ムニンタツナミソウ
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ムニンタツナミソウ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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新宿御苑温室 2013年4月
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Scutellaria longituba Koidz.[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ムニンタツナミソウ(無人立浪草) |
ムニンタツナミソウ(無人立浪草、学名:Scutellaria longituba )は、シソ科タツナミソウ属の多年草[2][3]。
特徴
[編集]茎には稜があり、高さは40-70cmになり、短毛が生える。葉は十字に対生し、長い葉柄があり、葉身の縁には波形の鋸歯がある。樹陰地のものは草丈が高く、葉も大型になり、薄く柔らかい。日当たりのよい裸地に生えるものの草丈は低く、葉はやや厚めになる[2]。
花期は3-5月。茎先に総状花序をつけ、多数の唇形状の花をつける。花冠は白色で長く、花冠筒部の長さは日本本土の同属のものと比べ2倍近く長く、長さ4-5cmになり、先は唇形となる。萼は鐘形。雄蕊は4個あり、下側の2個がやや短い。果期は5-6月で、果実は4個の分果となる。夏に地上部は一時枯れて、晩秋に芽を出す[2][3]。
分布と生育環境
[編集]日本の小笠原諸島の固有種[4]。小笠原諸島の父島と兄島のみに分布し、あまり乾燥しない林地や林縁に生育する。群生することがある。父島では、夜明平から中央山東平、躑躅山にかけて自生が確認されている[2]。
名前の由来
[編集]小笠原諸島には、同諸島の古い呼称の「無人島(ムニンジマ)」の「ムニン」を和名に冠する植物が50種近くある[5]。和名のムニンタツナミソウ(無人立浪草)は、小笠原諸島に産するタツナミソウ属の種の意。
種小名の longituba は、「花筒が長い」の意味[3]。
保全状況評価
[編集]絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)
2012年レッドリスト。
2007年レッドリストでは絶滅危惧II類(VU)。2000年レッドデータブックでは準絶滅危惧(NT)。
ギャラリー
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本III合弁花類』、1981年、平凡社
- 豊田武司『小笠原植物図譜(増補改訂版)』、2003年、アボック社
- ムニンとつく植物、アボック社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- Scutellaria longituba, Royal Botanic Gardens, Kew