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リーヴ・ホーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『リーヴ・ホーム』
ラモーンズスタジオ・アルバム
リリース
録音 ニューヨーク サンドラゴン[1]
ジャンル パンク・ロック
レーベル サイアー・レコード
プロデュース トニー・ボンジョヴィ、トミー・ラモーン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 45位(イギリス[2]
  • 148位(アメリカ[3]
  • ラモーンズ アルバム 年表
    ラモーンズの激情
    (1976年)
    リーヴ・ホーム
    (1977年)
    ロケット・トゥ・ロシア
    (1977年)
    テンプレートを表示

    リーヴ・ホーム』(Leave Home)は、アメリカ合衆国パンク・ロックバンドラモーンズ1977年に発表した2作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    「オー・オー・アイ・ラヴ・ハー・ソー」は、フレディ・キャノン英語版の曲「パリセイズ・パーク」にインスパイアされた曲である[4]。「ピンヘッド」でフィーチャーされている「ガバ、ガバ、ヘイ!」というチャントは、1932年公開の映画『フリークス』のワン・シーンからの影響で生まれた[5]

    本作はトニー・ボンジョヴィ(ジョン・ボン・ジョヴィのはとこ)とトミー・ラモーンの共同プロデュースとなった。なお、トミーはデビュー前、ボンジョヴィの下で見習いエンジニアとして働いており、ジミ・ヘンドリックスのレコーディングに立ち会ったこともある[6]

    初回盤LPの5曲目には「カーボナ・ノット・グルー」が収録されていたが、同年に発売されたアメリカ盤再発LP (SR 6031)では、同曲が外されて当時のシングル・ヒット曲「シーナはパンク・ロッカー」に差し替えられた[7]。また、イギリス盤再発LP (9103-254)では、「カーボナ・ノット・グルー」の代わりに「ベイビーシッター」が収録された[8]

    反響・評価

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    母国アメリカでは、本作がBillboard 200で148位に達し、シングル・ヒットは出なかった[3]。ただし、同時期のシングル曲「シーナはパンク・ロッカー」はBillboard Hot 100で81位を記録している[3]

    イギリスでは1977年4月23日付の全英アルバムチャートで45位となり、バンド初の全英チャート入りを果たした[2]。また、全英シングルチャートでは「シーナはパンク・ロッカー」が22位に達し、続いて本作からシングル・カットされた「スワロウ・マイ・プライド」が36位を記録した[2]

    マーク・デミングオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「『リーヴ・ホーム』における演奏は、『ラモーンズの激情』以上にタイトかつ焦点が絞り込まれており、トミー・ラモーンのミニマリスト的なドラミングは、デビュー作には見られなかったスウィング感を得ている」「彼らの特に優れた、特に満足できるアルバムの一つ」と評している[9]。また、ロバート・クリストガウは本作にAを付け「このジョークのパワー、機知、簡素さを愛する向きにとっては、もう一度聴いても楽しめることだろう」と評している[10]

    収録曲

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    特記なき楽曲はラモーンズ作。

    1. グラッド・トゥ・シー・ユー・ゴー - "Glad to See You Go" - 2:14
    2. ギミ・ギミ・ショック・トリートメント - "Gimme Gimme Shock Treatment" - 1:44
    3. アイ・リメンバー・ユー - "I Remember You" - 2:21
    4. オー・オー・アイ・ラヴ・ハー・ソー - "Oh Oh I Love Her So" - 2:09
    5. カーボナ・ノット・グルー - "Carbona Not Glue" - 1:55
    6. スージー・イズ・ア・ヘッドバンガー - "Suzy Is a Headbanger" - 2:14
    7. ピンヘッド - "Pinhead" - 2:45
    8. アイ・ウォナ・ビー・ア・グッド・ボーイ - "Now I Wanna Be a Good Boy" - 2:16
    9. スワロウ・マイ・プライド - "Swallow My Pride" - 2:10
    10. ホワッツ・ユア・ゲーム - "What's Your Game" - 2:41
    11. カリフォルニア・サン - "California Sun" (Henry Glover, Morris Levy) - 2:07
    12. コマンド - "Commando" - 1:53
    13. キル・ザット・ガール - "You're Gonna Kill That Girl" - 2:43
    14. ネヴァー・オープンド・ザット・ドアー - "You Should Never Have Opened That Door" - 1:59

    2001年リマスターCDボーナス・トラック

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    16.以降の曲は、1976年8月12日にハリウッドのロキシーで行われた公演のライヴ録音である[11]

    1. ベイビーシッター - "Babysitter" - 2:49
    2. ラウドマウス - "Loudmouth" - 2:08
    3. ビート・オン・ザ・ブラット - "Beat on the Brat" - 2:35
    4. ブリッツクリーグ・バップ - "Blitzkrieg Bop" - 2:13
    5. アイ・リメンバー・ユー - "I Remember You" - 2:17
    6. グラッド・トゥ・シー・ユー・ゴー - "Glad to See You Go" - 2:03
    7. チェイン・ソウ - "Chain Saw" - 1:51
    8. 53rd & 3rd - "53rd & 3rd" - 2:27
    9. アイ・ウォナ・ビー・ユア・ボーイフレンド - "I Wanna Be Your Boyfriend" - 2:22
    10. ハヴァナ・アフェアー - "Havana Affair" - 1:53
    11. リッスン・トゥ・マイ・ハート - "Listen to My Heart" - 1:47
    12. カリフォルニア・サン - "California Sun" - 1:58
    13. ジュディ・イズ・ア・パンク - "Judy Is a Punk" - 1:23
    14. ウォーク・アラウンド・ウィズ・ユー - "I Don't Wanna Walk Around with You" - 1:31
    15. トゥモロウ・ザ・ワールド - "Today Your Love, Tomorrow the World" - 2:52
    16. スニッフ・サム・グルー - "Now I Wanna Sniff Some Glue" - 1:28
    17. レッツ・ダンス - "Let's Dance" (Jim Lee) - 2:06

    参加ミュージシャン

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    脚注・出典

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    1. ^ CD英文ブックレット内クレジット
    2. ^ a b c RAMONES songs and albums | full Official Chart history
    3. ^ a b c The Ramones - Awards”. AllMusic. 2016年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月23日閲覧。
    4. ^ Oh Oh I Love Her So by Ramones”. Songfacts. 2017年12月23日閲覧。
    5. ^ Ramones, 'Pinhead' - 17 Fear-Filled Songs Inspired by Scary Movies”. Rolling Stone. 2017年12月23日閲覧。
    6. ^ Martens, Todd (2014年7月12日). “Tommy Ramone dies at 65; last original member of namesake punk band”. Los Angeles Times. 2017年12月23日閲覧。
    7. ^ Ramones - Leave Home (Vinyl, LP, Album) at Discogs - アメリカ盤再発LPの情報。
    8. ^ Ramones - Leave Home (Vinyl, LP, Album) at Discogs - イギリス盤再発LPの情報
    9. ^ Deming, Mark. “Leave Home - Ramones”. AllMusic. 2017年12月23日閲覧。
    10. ^ Christgau, Robert. “CG: ramones”. 2017年12月23日閲覧。
    11. ^ Ramones - Leave Home (CD, Album) at Discogs - 2001年リマスターCDの情報。