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ミズタビラコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミズタビラコ
福島県会津地方 2015年5月下旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : シソ類 Lamiids
: ムラサキ目 Boraginales
: ムラサキ科 Boraginaceae
: キュウリグサ属 Trigonotis
: ミズタビラコ T. brevipes
学名
Trigonotis brevipes (Maxim.) Maxim. ex Hemsl.[1]
和名
ミズタビラコ(水田平子)[2]

ミズタビラコ(水田平子、学名:Trigonotis brevipes )は、ムラサキ科キュウリグサ属多年草[2][3]

特徴

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短い地下茎がある。は高さ10-40cmになり、茎にやや圧毛が生える。は互生し、楕円形で、長さ1.5-4cm、幅1-2cmになり、表面には細毛が生える。上部の葉は無柄であるが下部のものには葉柄がある。茎、葉ともにやわらかい[2][3][4]

花期は5-6月。茎先に1-5個の花序をつけ、花序は先が巻いたさそり型花序になって小さいを密に多数つけ、下方から開花する。花序は成長すると巻いていたものがまっすぐに伸びる。小花柄は萼筒より短い。は5深裂し、裂片は長さ0.5-1mmになる3角形で毛が生える。花は白色または淡青紫色で、径2.5-3mm、花冠は車型で、5裂して平開し、花冠喉部に5裂した白い付属体がつく。雄蕊は5個で花筒の中部につき、花冠裂片と互生する。果実は4個の分果で、分果は倒3角錐状で黒褐色、平滑で光沢があり、4面体になる[2][3][4][5][6]

分布と生育環境

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日本固有種[6]。本州、四国、九州に分布し、山地の渓流ちかくの水辺や湿地などに生育する[2][3][4][6]

変種

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コシジタビラコ Trigonotis brevipes (Maxim.) Maxim. var. coronate (Ohwi) Ohwi[7]
分果は倒台形状で光沢は鈍く、背面に環状の付属体がある。果時の萼筒は広鐘状になる。日本固有種で、本州の青森県から福井県に分布し、分布の範囲は日本海側に偏る[3][6]

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ ミズタビラコ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c d e 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.384
  3. ^ a b c d e 『日本の野生植物 草本III 合弁花類』p.65
  4. ^ a b c 『新牧野日本植物圖鑑』p.623
  5. ^ 『原色日本植物図鑑・草本I(改訂)』p.196
  6. ^ a b c d 『日本の固有植物』p.120
  7. ^ コシジタビラコ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)

参考文献

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