メッツォ
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
フィンランド Töölönlahdenkatu 2, ヘルシンキ |
設立 | 1999年 |
業種 | 産業用機器 |
事業内容 | 産業用機器製造、販売、アフターサービス |
売上高 | 約32億ユーロ(2018年) |
従業員数 | 13,000人(2018年) |
外部リンク | www.metso.com |
メッツォ・コーポレーション(英: Metso Corporation)は、鉱業、建設用骨材、プロセス産業を主な顧客として、産業用機械の製造・販売、およびそれらのアフターサービスを行うグローバルサプライヤーである。本社をフィンランド・ヘルシンキに置き、世界50カ国以上に拠点を持つ。日本法人はメッツォジャパン株式会社。ヘルシンキ証券取引所上場企業(Nasdaq Nordic METSO)。
沿革
[編集]メッツォの設立は、1999年のラウマ(Rauma Oy)とバルメットの合併によるが、前身はヨーロッパ諸国およびアメリカ合衆国の多数の企業にわたる[1]。ラウマの直接のルーツは1942年にフィンランドで設立されたRauma-Raahe Oyであり、同社が1952年にRepola-Viipuri Oyとの合併によりRauma-Repola Oyとなり、同社は主に木材加工事業を行っていた[1]。1987年にRauma-Repola OyはフランスのBergeaudを、1989年にアメリカ・ミルウォーキーに本拠を置く破砕機などの製造業者であるNordberg Inc.(アメリカのフィンランド人移民により創業)を買収し、特に後者の買収がグローバル企業として飛躍する契機となり、1992年にインド、1993年には中国および西アジアに進出した[1]。1998年11月、ラウマとバルメット両社の取締役会が合併を提案、翌年7月にメッツォ・コーポレーションが設立された[1]。
2008年に三菱重工から製紙機械事業を買収[2]、2013年、バルメットを分社し、製紙、パルプ、電力関係事業は同社に移管、メッツォは鉱業、骨材、プロセス産業向けなど現在の事業形態に集中する形となった[1]。なお、2003年に住友重機械工業との合弁事業「メッツォSHI株式会社」を設立したことがあった[3](現在は事業終了)。
現在のメッツォは、鉱業(マイニング)向けが売上の約半数を占め、砕石など建築用骨材向けが約4分の1、プロセス産業やリサイクル事業向けがこれに続いている[4]。地理的には、南北アメリカが4割近く、ヨーロッパおよびアジア太平洋地域がそれぞれ約4分の1であり、事業としては機械の製造・販売が44%、アフターサービスが56%である[4]。
日本におけるメッツォ
[編集]日本法人「メッツォジャパン株式会社」(Metso Japan Co., Ltd.)は、神奈川県川崎市にオフィスを持ち、破砕機などメッツォ製品の輸入・販売やアフターサービスを行っている。日本法人は金属リサイクルソリューションおよびフローコントロール関連を扱っており、2015年1月にそれまでの「メッツォ・ミネラルズ・ジャパン株式会社」がフローコントロール事業部と事業統合する形で、現在の社名となった[5]。なお、2013年12月まで存在した「メッツォペーパージャパン株式会社」は、バルメットの日本法人「バルメット株式会社」の前身となった[6]。
出典
[編集]- ^ a b c d e “Our history” (英語). Metso Corporation. 2019年8月21日閲覧。
- ^ “製紙機械事業をメッツォグループに譲渡”. 三菱重工 (2008年2月15日). 2019年8月21日閲覧。
- ^ “製紙・パルプ機械の新会社営業開始について”. 住友重機械工業 (2003年10月1日). 2019年8月21日閲覧。
- ^ a b “Business Overview 2018” (PDF) (英語). Metso Corporation. 2019年8月21日閲覧。
- ^ “社名変更のお知らせ”. メッツォジャパン株式会社 (2014年12月28日). 2019年8月21日閲覧。
- ^ “メッツォペーパージャパン 紙パ部門の分社化に伴いバルメット㈱に社名変更”. Paper Mall (2013年12月24日). 2019年8月21日閲覧。
外部リンク
[編集]- メッツォ日本語ホームページ
- グローバルサイト
- Metso (MetsoWorld) - Facebook
- Metso Group (@metsogroup) - X(旧Twitter)
- Metso World (@metsoworld) - Instagram
- MetsoWorld - YouTubeチャンネル