10月2日 | Corconte | 牡5 | 武豊 | 小林智 | 7頭 | 7着 |
第122回 | 2011年10月1日 | Kings Canyon | 牡4 | 田中博康 | 小林智 | 11頭 | 11着 |
記録
[編集]- レースレコード - 1:35.60(1978年優勝馬ホーミング)
- 最多優勝騎手 - 5勝
- イヴ・サンマルタン(1965年、1969年 - 1971年、1976年)
- ランフランコ・デットーリ(1997年、1998年、2000年、2001年、2006年)
- 最多勝調教師 - 4勝
- Richard Count(1894年、1896年 - 1898年)
- サイード・ビン・スルール(1998年、2000年、2001年、2006年)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ ICSC 2014 France2014年12月12日閲覧。
- ^ フランスギャロ、ダニエルウィルデンシュタイン賞の歴史
- ^ IFHA、競走詳細
- ^ galopp-sieger, Prix Daniel Wildenstein
- ^ courses-france
- ^ レーシング・ポスト
参考文献
[編集]- “フランスギャロ” (フランス語). フランスギャロ. 2013年11月27日閲覧。
- “ダニエルウィルデンシュタイン賞の歴史” (英語). フランスギャロ. 2013年11月27日閲覧。
- “競走詳細:ダニエルウィルデンシュタイン賞(2013年)” (英語). 国際競馬統括機関連盟. 2013年11月25日閲覧。
- “Prix Daniel Wildenstein (ex Prix du Rond Point)” (英語). Galopp Sieger. 2013年11月27日閲覧。
- “courses-france” (フランス語). courses-france. 2013年11月27日閲覧。
- “レーシング・ポスト” (英語). レーシング・ポスト. 2013年11月27日閲覧。