ヤチネズミ
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ヤチネズミ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Craseomys andersoni (Thomas, 1905)[2] | ||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ヤチネズミ[2] | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Anderson's red-backed vole[1] |
ヤチネズミ(谷地鼠、学名: Craseomys andersoni)は、齧歯目キヌゲネズミ科タイリクヤチネズミ属に属する小型のネズミ類の1種である。
名称
[編集]ヤチは、沼沢地を意味するアイヌ語 yaci に由来する[3]。
分布
[編集]日本固有種。東北地方から紀伊半島までの本州に分布している[1]。
形態
[編集]頭胴長は80~130mm、尾長は45~78mm、体重は20~40gである。
分類
[編集]分子系統解析に基づき、タイリクヤチネズミ、ムクゲネズミ、スミスネズミなどとともにタイリクヤチネズミ属Craseomysに分類されている[2]。
以前はヤチネズミ属Clethrionomys(Myodes)やビロードネズミ属Eothenomys、スミスネズミ属Phaulomysに分類されるなど変遷があった[4][5][6][7]。
生態
[編集]夜行性であり、低地から高山帯までの森林や岩場、石組みの間などに生息する。植物食で植物の茎、木の実、木の皮まれに昆虫などを食べる。
亜種
[編集]本種は、地域変異などによって
- トウホクヤチネズミ E. andersoni
- ニイガタヤチネズミ E. niigatae
- ワカヤマヤチネズミ E. imaizumii
の3種ないし亜種に分かれるとする説もある[8]。
脚注
[編集]- ^ a b c Cassola, F. 2016. Myodes andersoni. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T16899A22372395. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-2.RLTS.T16899A22372395.en. Accessed on 24 November 2024.
- ^ a b c 谷戸崇・岡部晋也・池田悠吾・本川雅治「Illustrated Checklist of the Mammals of the Worldにおける日本産哺乳類の種分類の検討」『タクサ:日本動物分類学会誌』第53巻(号)、日本動物分類学会、2022年、31-47頁。
- ^ 小学館 編「ヤチネズミ」『日本大百科全書』小学館、1994年。
- ^ 相見満「ヤチネズミ類の分類」『哺乳類科学』第21巻 1号、日本哺乳類学会、1981年、21-25頁。
- ^ 河村善也「日本産の第四紀齧歯類化石 ―各分類群の特徴と和名および地史的分布―」『愛知教育大学研究報告 自然科学編』第40巻、愛知教育大学、1991年、91–113頁。
- ^ 金子之史「分類と形態からみたビロードネズミ属とヤチネズミ属」『哺乳類科学』第38巻 1号、日本哺乳類学会、1998年、129-144頁。
- ^ 本川雅治・下稲葉さやか・鈴木聡「日本産哺乳類の最近の分類体系 ―阿部(2005)とWilson and Reeder(2005)の比較―」『哺乳類科学』第46巻 2号、日本哺乳類学会、2006年、181-191頁。
- ^ 岩佐真宏「ヤチネズミ類における染色体とDNAの変異」『哺乳類科学』第38巻 1号、日本哺乳類学会、1998年、145-158頁。