ラガマフィン (ネコ)
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ラガマフィン | |
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ラガマフィンの子猫 | |
原産国 | アメリカ合衆国 |
起源 | 人工交配種 |
体形 | ロング&サブスタンシャル |
平均体重 | 6.5 - 9kg 4.5 - 7kg |
被毛 | 長毛種 |
各団体による猫種のスタンダード | |
CFA | スタンダード |
GCCF | スタンダード |
ACFA | スタンダード |
ラガマフィン(英語: Ragamuffin)は、ネコの品種のひとつである。1990年代にラグドールとペルシャ系の種を掛け合わせて作出された[1][2]。ネコのテディベアとも呼ばれる[2][3]。
歴史
[編集]アメリカで、ラグドールをベースとして作出された品種である。ラグドールを作出したブリーダーは独自の組織を運営し、そのブリーディングについて様々な規制を設けた。それらの規制に反発した他のブリーダーたちが組織から独立し生み出したのがラガマフィンである[3][4]。
ラグドールとの違いが被毛の色やパターン、目の色などにとどまることから、国際ネコ協会(TICA)には公認されていない[4]。
特徴
[編集]この種の身体的特徴として、四角くて胸が広く、肩が短い首を支えている[5]。頭部は幅が広く、額はほどよく丸みを帯び、マズルは低めで幅が広く[3]、鼻は特に低い。またウィスカーパッド(ヒゲ袋)は膨らんでいる[6]。
柔らかくて密度が高く、絹のような質感の毛を持ち、長毛種の中ではブラッシングなどの手入れが容易な種とされる[2][3][6]。被毛の色やパターンは様々である[6][7]。パターンはソリッドやタビーなど、色は白、黒、青、赤、クリーム、チョコレート、ライラック、シナモン、茶系などがみられる[8][9]。目の色もゴールドやグリーンなど、多くの色がみられる[10]。
性格は穏やかで人にも懐きやすく[3]、人間の子どもや同居ネコ、あるいは他のペットにも寛容とされる[11]。
健康上の問題
[編集]ルーツにペルシャが含まれることから、ラグドールと同様に肥大型心筋症や多発性嚢胞腎の症例が多く、注意を要する[1][3]。
脚注
[編集]- ^ a b いちばんよくわかる猫種図鑑, p. 150.
- ^ a b c ねこまみれ事典, p. 109.
- ^ a b c d e f 高野八重子. "ラガマフィンの特徴と飼い方 可愛い画像いっぱい|ねこのきもち 猫図鑑". ねこのきもちWEB MAGAZINE. 2024年5月12日閲覧。
- ^ a b いちばんよくわかる猫種図鑑, p. 151.
- ^ D. J. Conway (1998) (英語). The Mysterious, Magickal Cat. Llewellyn Publications. p. 184. ISBN 978-1-56718-180-7
- ^ a b c "RagaMuffin Cats". RagaMuffin Cat Fanciers (英語). 2022年1月11日閲覧。
- ^ いちばんよくわかる猫種図鑑, p. 149.
- ^ Kate Conley (2015-08-15) (英語). RagaMuffin Cats. ABDO. p. 10. ISBN 978-1-62969-816-8
- ^ "Ragamuffin • Nutrition, Temperament, Physical Description & Breeders". petonbed (英語). 2021年1月27日閲覧。
- ^ いちばんよくわかる猫種図鑑, p. 148.
- ^ いちばんよくわかる猫種図鑑, p. 154.
参考文献
[編集]- 長谷川諒『いちばんよくわかる猫種図鑑 日本と世界の60種』メイツ出版、2022年1月30日。ISBN 978-4-7804-2570-3。
- 今泉忠明、田草川史彦、石原さくら『猫にまつわるコトバがぜんぶわかる! ねこまみれ事典』ONDORI、2024年2月22日。ISBN 978-4-502-48701-9。
外部リンク
[編集]- RagaMuffin Associated Group (ラガマフィンを作出したオリジナルブリーダーグループ)