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ヤマニンキングリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤマニンキングリー
2011年シリウスS表彰式
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2005年5月16日(19歳)[1]
抹消日 2013年4月26日(JRA)
2014年12月9日(NAR)
アグネスデジタル
ヤマニンアリーナ
母の父 サンデーサイレンス
生国 日本の旗 日本北海道新冠町[2]
生産者 錦岡牧場[1]
馬主 土井肇[2]
→ 土井睦秋[1]
調教師 河内洋栗東[2]
山崎尋美川崎[1]
厩務員 和田守(JRA)[3]
競走成績
生涯成績 44戦7勝[1]
獲得賞金 3億1097万8000円[1]
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ヤマニンキングリーは、日本競走馬。おもな勝ち鞍は2008年中日新聞杯、2009年札幌記念、2011年シリウスステークス。馬名の意味は冠名の「ヤマニン」と英語で「王位を持つ」を意味する「キングリー」である[4]半姉重賞2勝を挙げたヤマニンメルベイユ(父メジロマックイーン)がいる[2]

経歴

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2007年9月2日、札幌の新馬戦で初勝利[5]。3歳春は爪の不安に悩まされ、前哨戦を大崩れすることなく走るもクラシックにはあと一歩のところで出走できなかった[6]。秋は菊花賞を9着後、古馬を相手にアンドロメダステークス、中日新聞杯を連勝[7]。古馬になり迎えた2009年夏の札幌記念では、その年の牝馬クラシック二冠馬ブエナビスタを下して優勝した[8]。2010年にはシンガポールへ遠征し、シンガポール航空インターナショナルカップに出走(11頭立ての11着)している[9]

2011年からはダートに活躍の場を移し、初ダートのシリウスステークスを優勝。父アグネスデジタルと同じく、芝・ダート双方での重賞ウィナーとなった[10]。2013年に登録を抹消されて地方競馬へ転出[11]川崎山崎尋美厩舎へ移籍し、翌2014年の東海菊花賞(故障により競走中止)を最後に引退した[12][13]

競走馬引退後は当初千葉県の乗馬クラブで乗用馬をしていた[14]。2015年11月よりホーストラスト北海道に移動した[15]

