ロベイシ・ラミレス
基本情報 | |
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本名 | ロベイシ・エロイ・ラミレス・カラサナ |
通称 | El Tren(列車) |
階級 | フェザー級 |
身長 | 168cm |
リーチ | 173cm |
国籍 | キューバ |
誕生日 | 1993年12月20日(30歳) |
出身地 | シエンフエーゴス州シエンフエーゴス |
スタイル | サウスポー |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 15 |
勝ち | 13 |
KO勝ち | 8 |
敗け | 2 |
獲得メダル | ||
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キューバ | ||
男子 アマチュアボクシング | ||
オリンピック | ||
金 | 2012 ロンドン | フライ級 |
金 | 2016 リオデジャネイロ | バンタム級 |
パンアメリカン競技大会 | ||
金 | 2011 グアダラハラ | フライ級 |
中央アメリカ・カリブ海競技大会 | ||
金 | 2014 ベラクルス | バンタム級 |
ユースオリンピック | ||
金 | 2010 シンガポール | バンタム級 |
AIBA世界ユース選手権 | ||
金 | 2010 バクー | バンタム級 |
ロベイシ・ラミレス(Robeisy Ramírez、1993年12月20日 - )は、キューバのプロボクサー。シエンフエーゴス州シエンフエーゴス出身。元WBO世界フェザー級王者。ロンドンオリンピックフライ級、リオデジャネイロオリンピックバンタム級金メダリスト。
ロベイシー・ラミレスとも表記される。
来歴
[編集]アマチュア時代
[編集]2010年4月、バクーで行われたAIBA世界ユース選手権にバンタム級(54kg)で出場し金メダルを獲得[1]。同年、シンガポールで行われたユースオリンピックにバンタム級で出場し金メダルを獲得した。
2011年、パンアメリカン競技大会にフライ級で出場し、決勝でドミニカ共和国のダゴベルト・アグエロに24–10のポイントで勝利し金メダルを獲得した。
2012年、ロンドンオリンピックにフライ級(52kg)で出場し、1回戦で須佐勝明、準決勝でマイケル・コンランに勝利、決勝でモンゴルツグスソグ・ニヤンバヤルに17–14のポイントで勝利し金メダルを獲得した[2]。
2013年、アルマトイで行われた世界ボクシング選手権にバンタム級(56kg)で出場し、準々決勝で敗退した[3]。
2016年、リオデジャネイロオリンピックにバンタム級(56kg)で出場し、準決勝でムロジョン・アフマダリエフに勝利すると、続く決勝でシャクール・スティーブンソンに2-1の判定で勝利し金メダルを獲得した[4][5]。
プロ時代
[編集]2018年7月、メキシコのアグアスカリエンテスでキューバナショナルチームのトレーニングキャンプから逃げ出して亡命した[6]。
2019年5月24日、トップランク社と契約を結びプロに転向した[7]。
2019年8月10日、フィラデルフィアのリアコウラス・センターでアダン・ゴンサレスを相手にプロデビュー戦を行い、4回1-2の判定負け。黒星デビューとなった[8]。
2020年7月2日、ラスベガスのMGMグランド内ザ・バブルでアダン・ゴンサレスと再戦し、6回3-0の判定勝ちを収めリベンジに成功した[9]。
2021年10月9日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナにてタイソン・フューリー対デオンテイ・ワイルダーの前座でオーランド・ゴンサレス・ルイスとNABFスーパーバンタム級王座決定戦を行い、10回3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。
2022年6月18日、ニューヨークのフールー・シアターにてアルツール・ベテルビエフ対ジョー・スミス・ジュニアの前座でWBO世界フェザー級4位のエイブラハム・ノバとWBOグローバル・USBAフェザー級王座決定戦を行い、5回2分20秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した[10]。
2022年10月29日、フールー・シアターにてホセ・マティアス・ロメロと対戦し、9回2分20秒でTKO勝ちを収めた[11]。当初は、元WBO世界スーパーバンタム級王者のヘスス・マクダレノと対戦する予定だったが、マグダレノが手を怪我して出場出来なくなったことにより、代役であるロメロとの対戦となった[12]。
2023年1月27日、WBO世界フェザー級王者エマヌエル・ナバレッテのスーパーフェザー級王座挑戦に伴い、4月1日に元WBO世界スーパーバンタム級王者でフェザー級1位のアイザック・ドグボエと2位のラミレスによる暫定王座決定戦が行われることが、主催のトップランクによって発表された[13]。
2023年2月11日、スーパーフェザー級王座の獲得に成功したナバレッテがフェザー王座を返上したことに伴い、ドグボエ対ラミレス戦は王座決定戦に昇格した[14]。
