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ロベイシ・ラミレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロベイシ・ラミレス
基本情報
本名 ロベイシ・エロイ・ラミレス・カラサナ
通称 El Tren(列車
階級 フェザー級
身長 168cm
リーチ 173cm
国籍  キューバ
誕生日 (1993-12-20) 1993年12月20日(30歳)
出身地 シエンフエーゴス州シエンフエーゴス
スタイル サウスポー
プロボクシング戦績
総試合数 15
勝ち 13
KO勝ち 8
敗け 2
テンプレートを表示
獲得メダル
 キューバ
男子 アマチュアボクシング
オリンピック
2012 ロンドン フライ級
2016 リオデジャネイロ バンタム級
パンアメリカン競技大会
2011 グアダラハラ フライ級
中央アメリカ・カリブ海競技大会
2014 ベラクルス バンタム級
ユースオリンピック
2010 シンガポール バンタム級
AIBA世界ユース選手権
2010 バクー バンタム級

ロベイシ・ラミレスRobeisy Ramírez1993年12月20日 - )は、キューバプロボクサーシエンフエーゴス州シエンフエーゴス出身。元WBO世界フェザー級王者。ロンドンオリンピックフライ級リオデジャネイロオリンピックバンタム級金メダリスト

ロベイシー・ラミレスとも表記される。

来歴

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アマチュア時代

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2010年4月、バクーで行われたAIBA世界ユース選手権バンタム級(54kg)で出場し金メダルを獲得[1]。同年、シンガポールで行われたユースオリンピックにバンタム級で出場し金メダルを獲得した。

2011年パンアメリカン競技大会フライ級で出場し、決勝でドミニカ共和国のダゴベルト・アグエロに24–10のポイントで勝利し金メダルを獲得した。

2012年ロンドンオリンピックにフライ級(52kg)で出場し、1回戦で須佐勝明、準決勝でマイケル・コンランに勝利、決勝でモンゴルツグスソグ・ニヤンバヤルに17–14のポイントで勝利し金メダルを獲得した[2]

2013年アルマトイで行われた世界ボクシング選手権にバンタム級(56kg)で出場し、準々決勝で敗退した[3]

2016年リオデジャネイロオリンピックにバンタム級(56kg)で出場し、準決勝でムロジョン・アフマダリエフに勝利すると、続く決勝でシャクール・スティーブンソンに2-1の判定で勝利し金メダルを獲得した[4][5]

プロ時代

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2018年7月、メキシコアグアスカリエンテスでキューバナショナルチームのトレーニングキャンプから逃げ出して亡命した[6]

2019年5月24日、トップランク社と契約を結びプロに転向した[7]

2019年8月10日、フィラデルフィアのリアコウラス・センターでアダン・ゴンサレスを相手にプロデビュー戦を行い、4回1-2の判定負け。黒星デビューとなった[8]

2020年7月2日、ラスベガスMGMグランド内ザ・バブルでアダン・ゴンサレスと再戦し、6回3-0の判定勝ちを収めリベンジに成功した[9]

2021年10月9日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナにてタイソン・フューリーデオンテイ・ワイルダーの前座でオーランド・ゴンサレス・ルイスとNABFスーパーバンタム級王座決定戦を行い、10回3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。

2022年6月18日、ニューヨークフールー・シアターにてアルツール・ベテルビエフジョー・スミス・ジュニアの前座でWBO世界フェザー級4位のエイブラハム・ノバとWBOグローバル・USBAフェザー級王座決定戦を行い、5回2分20秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した[10]

2022年10月29日、フールー・シアターにてホセ・マティアス・ロメロと対戦し、9回2分20秒でTKO勝ちを収めた[11]。当初は、元WBO世界スーパーバンタム級王者のヘスス・マクダレノと対戦する予定だったが、マグダレノが手を怪我して出場出来なくなったことにより、代役であるロメロとの対戦となった[12]

2023年1月27日、WBO世界フェザー級王者エマヌエル・ナバレッテのスーパーフェザー級王座挑戦に伴い、4月1日に元WBO世界スーパーバンタム級王者でフェザー級1位のアイザック・ドグボエと2位のラミレスによる暫定王座決定戦が行われることが、主催のトップランクによって発表された[13]

2023年2月11日、スーパーフェザー級王座の獲得に成功したナバレッテがフェザー王座を返上したことに伴い、ドグボエ対ラミレス戦は王座決定戦に昇格した[14]

2023年4月1日、タルサのハード・ロック・ホテル & カジノにてアイザック・ドグボエとWBO世界フェザー級王座決定戦を行い、12回3-0(118-109、119-108、117-110)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[15]

2023年7月25日、有明アリーナにてスティーブン・フルトン 対 井上尚弥の前座でWBO世界フェザー級12位の清水聡と対戦し、5回1分8秒TKO勝ちを収め王座初防衛に成功した。

2023年12月9日、ペンブロークパインズのチャールズ・F・ドッジ・シティ・センターにてWBO世界フェザー級10位のラファエル・エスピノサと対戦し、12回0-2(111-115、112-114、113-113)の判定負けを喫し防衛に失敗、王座から陥落した。

2024年6月29日、フロリダ州マイアミのジェームズ・L・ナイト・センターにてNABOフェザー級タイトルマッチでNABO同級王者ならびにWBO世界同級6位のブランドン・レオン・ベニテスに挑戦し、7回2分46秒KO勝ちを収め王座獲得と再起に成功した。なお、前日計量で王者のベニテスが体重超過により王座を剥奪され、試合はラミレスが勝利した場合のみ王座獲得となる変則ルールで行われた。

