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レックス・グロスマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レクス・グロスマンから転送)
レックス・グロスマン
Rex Grossman
基本情報
ポジション クォーターバック
生年月日 (1980-08-23) 1980年8月23日(44歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗インディアナ州ブルーミントン
身長: 6' 1" =約185.4cm
体重: 217 lb =約98.4kg
経歴
大学 フロリダ大学
NFLドラフト 2003年 / 1巡目全体22位
初出場年 2003年
初出場チーム シカゴ・ベアーズ
所属歴
2003-2008 シカゴ・ベアーズ
2009 ヒューストン・テキサンズ
2010-2013 ワシントン・レッドスキンズ
2014* クリーブランド・ブラウンズ
2015* アトランタ・ファルコンズ
*オフシーズンまたはプラクティス・スクワッドとしての所属のみ
NFL 通算成績
TD/INT 56/60
通算パス獲得ヤード 10,232ヤード
QBレイティング 71.4
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

レックス・グロスマン(Rex Daniel Grossman III 1980年8月23日-)はインディアナ州ブルーミントン出身のアメリカンフットボール選手。ポジションはQB。現在フリーエージェントシカゴ・ベアーズに所属していた2006年シーズンにはチームを第41回スーパーボウルに導いている。

経歴

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プロ入りまで

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ブルーミントン・サウス・ハイスクール時代はチームを2回州のチャンピオンに導いた[1]

1999年にフロリダ大学に入団後、2年次より先発QBとなり23勝9敗の成績で3年ともチームをボウルゲームに出場させた。2001年のハイズマン賞の投票では61ポイントという史上最少ポイント差でエリック・クラウチに次ぐ2位[2]AP通信が選ぶ年間最優秀選手となった[3][4]。パス獲得9164ヤードは大学歴代3位、サウスイースタン・カンファレンス歴代5位、77タッチダウンパス成功は大学歴代2位、カンファレンス歴代3位[4]

シカゴ・ベアーズ

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2003年のNFLドラフトの1巡目22位でシカゴ・ベアーズに指名されて入団した。最初のシーズンは最後の3試合に先発出場し、ベアーズの新人QBとしては22年ぶりのデビュー戦での勝利を記録した[4]

2004年も開幕から先発QBを任されたが第3週に走り込んでタッチダウンをあげた際に負傷し、残りのシーズンを棒に振った[3][4]

2005年、プレシーズンゲームでかかとを負傷し長期戦線離脱することとなり、レギュラーシーズンは2試合に出場したのみであったがディビジョナルプレーオフにも先発出場した[3][4]

2006年、1978年にNFLのレギュラーシーズンの試合数が16に増えて以来チームとしては4人目、キャリア初の16試合先発出場を果たし、1995年のエリック・クレイマーに次ぐチーム歴代2位となる3193ヤードを獲得、23タッチダウン、20インターセプトの成績を残し、チームを第41回スーパーボウルまで導き[3]ムーシン・ムハマドへのタッチダウンパスをあげるなど、一時リードしたものの、ケルビン・ヘイデンにインターセプトされるなど、インディアナポリス・コルツに敗れた[5]

2007年も開幕から先発出場したが、第4週から一時控えQBとされ8試合出場に留まった。2008年はカイル・オートンの控えQBとなり、4試合の出場(先発出場は1試合)に留まった。

ヒューストン・テキサンズ

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2008年シーズン終了と共にフリーエージェントとなったが、なかなか去就が決まらず、2009年6月、ヒューストン・テキサンズと契約しマット・ショーブダン・オーロフスキーアレックス・ブリンクと先発QBの座を争った[6]。この年テキサンズでは1試合、マット・ショーブをリリーフした。

ワシントン・レッドスキンズ

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その後フリーエージェントとなり、2010年3月、テキサンズ時代にも指導を受けたカイル・シャナハンがオフェンスコーディネーターを務めるワシントン・レッドスキンズ[7]と契約した[8]

この年、ドノバン・マクナブの控えを務め、第15週のダラス・カウボーイズ戦から先発QBに昇格し[9]、最後の3試合では先発QBに昇格した[10]。10月31日のデトロイト・ライオンズ戦では6点差の第4Q残り2分でマクナブと交代したが、カイル・バンデンボッシュにサックされてファンブル、リカバータッチダウンを決められて試合に敗れた[11]

