ヴィヴェンディ
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パリ8区の本社 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | Euronext: VIV |
本社所在地 |
フランス 75008 Paris 42 Avenue de Friedland, Paris 8e arrt |
業種 | サービス業 |
事業内容 | メディア事業 |
売上高 | 105億ユーロ(2023年)[1] |
主要株主 | Bolloré 27% |
主要子会社 | ゲームロフト |
外部リンク | https://www.vivendi.com/en/ |
ヴィヴェンディ(Vivendi SE)は、フランスの投資会社。前身は水道事業を中心とするジェネラル・デ・ゾー社(en)。1990年代からメディア事業や電気通信事業に進出し、2000年にカナル・プリュス、シーグラムとの合併によってヴィヴェンディ・ユニバーサルとなった。2006年にヴィヴェンディに改称。
沿革
[編集]- 1853年 - 水道会社としてCompagnie générale des eaux(ロチルド系水道会社ジェネラル・デ・ゾー)が設立される。
- 1980年 - 廃棄物処理事業、エネルギーサービス、建設業、運輸業、不動産業に進出。
- 1983年 - 有料テレビ局Canal+に出資。
- 1987年 - 無線電話会社Société française du radiotéléphone(SFR)の創設。電気通信業に進出。
- 1996年 - ジャン・マリエ・メシエが取締役会長兼CEO(PDG)に就任。
- 1996年 - 電気通信事業持株会社Cegetel(セジェテル)を設立。
- 1998年 - Vivendi(ヴィヴェンディ)に社名変更。
- 1998年 - 大手広告代理店Havasを買収。
- 1998年 - Havasが、Cendant SoftwareとAnayaを買収。
- 1999年 - パテと合併。合併完了後、イギリスの衛星放送会社ブリティッシュ・スカイ・ブロードキャスティング(BスカイB)とフランスの衛星放送会社CanalSatelliteにおけるパテの持分を保持し、残りをジェローム・セドゥーの一族の企業「Fornier SA(後にパテに改称)」に売却。
- 2000年 - 建設部門、不動産部門(後のヴァンシ、Nexity)を売却。
- 2000年 - 水道部門(Veolia Water)、廃棄物処理事業部門(Onyx)、エネルギー部門(Dalkia)、運輸部門(Connex)をヴィヴェンディ・エンバイロメントとして分社化。
- 2000年 - Canal+、シーグラムとの合併により、Vivendi Universal(ヴィヴェンディ・ユニバーサル)が誕生。
- 2001年 - MP3.comを買収。
- 2001年 - Houghton Mifflinを買収。
- 2001年 - 医療およびビジネス出版部門(Masson)をCinvenに売却
- 2002年 - Houghton Mifflinを売却[2]。
- 2002年8月 - ヴィヴェンディ・エンバイロメントの出資比率を40.8%に引き下げる。
- 2002年9月 - L’Express-L’Expansion及びL'ÉtudiantをSocpresseに売却。
- 2002年 - Vodafoneとの合弁会社Vizzaviの持分をボーダフォン(Vodafone)に売却。
- 2002年12月 - 出版部門(Editisの前身)をラガルデールに売却。
- 2003年 - MP3.comをCNETに売却。
- 2004年 - 赤字の膨らんだエンタテインメント事業(ヴィヴェンディ・ユニバーサル・エンタテインメント)の大半をゼネラル・エレクトリック(GE)へ売却。GE傘下のNBCとヴィヴェンディ・ユニバーサル・エンタテインメントを合併しNBCユニバーサル(GE 80%、ヴィヴェンディ・ユニバーサル 20%)を設立した[注釈 1]。
- 2006年4月20日 - Vivendi(ヴィヴェンディ)に再改称。
- 2008年7月 - 傘下のヴィヴェンディ・ユニバーサルゲームズがアクティビジョンと合併し、アクティビジョン・ブリザードが誕生。
- 2009年12月3日 - 同社が保有するNBCユニバーサルの全株式(20%)をGEへ売却。事実上、経営から撤退。
- 2011年11月 - ユニバーサル ミュージック グループがEMIのレコード部門を買収
- 2013年 - 同社が保有するアクティビジョン・ブリザード株をアクティビジョン・ブリザードに売却[3]。アクティビジョン・ブリザードはヴィヴェンディの子会社でなくなる。
- 2013年11月 - 通信事業会社Maroc Telecom(モロッコ・テレコム)の全株式をエミレーツ・テレコミュニケーションズ・コーポレーションに売却。
- 2014年3月 - 移動体通信事業会社SFRの全株式をアルティスに売却。
- 2014年 - 通信事業会社Global Village Telecom(グローバル・ヴィレッジ・テレコム)の全株式をテレフォニカに売却。
- 2015年6月 - dailymotionを買収。
- 2015年2月 - Banijayの株主となる。
- 2016年7月 - ゲームロフトを買収[4]。
- 2017年7月 - 広告代理店のHavasを買収。
- 2019年4月 - See Tickets(Vivendi Village)がオランダのPaylogicを買収。