競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2007.09.02 札幌 2歳新馬 14 010.0 0(5人) 01着 藤田伸二 54 芝1800m(良) 1:55.8 (34.5) -0.2 (ウインギガシャトル)
0000.09.29 札幌 札幌2歳S JpnIII 14 012.2 0(5人) 09着 津村明秀 54 芝1800m(良) 1:52.7 (38.4) -0.8 オリエンタルロック
0000.10.27 京都 萩S OP 12 011.6 0(5人) 08着 O.ペリエ 55 芝1800m(稍) 1:48.6 (35.8) -0.7 フローテーション
0000.11.11 京都 黄菊賞 13 021.8 0(5人) 01着 藤田伸二 55 芝1800m(良) 1:47.5 (34.9) -0.0 トールポピー
0000.12.09 中山 朝日杯FS JpnI 16 010.7 0(5人) 07着 武豊 55 芝1600m(良) 1:34.8 (36.0) -1.3 ゴスホークケン
2008.02.17 京都 きさらぎ賞 JpnIII 15 017.1 0(7人) 03着 藤田伸二 56 芝1800m(良) 1:48.9 (34.6) -0.1 レインボーペガサス
0000.03.29 阪神 毎日杯 JpnIII 14 007.2 0(3人) 04着 渡辺薫彦 56 芝1800m(良) 1:46.6 (35.4) -0.6 ディープスカイ
0000.05.10 東京 プリンシパルS OP 18 005.8 0(3人) 03着 福永祐一 56 芝2000m(稍) 2:02.0 (36.3) -0.5 ベンチャーナイン
0000.05.31 中京 白百合S OP 10 004.9 0(2人) 01着 福永祐一 56 芝1800m(稍) 1:48.2 (34.8) -0.1 (ナリタダイコク)
0000.09.28 阪神 神戸新聞杯 JpnII 18 021.0 0(5人) 08着 柴山雄一 56 芝2400m(良) 2:26.0 (35.6) -0.7 ディープスカイ
0000.10.26 京都 菊花賞 JpnI 18 039.0 (16人) 09着 柴山雄一 57 芝3000m(良) 3:06.8 (35.9) -1.1 オウケンブルースリ
0000.11.15 京都 アンドロメダS OP 13 002.7 0(1人) 01着 武豊 54 芝2000m(良) 1:59.4 (33.9) -0.0 (ダブルティンパニー)
0000.12.13 中京 中日新聞杯 JpnIII 17 005.6 0(2人) 01着 M.デムーロ 55 芝2000m(良) 1:59.5 (34.0) -0.0 フサイチアソート
2009.01.04 中山 中山金杯 GIII 16 005.9 0(2人) 02着 藤田伸二 56 芝2000m(良) 1:58.5 (35.0) -0.0 アドマイヤフジ
0000.02.07 小倉 小倉大賞典 GIII 16 002.8 0(1人) 02着 武豊 57 芝1800m(良) 1:45.0 (33.9) -0.1 サンライズマックス
0000.03.14 中京 中京記念 GIII 18 002.0 0(1人) 02着 武豊 57 芝2000m(重) 2:00.5 (36.7) -0.1 サクラオリオン
0000.08.23 札幌 札幌記念 GII 16 028.2 0(7人) 01着 柴山雄一 57 芝2000m(良) 2:00.7 (35.8) -0.0 ブエナビスタ
0000.10.11 東京 毎日王冠 GII 11 010.0 0(2人) 09着 柴山雄一 58 芝1800m(良) 1:46.4 (34.3) -1.1 カンパニー
0000.11.01 東京 天皇賞(秋) GI 18 046.4 (10人) 07着 柴山雄一 58 芝2000m(良) 1:58.2 (34.2) -1.0 カンパニー
0000.11.29 東京 ジャパンカップ GI 18 071.2 (13人) 18着 柴山雄一 57 芝2400m(良) 2:26.6 (39.1) -4.2 ウオッカ
2010.04.04 阪神 大阪杯 GII 12 011.7 0(2人) 07着 藤田伸二 58 芝2000m(良) 1:59.8 (35.0) -0.3 テイエムアンコール
0000.05.16 クランジ シンガポール航空国際C G1 11 0(6人) 11着 柴山雄一 57 芝2000m(稍) 2:05.8 (00.0) -3.7 Lizard's Desire
0000.08.22 札幌 札幌記念 GII 16 023.3 0(9人) 14着 武豊 57 芝2000m(良) 2:00.6 (36.4) -1.2 アーネストリー
0000.10.31 東京 天皇賞(秋) GI 18 108.2 (15人) 10着 吉田隼人 58 芝2000m(稍) 1:59.4 (35.3) -1.2 ブエナビスタ
0000.12.11 小倉 中日新聞杯 GIII 18 044.1 (11人) 11着 吉田隼人 57 芝2000m(良) 2:00.1 (34.5) -1.4 トゥザグローリー
2011.07.31 小倉 小倉記念 GIII 18 008.8 0(5人) 04着 石橋守 56 芝2000m(良) 1:57.7 (36.4) -0.4 イタリアンレッド
0000.08.28 新潟 新潟記念 GIII 11 006.5 0(4人) 10着 田中勝春 56 芝2000m(良) 2:00.3 (34.4) -1.2 ナリタクリスタル
0000.09.10 阪神 朝日チャレンジカップ GIII 9 010.7 0(5人) 04着 武豊 58 芝2000m(良) 1:59.6 (34.5) -0.0 ミッキードリーム
0000.10.01 阪神 シリウスS GIII 12 010.6 0(5人) 01着 武豊 56 ダ2000m(良) 2:04.3 (36.5) -0.4 キングスエンブレム
0000.12.04 阪神 ジャパンカップダート GI 16 013.8 0(3人) 07着 M.デムーロ 57 ダ1800m(良) 1:51.1 (37.0) -0.5 トランセンド
0000.12.29 大井 東京大賞典 GI 12 010.2 0(2人) 06着 M.デムーロ 57 ダ2000m(良) 2:03.9 (39.6) -2.1 スマートファルコン
2012.02.19 東京 フェブラリーS GI 16 045.6 0(8人) 09着 C.デムーロ 57 ダ1600m(良) 1:36.8 (37.2) -1.4 テスタマッタ
0000.08.25 札幌 エルムS GIII 11 044.8 0(7人) 07着 丹内祐次 57 ダ1700m(良) 1:43.7 (37.4) -1.5 ローマンレジェンド
0000.09.29 阪神 シリウスS GIII 16 006.6 0(3人) 02着 武幸四郎 57 ダ2000m(良) 2:03.4 (36.6) -0.1 ナイスミーチュー
2013.01.20 中京 東海S GII 16 042.9 (11人) 10着 武豊 56 ダ1800m(良) 1:52.4 (38.6) -1.4 グレープブランデー
0000.02.17 東京 フェブラリーS GI 16 111.3 (15人) 16着 武豊 57 ダ1600m(良) 1:38.2 (39.0) -3.1 グレープブランデー
0000.03.09 中京 中日新聞杯 GIII 18 120.1 (14人) 17着 高倉稜 57 芝2000m(良) 2:02.8 (38.4) -3.2 サトノアポロ
2014.01.04 川崎 大師オープン A1以下 14 9.8 (4人) 11着 山崎誠士 58 ダ1600m(良) 1:43.5 (41.1) -1.7 マズルブラスト
0000.01.30 川崎 多摩川オープン A1以下 14 28.2 (8人) 10着 山崎誠士 58 ダ1600m(稍) 1:43.8 (40.8) -2.8 ソルテ
0000.02.12 船橋 報知グランプリカップ SIII 14 87.0 (12人) 13着 山崎誠士 57 ダ1800m(不) 1:58.8 (43.4) -5.0 オメガインベガス
0000.05.06 船橋 皐月盃 OP 8 46.3 (7人) 4着 佐藤博紀 59 ダ1700m(稍) 1:49.4 (40.5) -2.4 ケイアイヘルメス
0000.10.08 浦和 埼玉新聞栄冠賞 SIII 11 62.4 (8人) 10着 山崎誠士 58 ダ1900m(稍) 2:05.7 (41.4) -5.4 マイネエレーナ
0000.10.28 船橋 千葉日報賞 OP 11 68.7 (10人) 11着 山崎誠士 59 ダ1700m(重) 1:51.9 (41.2) -3.3 バトードール
0000.11.21 名古屋 東海菊花賞 SPI 12 48.2 (7人) 中止 岡部誠 57 ダ1900m(良) キーアシスト
  • 出典: netkeiba[16]