2024年9月4日、WBOはWBO世界フェザー級王者のラファエル・エスピノサと元WBO世界同級王者で同級1位のラミレスとの再戦を指令した[16]。その後、2024年10月11日にWBO本部にて最低入札額15ドル(約2000円)からの入札が行われる予定[17]だったが、締め切り直前に両者とも合意したため入札は回避された[18]

戦績

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  • プロボクシング:16戦 14勝 (9KO) 2敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2019年8月10日 4R 判定1-2 アダン・ゴンサレス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 プロデビュー戦
2 2019年11月9日 6R 1:37 KO フェルナンド・イバラ・デ・アンダ メキシコの旗 メキシコ
3 2020年2月21日 4R 2:59 KO ラファエル・モラレス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
4 2020年6月9日 1R 0:54 TKO ユーリ・アンドゥハー ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
5 2020年7月2日 6R 判定3-0 アダン・ゴンサレス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
6 2020年9月19日 8R 判定3-0 フェリックス・カラバロ プエルトリコの旗 プエルトリコ
7 2020年12月12日 6R 2:58 TKO ブランドン・バルデス  コロンビア
8 2021年5月22日 6R 判定3-0 ライアン・リー・アレン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
9 2021年10月9日 10R 判定3-0 オーランド・ゴンサレス・ルイス プエルトリコの旗 プエルトリコ NABF北米フェザー級ジュニア王座決定戦
10 2022年2月26日 3R 1:04 TKO エリック・ドノヴァン アイルランドの旗 アイルランド
11 2022年6月18日 5R 2:20 TKO エイブラハム・ノバ プエルトリコの旗 プエルトリコ WBOグローバル・USBA全米フェザー級王座決定戦
12 2022年10月29日 9R 2:20 TKO ホセ・マティアス・ロメロ アルゼンチンの旗 アルゼンチン
13 2023年4月1日 12R 判定3-0 アイザック・ドグボエ ガーナの旗 ガーナ WBO世界フェザー級王座決定戦
14 2023年7月25日 5R 1:08 TKO 清水聡大橋 日本の旗 日本 WBO防衛1
15 2023年12月9日 12R 判定0-2 ラファエル・エスピノサ メキシコの旗 メキシコ WBO陥落
16 2024年6月29日 7R 0:15 TKO ブランドン・レオン・ベニテス メキシコの旗 メキシコ NABO北米フェザー級タイトルマッチ
17 2024年12月7日 6R 0:12 TKO ラファエル・エスピノサ メキシコの旗 メキシコ WBO世界フェザー級タイトルマッチ
テンプレート

獲得タイトル

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  • NABF北米フェザー級ジュニア王座
  • WBOグローバルフェザー級王座
  • USBAフェザー級王座
  • WBO世界フェザー級王座 (防衛1)
  • NABOフェザー級王座

脚注

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  1. ^ 2.AIBA Youth World Championships - Baku, Azerbaijan - April 25 - May 3 2010”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月12日閲覧。
  2. ^ 30.Olympic Games - London, Great Britain - July 28 - August 12 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  3. ^ 17.World Championships Baluan Sholak Sports Palace, Almaty, Kazakhstan October 14-26, 2013”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月12日閲覧。
  4. ^ 31.Olympic Games Riocentro Pavilion 6, Rio de Janiero, Brazil August 6-21, 2016”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月12日閲覧。
  5. ^ リオ五輪 バンタム級のラミレスが2連覇達成 Boxing News(ボクシングニュース)2016年8月20日
  6. ^ Robeisy Ramirez leaves Cuban national team during training camp”. ESPN.com (2018年7月7日). 2022年8月9日閲覧。
  7. ^ Top Rank Signs Two-Time Cuban Olympic Gold Medalist Robeisy Ramirez トップランク社 公式サイト 2019年5月28日
  8. ^ UNREAL ‘Upset of the decade?’ – Double Olympic gold medallist Robeisy Ramirez loses to complete unknown Adan Gonzales in professional debut talkSPORT 2019年8月11日
  9. ^ Robeisy Ramirez dominates Adan Gonzales, gets his revenge Boxing Junkie 2020年7月2日
  10. ^ Boxing Results: Robeisy Ramirez Destroys Abraham Nova Boxing News 24 2022年6月18日
  11. ^ Themistode, Hans. “Robeisy Ramirez, Drops Pummels Jose Matias Romero For Stoppage Win” (英語). BoxingScene.com. 2023年4月2日閲覧。
  12. ^ Random Hits. “Robeisy Ramirez To Face Jose Matias Romero on Lomachenko-Ortiz Card” (英語). BoxingScene.com. 2023年4月2日閲覧。
  13. ^ Random Hits. “Ramirez-Dogboe, Zayas-Cruz: Official For April 1, Hard Rock Hotel & Casino Tulsa” (英語). BoxingScene.com. 2023年4月2日閲覧。
  14. ^ ナバレッテがWBOフェザー級王座返上 4.1五輪2大会金ラミレスとドグボエで決定戦”. 2023年4月2日閲覧。
  15. ^ Robeisy Ramirez tops Isaac Dogboe, wins WBO featherweight title ESPN 2022年4月1日
  16. ^ WBO orders rematch between Rafael Espinoza and Robeisy Ramirez”. Boxing Scene.com (2024年9月4日). 2024年10月27日閲覧。
  17. ^ Purse bids for Rafael Espinoza-Robeisy Ramirez II are due on Friday”. Boxing Scene.com (2024年10月3日). 2024年10月16日閲覧。
  18. ^ Rafael Espinoza and Robeisy Ramirez agree to fight”. Boxing Scene.com (2024年10月10日). 2024年10月16日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
エマヌエル・ナバレッテ
WBO世界フェザー級王者

2023年4月1日 - 2023年12月9日

次王者
ラファエル・エスピノサ