2011年8月2日、チームと1年契約を結び[12]ジョン・ベックと先発QBを争うこととなった[13]。開幕戦から先発QBを務めた彼はニューヨーク・ジャイアンツとの開幕戦でパス34回中21回成功、305ヤード、2タッチダウンの活躍を見せた[14]。開幕から連勝[15]、最初の4試合で3勝1敗とチームを前評判以上の成績に導いたが[16]、第6週のフィラデルフィア・イーグルス戦で4インターセプトを喫し[17]、第7週からジョン・ベックに先発の座を渡すこととなった[18][19]。その後第11週のダラス・カウボーイズ戦より先発に復帰[20]、第4Q終盤同点TDを決めたがオーバータイムの末敗れ、連敗を止めることができなかった[21]。この年13試合に出場し、3,151ヤードを獲得、16TD、リーグで3番目に多い20INTを許した[22]。2012年3月、レッドスキンズと契約を1年延長した[23]。2013年4月3日にもレッドスキンズと1年契約を結んだ[24]。この年彼は、ロバート・グリフィン3世カーク・カズンズに続く第3QBとしてロースターに残った[25]

クリーブランド・ブラウンズ

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2014年8月12日にクリーブランド・ブラウンズと契約を結んだが、8月31日に解雇された[26]。その後、ブラウンズは、ジョニー・マンジールブライアン・ホイヤーが負傷したブラウンズと12月22日にベテラン最低保証額となる1週間53,529ドルのオファーを受けたが家族とともにパームビーチでクリスマス休暇を過ごすことを選んだ[27]

アトランタ・ファルコンズ

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2015年8月26日、アトランタ・ファルコンズと1年契約を結んだ[28]。プレシーズンゲーム第4週に出場し、パス9回中4回成功41ヤードに終わり、9月4日に解雇された[29]

年度別成績

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レギュラーシーズン

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年度 チーム 試合 パス ラン ファンブル
出場 先発 先発出場
試合勝敗
成功
回数
試投
回数
成功
確率
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD Int レイテ
ィング
試行
回数
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD ファンブル ロスト
2003 CHI 3 3 2-1-0 38 72 52.8 437 6.1 2 1 74.8 3 −1 −0.3 0 3 0
2004 CHI 3 3 1-2-0 47 84 56.0 607 7.2 1 3 67.9 11 48 4.4 1 2 2
2005 CHI 2 1 1-0-0 20 39 51.3 259 6.6 1 2 59.7 0 0 0.0 0 0 0
2006 CHI 16 16 13-3-0 262 480 54.6 3,193 6.6 23 20 73.9 24 2 0.1 0 8 5
2007 CHI 8 7 2-5-0 122 225 54.2 1,411 6.3 4 7 66.4 14 27 1.9 0 6 3
2008 CHI 4 1 0-1-0 32 62 51.6 257 4.1 2 2 59.7 3 4 1.3 2 0 0
2009 HOU 1 0 3 9 33.3 33 3.7 0 1 5.6 3 9 3.0 0 1 0
2010 WAS 4 3 1-2-0 74 133 55.6 884 6.6 7 4 81.2 3 6 2.0 0 4 4
2011 WAS 13 13 5-8-0 265 458 57.9 3,151 6.9 16 20 72.4 20 11 0.6 1 8 6
Career 54 47 25-22-0 863 1,562 55.2 10,654 6.5 56 60 71.4 81 106 1.3 4 32 25

ポストシーズン

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年度 チーム 試合 パス
成功
回数
試投
回数
成功
確率
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD Int レイテ
ィング
2005 CHI 1 17 41 41.5 192 4.7 1 1 54.1
2006 CHI 3 52 92 56.5 591 6.4 3 3 73.2
Total 4 69 133 51.9 783 5.9 4 4 67.3

