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モリチャバネゴキブリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モリチャバネゴキブリ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ゴキブリ目 Blattaria
: チャバネゴキブリ科 Blattellidae
: チャバネゴキブリ属 Blattella
: モリチャバネゴキブリ
B. nipponica
学名
Blattella nipponica
Asahina, 1963
和名
モリチャバネゴキブリ

モリチャバネゴキブリ(森茶翅蜚蠊、学名: Blattella nipponica)は、ゴキブリ目チャバネゴキブリ科に属する昆虫の一種。チャバネゴキブリなどに代表される都市型のゴキブリではなく、森林性のゴキブリである。

形態

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体長11.5-12.5mm、前翅長11-12mm[1]

チャバネゴキブリに形態は似るが、前胸背の1対の黒条はやや太く後方で接近し、腹部第7節には短い剛毛がある点で識別される[1]。また、チャバネゴキブリと違って、本種の成虫は自由に飛翔できる[1]

生態

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日本では本州千葉県山形県以西)、四国九州伊豆諸島対馬種子島奄美大島の平地〜低山地帯に分布する[2]。また、韓国済州島にも分布する[2]

名前に「森」と付くが、森林だけでなく草地にも多く見られ、それらの地帯の落ち葉、枯れ草の堆積を棲み処とする。またおもな食物はそれらの枯死植物質である。なお、ギンリョウソウの果肉を介して種子を散布するなど一部の植物と共生関係を取ることがある。

夜行性。春から秋にかけて活動し、成虫は地上からごく低空をヒラヒラと盛んに飛び回り、付近の灯火に飛来する場合もある。森林の場合、クヌギ等の樹液を吸っている例もみられる。

明治・大正時代にはチャバネゴキブリと混同され、害虫扱いされていたこともある[1]。が、人家ではみられない昆虫である。

近縁種

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全世界に分布。
九州、南西諸島に分布。

参考文献

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  1. ^ a b c d 朝比奈正二郎『日本産ゴキブリ類』中山書店、1991年12月10日。ISBN 4-521-00281-1 
  2. ^ a b 鈴木知之『ゴキブリだもん 美しきゴキブリの世界』幻冬舎、2005年3月31日。ISBN 4-344-80496-1