2023年4月1日、タルサのハード・ロック・ホテル & カジノにてアイザック・ドグボエとWBO世界フェザー級王座決定戦を行い、12回3-0(118-109、119-108、117-110)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[15]。
2023年7月25日、有明アリーナにてスティーブン・フルトン 対 井上尚弥の前座でWBO世界フェザー級12位の清水聡と対戦し、5回1分8秒TKO勝ちを収め王座初防衛に成功した。
2023年12月9日、ペンブロークパインズのチャールズ・F・ドッジ・シティ・センターにてWBO世界フェザー級10位のラファエル・エスピノサと対戦し、12回0-2(111-115、112-114、113-113)の判定負けを喫し防衛に失敗、王座から陥落した。
2024年6月29日、フロリダ州マイアミのジェームズ・L・ナイト・センターにてNABOフェザー級タイトルマッチでNABO同級王者ならびにWBO世界同級6位のブランドン・レオン・ベニテスに挑戦し、7回2分46秒KO勝ちを収め王座獲得と再起に成功した。なお、前日計量で王者のベニテスが体重超過により王座を剥奪され、試合はラミレスが勝利した場合のみ王座獲得となる変則ルールで行われた。
2024年9月4日、WBOはWBO世界フェザー級王者のラファエル・エスピノサと元WBO世界同級王者で同級1位のラミレスとの再戦を指令した[16]。その後、2024年10月11日にWBO本部にて最低入札額15ドル(約2000円)からの入札が行われる予定[17]だったが、締め切り直前に両者とも合意したため入札は回避された[18]。
戦績
[編集]- プロボクシング:16戦 14勝 (9KO) 2敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2019年8月10日 | ★ | 4R | 判定1-2 | アダン・ゴンサレス | アメリカ合衆国 | プロデビュー戦 |
2 | 2019年11月9日 | ☆ | 6R 1:37 | KO | フェルナンド・イバラ・デ・アンダ | メキシコ | |
3 | 2020年2月21日 | ☆ | 4R 2:59 | KO | ラファエル・モラレス | アメリカ合衆国 | |
4 | 2020年6月9日 | ☆ | 1R 0:54 | TKO | ユーリ・アンドゥハー | ドミニカ共和国 | |
5 | 2020年7月2日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | アダン・ゴンサレス | アメリカ合衆国 | |
6 | 2020年9月19日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | フェリックス・カラバロ | プエルトリコ | |
7 | 2020年12月12日 | ☆ | 6R 2:58 | TKO | ブランドン・バルデス | コロンビア | |
8 | 2021年5月22日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | ライアン・リー・アレン | アメリカ合衆国 | |
9 | 2021年10月9日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | オーランド・ゴンサレス・ルイス | プエルトリコ | NABF北米フェザー級ジュニア王座決定戦 |
10 | 2022年2月26日 | ☆ | 3R 1:04 | TKO | エリック・ドノヴァン | アイルランド | |
11 | 2022年6月18日 | ☆ | 5R 2:20 | TKO | エイブラハム・ノバ | プエルトリコ | WBOグローバル・USBA全米フェザー級王座決定戦 |
12 | 2022年10月29日 | ☆ | 9R 2:20 | TKO | ホセ・マティアス・ロメロ | アルゼンチン | |
13 | 2023年4月1日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | アイザック・ドグボエ | ガーナ | WBO世界フェザー級王座決定戦 |
14 | 2023年7月25日 | ☆ | 5R 1:08 | TKO | 清水聡(大橋) | 日本 | WBO防衛1 |
15 | 2023年12月9日 | ★ | 12R | 判定0-2 | ラファエル・エスピノサ | メキシコ | WBO陥落 |
16 | 2024年6月29日 | ☆ | 7R 0:15 | TKO | ブランドン・レオン・ベニテス | メキシコ | NABO北米フェザー級タイトルマッチ |
17 | 2024年12月7日 | ★ | 6R 0:12 | TKO | ラファエル・エスピノサ | メキシコ | WBO世界フェザー級タイトルマッチ |
テンプレート |
獲得タイトル
[編集]脚注