- 2019年1月 - 書籍出版社のEditisを買収。
- 2019年9月 - Groupe Canal+がM7を買収。
- 2020年3月 - ユニバーサル ミュージック グループの株式10%をテンセントに売却[5]。
- 2020年4月 - ラガルデールの株式資本の27%所有する筆頭株主となる。
- 2021年5月 - 雑誌出版社のPrisma Mediaを買収。
- 2021年9月 - ユニバーサル ミュージック グループをユーロネクスト・アムステルダムに上場させ、出資比率を10%に引き下げる[6]。
- 2021年9月 - 株式取得によりラガルデールの株式資本の45.13%を所有[7]。
- 2021年6月 - 株式取得によりラガルデールの株式資本の57.35%を所有[8]
- 2023年11月 - ラガルデールとの企業結合を行う為、書籍出版社のEditisをチェコのメディア企業Czech Media Investへ、Prisma Mediaの雑誌「Gala」をフィガログループへ売却が完了し、ラガルデールをグループ化[9]
- 2024年 - 国際チケット事業(海外のSee Tickets事業)とイベント事業(「JUNCTION 2」「Garorock」)をCTS Eventimへ売却[10]
- 2024年 - Dailymotion、CanalOlympia、L'Olympia、Group Vivendi AfricaをCanal+の傘下へ移動
- 2024年12月 - Canal+をロンドン証券取引所へ、Havas NVをユーロネクスト・アムステルダムへ、Louis Hachette Group(ラガルデールとPrisma Mediaの持株株会社)をユーロネクスト・グロース・パリへ上場させ、Canal+、Havas NV、Louis Hachette Groupの支配権を喪失
主要傘下企業
[編集]- Gameloft S.E.(ゲームロフト)(100%)
主要投資先
[編集]- ユニバーサル ミュージック グループ(9.94%)
- Banijay Group(19.21%)
- MediaForEurope(19.79%)
- TIM S.p.A.(テレコム・イタリア)(17.04%)
- テレフォニカ(1.04%)
- PRISA(11.87%)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2004年のGEへのエンタテインメント事業の売却・GEとの合弁にユニバーサル ミュージック グループは含まれていない。
出典
[編集]- ^ “Financial Report and Audited Consolidated Financial Statements for the year ended December 31, 2023”. Vivendi (8 March 2024). 14 April 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。2 April 2024閲覧。
- ^ “Vivendi-Universal deux ans après la débâcle” (フランス語). Acrimed. 2019年1月22日閲覧。
- ^ “Activision Blizzard Announces Transformative Purchase of Shares from Vivendi and New Capital Structure”. Business Wire. (2013年7月25日) 2014年7月7日閲覧。
- ^ “Vivendi,Gameloftの買収に成功。5月31日時点で61.71%の株式を取得”. 4gamer.net. 2019年1月21日閲覧。
- ^ “中国 のテンセントがユニバーサルミュージックの株を10%取得”. Musicman-net (2020年1月1日). 2020年1月11日閲覧。
- ^ “ユニバーサル・ミュージック・グループが新規上場、大幅高”. ニューズウィーク (2021年9月21日). 2021年9月25日閲覧。
- ^ “Vivendi Has Acquired Amber Capital’s Stake in Lagardère” (英語). www.businesswire.com (2021年12月16日). 2022年2月24日閲覧。
- ^ “Vivendi détient 57,35 % du capital du groupe Lagardère à l’issue de son OPA amicale” (英語). www.businesswire.com (2022年6月14日). 2022年7月24日閲覧。
- ^ “Vivendi Completes Its Transaction With Lagardère” (英語). www.businesswire.com (2023年11月21日). 2023年11月21日閲覧。
- ^ Marshall, Elizabeth Dilts (2024年4月2日). “CTS Eventim to Buy Vivendi’s Ticketing & Events Businesses” (英語). Billboard. 2024年4月20日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- Vivendi (@vivendi) - X(旧Twitter)