血統表

[編集]
ヤマニンキングリー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

*アグネスデジタル
1997 栗毛 アメリカ
父の父
Crafty Prospector
1979 栗毛 アメリカ
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Real Crafty Lady In Reality
Princess Roycraft
父の母
Chancey Squaw
1991 鹿毛 アメリカ
Chief's Crown Danzig
Six Crowns
Allicance Alleged
Runaway Bride

ヤマニンアリーナ
1992 鹿毛 日本
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛 アメリカ
Halo Hail To Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
母の母
*ティファニーラス
Tiffany Lass
1983 黒鹿毛 アメリカ
Bold Forbes Irish Castle
Comely Nell
Sally Stark Graustark
Sally Ship
母系(F-No.) (FN:3-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Turn-to:M5×M5 [§ 4]
出典
  1. ^ 血統情報:5代血統表 ヤマニンキングリー”. JBIS. 2015年6月28日閲覧。
  2. ^ 5代血統表 ヤマニンキングリー”. 競馬ラボ. 2015年6月28日閲覧。
  3. ^ 血統情報:5代血統表 ヤマニンキングリー”. JBIS. 2015年6月28日閲覧。
  4. ^ 血統情報:5代血統表 ヤマニンキングリー”. JBIS. 2015年6月28日閲覧。

父については同馬の項を参照のこと。祖母ティファニーラスは1986年のエクリプス賞最優秀3歳牝馬[17]。従姉に2003年度JRA賞最優秀2歳牝馬ヤマニンシュクルがいる[18]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i ヤマニンキングリー”. JBIS. 2015年6月28日閲覧。
  2. ^ a b c d 中日新聞杯 G3 重賞ウイナーレポート”. JBBA. 2015年6月28日閲覧。
  3. ^ キングリー和田父 打倒竜二”. 日刊スポーツ. 2022年1月8日閲覧。
  4. ^ “【シリウスS】ヤマニンキングリーがダートで一変!久々の重賞制覇!”. 競馬ラボ. (2011年11月1日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=33103 2015年6月28日閲覧。 
  5. ^ “【新馬】(札幌4R)〜ヤマニンキングリー 間を割って抜ける”. ラジオNIKKEI. (2007年9月2日). http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-142244.html 2015年6月28日閲覧。 
  6. ^ “キングリー河内師成長を確信/神戸新聞杯”. 日刊スポーツ. (2008年9月26日). https://web.archive.org/web/20080926131442/http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080926-412723.html 2015年6月28日閲覧。 
  7. ^ “中日新聞杯、ヤマニンキングリーが重賞初制覇”. netkeiba. (2008年12月13日). http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=33103 2015年6月28日閲覧。 
  8. ^ 谷川善久. “好位差しのヤマニンキングリー、最強牝馬を降しての勝利”. JRA. 2015年6月28日閲覧。
  9. ^ “【シンガポール航空国際C】~ヤマニンキングリー11着、シャドウゲイト除外”. ラジオNIKKEI. (2010年5月17日). http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-184316.html 2015年6月28日閲覧。 
  10. ^ シリウスS G3 重賞ウイナーレポート”. JBBA. 2015年6月28日閲覧。
  11. ^ “ヤマニンキングリーが地方競馬へ転出”. ラジオNIKKEI (netkeiba). (2013年4月25日). http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=74835 2015年6月28日閲覧。 
  12. ^ ヤマニンキングリーが乗馬に”. 川崎競馬倶楽部ブログ (2014年11月22日). 2014年12月17日閲覧。
  13. ^ ヤマニンキングリーが山崎尋美厩舎に移籍”. 川崎競馬倶楽部ブログ (2013年7月2日). 2013年7月28日閲覧。
  14. ^ 2014年12月14日”. ASANO HORSE LIFE-ingフェイスブック (2014年12月14日). 2013年7月28日閲覧。
  15. ^ 養老牧場の「落ち着ける感」netkeiba.com、2016年9月4日閲覧
  16. ^ ヤマニンキングリーの競走成績”. netkeiba. 2015年6月28日閲覧。
  17. ^ 1986 Eclipse Awards for 3-Year-Old Filly”. Blood-Horse. 2015年6月28日閲覧。
  18. ^ 血統情報:牝系情報 ヤマニンキングリー”. JBIS. 2015年6月28日閲覧。

外部リンク

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