コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

モルドバ軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モルドバの軍事から転送)
モルドバ軍
Armata Națională a Republicii Moldova
創設 1992年9月2日
派生組織 モルドバ陸軍英語版
モルドバ空軍
本部 キシナウ
指揮官
最高司令官 マイア・サンドゥ大統領
国防大臣 アナトリー・ノサティ英語版
参謀長 イゴール・ゴーガン英語版
総人員
徴兵制度

あり

財政
予算 4550万ドル(2022年)
テンプレートを表示

モルドバ軍(モルドバぐん、ルーマニア語: Armata Națională a Republicii Moldova)は、モルドバの国軍である。

内陸国であるため、陸軍空軍の二軍構成となっている[1]

概要

[編集]

国防予算は4550万米ドル(2022年)[1]。総人員数は現役5,150名(陸軍3,250名、空軍600名、兵站支援1,300名)、予備役58,000名[1]。また、準軍事部隊(内務省)900名も有する[1]

モルドバは、旧ソビエト連邦に関連する すべての軍備管理義務を受け入れている。同国は1992年10月30日、ヨーロッパにおける通常戦力条約を批准。この条約は、従来の軍事装備の主要カテゴリーにおいて包括的な制限を設け、それらの制限を超える兵器の破棄を規定するものとなっている。

また、1994年3月16日には北大西洋条約機構平和のためのパートナーシップに加盟。同年10月にはワシントンDC核不拡散条約に加盟している。

なお、同国軍は核兵器ならび化学兵器生物兵器を常備しない軍隊である。

歴史

[編集]

1990年11月2日、モルドバ国家の形成に先立って、MSSR最高会議ロシア語版は、軍事化された政府機関として「共和国親衛隊」(モルドバ語: Garda Republicană)の創設を指令する。

この部隊はのちに1991年9月3日に「共和国軍」へ編成され、その後、ソ連崩壊による「モルドバ共和国」としての絶対的な独立時に現在のモルドバ軍となった。

当初は12,000 - 15,000人の志願兵への移行が計画されていたが、1991年に同国内の紛争が勃発すると18歳~40歳の男性が徴兵・動員され、軍組織が一時的に拡大された。

2021年11月、モルドバ議会はモルドバ軍の国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)への参加を承認。2022年8月から派遣が行われている[2]


機構

[編集]

同国軍の参謀は現在、以下の形で構成されている。

  • 参謀本部(所在地はキシナウ
    • 陸軍司令部
    • 空軍司令部
  • 人事局
  • 参謀司令部
  • 兵站総局
  • 戦略計画局
  • 通信情報システム総局
  • 教育・訓練および教義総局
  • 計画・財務・監視局
  • 法務部門
  • 医療部門
  • 参謀連隊「ニコラエ・ペトリカ准将」(Generalul de brigadă Nicolae Petrică)

組織・編制

[編集]

装備

[編集]

陸軍

[編集]

装甲戦闘車両

[編集]

対戦車兵器

[編集]

火砲・ロケット砲

[編集]

対空兵器

[編集]
  • ZU-23 23mm高射機関砲 ×28基[1]
  • S-60 57mm高射機関砲 ×11基[1]

その他

[編集]

2014年11月12日米国がモルドバ国軍の平和維持活動大隊へ「モルドバの平和維持の能力を高める為」としてハンヴィーを寄贈ならび寄附している[3]

空軍

[編集]

モルドバ空軍」を参照

その他

[編集]
  • 同国軍には祝日と同位置にある職業上の休日が設けられており、9月3日を「国軍の日」(ルーマニア語: Ziua Armatei Naționale)と定めている。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. pp. 181-182. ISBN 978-1-032-50895-5 
  2. ^ Moldova joins UNIFIL”. janes.com (2022年8月24日). 2024年9月12日閲覧。
  3. ^ "2014 – Embassy of the United States Chișinău, Moldova".
  4. ^ モルドバはどんな国? 沿ドニエストルとは? ロシア介入の可能性は”. 朝日新聞社 (2022年4月29日). 2024年9月11日閲覧。
  5. ^ 【解説】モルドバの親ロシア派支配地域「沿ドニエストル共和国」”. AFP通信 (2022年5月3日). 2024年9月11日閲覧。
  6. ^ a b 写真で見る… モルドバの親ロシア派支配地域「トランスニストリア」を訪ねてみた”. businessinsider.jp (2022年1月3日). 2024年9月11日閲覧。
  7. ^ 東欧最大の弾薬庫を抱えるモルドバにロシアが不穏な言動 「侵攻の恐れ」と分析するメディアも”. 東京新聞社 (2023年3月6日). 2024年9月11日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]