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ラジ・リ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラジ・リ
Ladj Ly
生年月日 (1978-01-03) 1978年1月3日(46歳)
出生地 マリ共和国の旗 マリ
国籍 フランスの旗 フランス
職業 映画監督脚本家俳優
ジャンル 映画
主な作品
監督・脚本
レ・ミゼラブル』(2019年)
脚本
アテナ
受賞
カンヌ国際映画祭
審査員賞
2019年レ・ミゼラブル
ヨーロッパ映画賞
新人監督賞
2019年レ・ミゼラブル
ゴヤ賞
ヨーロッパ映画賞
2019年レ・ミゼラブル
セザール賞
作品賞
2019年レ・ミゼラブル
その他の賞
備考
クルトラジメ
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ラジ・リLadj Ly1978年1月3日 - ) は、フランス映画監督脚本家俳優マリ共和国出身。

略歴

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ラジ・リの両親はマリ共和国の出身であり[1]、自身もマリ共和国の生まれである[2]。3歳の頃、フランスの首都パリ郊外モンフェルメイユに移り住み、以後は、そこで育った[1][2]。父親は清掃夫で、母親は専業主婦であった[2]。友人のキム・シャピロンロマン・ガヴラス1995年に立ち上げたアーティスト集団「クルトラジメ」に参加し[3][4]1997年には、初の監督作品となる短編映画『モンフェルメイユ・レ・ボスケ』(Montfermeil Les Bosquets )を制作した[4]

2005年パリ郊外暴動事件の後、暴動の発端となった、2人のアフリカ系少年が警察からの逃亡中に変電施設で感電死した事故に強い衝撃を受け[4]2007年、ドキュメンタリー映画『365ジュール・ア・クリシー=モンフェルメイユ』(365 jours à Clichy-Montfermeil )を制作した[4]。その後も映画の制作を続け、2017年の短編フィクション映画『レ・ミゼラブル』(Les Misérables )は、クレルモン=フェラン国際短編映画祭Canal+賞を受賞し[5]第43回セザール賞では短編映画賞にノミネートされ、高く評価された[2][3]。また、第43回セザール賞では、2017年にステファン・デ・フレイタス(Stéphane de Freitas )と共同で監督した長編ドキュメンタリー映画『ア・ボワ・オート -ラ・フォルス・ド・ラ・パロル-』(À voix haute : La Force de la parole )もドキュメンタリー映画賞にノミネートされた[2][3]2019年、監督としては初の長編フィクションとなった映画『レ・ミゼラブル』は[1]、文豪ヴィクトル・ユーゴーの名作『レ・ミゼラブル』と同名タイトルを冠するとともに、ユーゴーが描いた19世紀と変わらぬ21世紀のフランス社会の葛藤を描き、第72回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞[1]第45回セザール賞では作品賞観客賞新人男優賞編集賞の4賞に輝き[6]第92回アカデミー賞では国際長編映画賞にノミネートされるなど、世界的に高い評価を受けた[1]

映像作品

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監督作品(ドキュメンタリー)

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  • 365 jours à Clichy-Montfermeil (2007年)
  • 365 jours au Mali (2014年。Saïd Belktibiaと共同監督[7]
  • À voix haute : La Force de la parole (2016年。テレビ版[8][9]。ステファン・デ・フレイタスと共同監督)
  • À voix haute : La Force de la parole (2017年。映画用の長編作品で109分ある。ステファン・デ・フレイタスと共同監督)
  • Chroniques de Clichy-Montfermeil (2017年。JRと共同監督[10]

監督作品(フィクション)

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  • Go Fast Connexion (2008年。短編映画[11]
  • Les Misérables (2017年。短編映画)
  • レ・ミゼラブル』 - Les Misérables (2019年。長編映画)
  • 『バティモン5』-Bàtiment5(2023年.長編映画 105分)

出演作品

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書籍

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  • 28 millimètres: Portrait d’une generation (2006年、Éditions Alternatives

受賞歴

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e 小菅昭彦 「名作文学のタイトル冠し、パリ郊外の貧困と暴力描く フランス映画「レ・ミゼラブル」のラジ・リ監督時事ドットコム 2020年03月01日付、2020年4月23日閲覧.
  2. ^ a b c d e Bios People - Ladj LyVoici, 仏語, 2020年4月23日閲覧.
  3. ^ a b c Tomoko Ogawa 「【Portraits】Ladj Ly - カメラを武器に世界を震わせる、『レ・ミゼラブル』監督ラジ・リの告発-」 『the fashion post』 2020年3月2日付、2020年4月23日閲覧.
  4. ^ a b c d 西森路代映画『レ・ミゼラブル』が描く、マイノリティー同士の衝突 「フランスは多様性を活かしきれていないところがある」ハフポスト 2020年03月03日付、2020年4月23日閲覧.
  5. ^ Nancy Tartaglione “Ladj Ly’s ‘Les Misérables’ Is Rare Competition Debut For A Feature First-Timer - Cannes Ones To WatchDeadline.com 2019年5月16日付, 英語, 2020年4月23日閲覧.
  6. ^ 第45回セザール賞でラジ・リ監督作「レ・ミゼラブル」が作品賞含む最多4冠映画ナタリー 2020年3月1日付、2020年4月23日閲覧.
  7. ^ Yasmine Chouaki “En sol majeur : Ladj LyRadio France international 2015年11月10日付(2015年11月16日修正), 仏語, 2019年5月16日閲覧.
  8. ^ “Infrarouge”(テレビ番組) France 2 2016年11月15日放送, 仏語.
  9. ^ Marie Poussel “VIDEOS. Le fabuleux destin du documentaire «A voix haute» diffusé sur France 2Le Parisien 2016年11月19日付, 仏語, 2020年4月23日閲覧.
  10. ^ David Doucet “"Chroniques de Clichy-Montfermeil": le docu choc de JR et Ladj LyLes Inrockuptibles 2017年9月29日付, 仏語, 2019年5月16日閲覧.
  11. ^ Diane Lisarelli “Kourtrajmé débauche Charles VilleneuveLes Inrockuptibles 2008年10月3日付, 仏語, 2019年11月7日閲覧.
  12. ^ 28 millimètres: Portrait d’une generationÉditions Alternatives, 仏語, 2019年5月16日閲覧.

関連項目

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外部リンク

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