人物

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脚注

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  1. ^ a b 渡辺史敏 (2007年1月30日). “同郷対決? ファンにジレンマ”. 朝日新聞. 2012年7月14日閲覧。
  2. ^ JOSEPH DUARTE (2008年12月13日). “Oklahoma QB Bradford wins Heisman Trophy”. ヒューストン・クロニクル. 2012年2月25日閲覧。
  3. ^ a b c d e Rex Grossman シカゴ・ベアーズHP
  4. ^ a b c d e Rex Grossman - Biography ヒューストン・テキサンズHP
  5. ^ 第41回スーパーボウル”. NFL JPAAN. 2011年8月3日閲覧。
  6. ^ QBグロスマン、新天地テキサンズで先発復帰に意欲”. NFL JAPAN (2009年6月16日). 2011年8月29日閲覧。
  7. ^ レッドスキンズのTEクーリー、「攻撃陣を率いるのはシャナハンOC」”. NFL JAPAN (2011年6月2日). 2011年8月3日閲覧。
  8. ^ レッドスキンズ、ベテランQBグロスマンを獲得”. NFL JAPAN (2010年3月18日). 2010年3月18日閲覧。
  9. ^ レッドスキンズ、QBマクナブを控えに降格”. NFL JAPAN (2010年12月18日). 2011年8月3日閲覧。
  10. ^ 代役探しは困難? 引き留めるべきFAたち”. NFL JAPAN (2011年6月15日). 2011年8月3日閲覧。
  11. ^ 近藤祐司 (2010年11月5日). “波紋を呼んだ交代劇、レッドスキンズの命運はいかに!?”. NFL JAPAN. 2011年8月3日閲覧。
  12. ^ QBグロスマンがレッドスキンズ残留、先発QBに意欲”. NFL JAPAN (2011年8月3日). 2011年8月3日閲覧。
  13. ^ 先発争いで成長、レッドスキンズQB陣に相乗効果”. NFL JAPAN (2011年6月19日). 2011年8月3日閲覧。
  14. ^ レッドスキンズ好発進、攻守まとまり同地区ジャイアンツに快勝”. NFL JAPAN (2011年9月12日). 2011年11月27日閲覧。
  15. ^ 好調レッドスキンズ、「WR陣はリーグ最高」とQBグロスマン”. NFL JAPAN (2011年9月23日). 2011年11月27日閲覧。
  16. ^ 【第6週プレビュー】4連敗イーグルス、正念場の同地区対決”. NFL JAPAN (2011年10月13日). 2011年10月21日閲覧。
  17. ^ イーグルス連敗ストップ、レッドスキンズは4INTで自滅”. NFL JAPAN (2011年10月17日). 2011年10月21日閲覧。
  18. ^ レッドスキンズ、先発QBをベックへ交代”. NFL JAPAN (2011年10月20日). 2011年10月21日閲覧。
  19. ^ QBグロスマン、パンサーズ戦は点滴受けながらTV観戦”. NFL JAPAN (2011年10月26日). 2011年11月27日閲覧。
  20. ^ 【第11週プレビュー】上り調子のカウボーイズ、必勝期す同地区対決”. NFL JAPAN (2011年11月17日). 2011年11月27日閲覧。
  21. ^ カウボーイズがOT制して3連勝、レッドスキンズ6連敗”. NFL JAPAN (2011年11月21日). 2011年11月27日閲覧。
  22. ^ レッドスキンズ、マニング争奪戦に参加か”. NFL JAPAN (2012年1月31日). 2012年2月6日閲覧。
  23. ^ QBグロスマン、1年契約でレッドスキンズ残留”. NFL JAPAN (2012年3月18日). 2012年3月20日閲覧。
  24. ^ Rex Grossman, Pat White have deals”. ESPN (2013年4月3日). 2013年4月14日閲覧。
  25. ^ David Haugh (2013年10月16日). “Grossman embraces elder statesman role with Redskins”. シカゴ・トリビューン. 2015年10月8日閲覧。
  26. ^ Josh Alper (2014年8月31日). “Browns cut Rex Grossman”. NBCスポーツ. 2015年10月8日閲覧。
  27. ^ ベテランQBグロスマン、ブラウンズからの緊急オファーを拒否”. NFL JAPAN (2014年12月23日). 2015年10月8日閲覧。
  28. ^ Conor Orr (2015年8月26日). “Rex Grossman signs with Atlanta Falcons”. nfl.com. 2015年10月8日閲覧。
  29. ^ Darin Gantt (2015年9月4日). “Falcons clearing the decks at QB, cutting Rex Grossman and T.J. Yates”. NBCスポーツ. 2015年10月8日閲覧。

外部リンク

[編集]
先代
マーク・コロンボ
シカゴ・ベアーズ
ドラフト1巡指名
2003年
マイケル・ヘインズ
レックス・グロスマン
次代
トミー・ハリス