[編集]- ^ “2.AIBA Youth World Championships - Baku, Azerbaijan - April 25 - May 3 2010”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月12日閲覧。
- ^ “30.Olympic Games - London, Great Britain - July 28 - August 12 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “17.World Championships Baluan Sholak Sports Palace, Almaty, Kazakhstan October 14-26, 2013”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月12日閲覧。
- ^ “31.Olympic Games Riocentro Pavilion 6, Rio de Janiero, Brazil August 6-21, 2016”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月12日閲覧。
- ^ リオ五輪 バンタム級のラミレスが2連覇達成 Boxing News(ボクシングニュース)2016年8月20日
- ^ “Robeisy Ramirez leaves Cuban national team during training camp”. ESPN.com (2018年7月7日). 2022年8月9日閲覧。
- ^ Top Rank Signs Two-Time Cuban Olympic Gold Medalist Robeisy Ramirez トップランク社 公式サイト 2019年5月28日
- ^ UNREAL ‘Upset of the decade?’ – Double Olympic gold medallist Robeisy Ramirez loses to complete unknown Adan Gonzales in professional debut talkSPORT 2019年8月11日
- ^ Robeisy Ramirez dominates Adan Gonzales, gets his revenge Boxing Junkie 2020年7月2日
- ^ Boxing Results: Robeisy Ramirez Destroys Abraham Nova Boxing News 24 2022年6月18日
- ^ Themistode, Hans. “Robeisy Ramirez, Drops Pummels Jose Matias Romero For Stoppage Win” (英語). BoxingScene.com. 2023年4月2日閲覧。
- ^ Random Hits. “Robeisy Ramirez To Face Jose Matias Romero on Lomachenko-Ortiz Card” (英語). BoxingScene.com. 2023年4月2日閲覧。
- ^ Random Hits. “Ramirez-Dogboe, Zayas-Cruz: Official For April 1, Hard Rock Hotel & Casino Tulsa” (英語). BoxingScene.com. 2023年4月2日閲覧。
- ^ “ナバレッテがWBOフェザー級王座返上 4.1五輪2大会金ラミレスとドグボエで決定戦”. 2023年4月2日閲覧。
- ^ Robeisy Ramirez tops Isaac Dogboe, wins WBO featherweight title ESPN 2022年4月1日
- ^ “WBO orders rematch between Rafael Espinoza and Robeisy Ramirez”. Boxing Scene.com (2024年9月4日). 2024年10月27日閲覧。
- ^ “Purse bids for Rafael Espinoza-Robeisy Ramirez II are due on Friday”. Boxing Scene.com (2024年10月3日). 2024年10月16日閲覧。
- ^ “Rafael Espinoza and Robeisy Ramirez agree to fight”. Boxing Scene.com (2024年10月10日). 2024年10月16日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ロベイシ・ラミレス (@RobeisyRamirez) - X(旧Twitter)
- ロベイシ・ラミレス (@eltrenramirez) - Instagram
- ロベイシ・ラミレスの戦績 - BoxRec
空位 前タイトル保持者 エマヌエル・ナバレッテ |
WBO世界フェザー級王者 2023年4月1日 - 2023年12月9日 |
次王者 ラファエル・エスピノサ |