ルネ・アルコス
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ルネ・アルコス(フランス語:René Arcos、1880年9月16日 - 1959年7月16日)は、フランスクリシー出身の詩人、作家。
1906年にフランスの詩人、作家のジョルジュ・デュアメル、シャルル・ヴィルドラック、ジュール・ロマンと共にアベイ派を創立したとして名高い[1][2]。
生涯
[編集]1880年9月16日、フランスのクリシーに生まれる。
1903年に処女作である詩集『本質的な塊(L'Ame essentielle)』を著す[3]。
1906年にはデュアメルと出会い、デュアメル、ヴィルドラック、ロマンと共にクレテイユに僧院を創設した。僧院でデュアメルらと共同生活を送り、アベイ派となった[3]。
第一次世界大戦後、1922年頃に作家のロマン・ロランと共に雑誌『ウーロップ[注 1]』を創刊し、1940年の休刊まで主幹となった[1][2][3]。
1959年7月16日、ヌイイ=シュル=セーヌにて亡くなる。
作品
[編集]- 1903年、『本質的な塊(L'Ame essentielle)』
- 1906年、『空間の悲劇(La Tragédie des espaces)』
- 1913年、『L'Ile perdue』
- 1918年、『Le Mal 1914-1917』
- 1919年、『Le Bien Commun』
- 1920年、『夕べの国(Pays du soir)』
- 1921年、『兵営(Caserne)』
- 1926年、『Autrui』
- 1928年、『Médard de Paris』 - 版画はフランスの画家であるフランス・マシリールによるもの。
- 1948年、『De source』
- 1950年、『ロマン・ロラン(Romain Rolland)』 - 評論。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ウーロープとも。
出典
[編集]参考文献
[編集]- 高津春繁、手塚富雄、西脇順三郎、久松潜一 著、相賀徹夫 編『万有百科大事典 1 文学』(初版)小学館〈日本大百科全書〉(原著1973-8-10)。
- 加藤周一『羊の歌』など - 加藤は1950年代前半のフランス留学中、2年ばかりをアルコス家で暮らした。
- 高田博厚『高田博厚著作集Ⅳ(加藤周一)』‐高田博厚が加藤周一をルネ・アルコスに紹介[1]し下宿させた。
外部リンク
[編集]- ^ 『高田博厚著作集Ⅳ(加藤周一)』朝日新聞社、1985年、180-184頁。