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マルセル・ジェイコブス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マルセル・ジェイコブス Portal:陸上競技
2021年東京オリンピック
選手情報
ラテン文字 Marcell Jacobs
国籍 イタリアの旗 イタリア
競技 陸上競技短距離走走幅跳
種目 100m200m
生年月日 (1994-09-26) 1994年9月26日(30歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 テキサス州エルパソ
身長 186cm
体重 84kg
成績
自己ベスト
60m 6秒41 ヨーロッパ記録
100m 9秒80(+0.1) ヨーロッパ記録
200m 20秒61(+0.2)
走幅跳 7m95(+1.0) 8m48w
獲得メダル
陸上競技
イタリアの旗 イタリア
オリンピック
2020 東京 100m
2020 東京 4x100mR
世界陸上選手権
2023 ブダペスト 4×100mR
世界室内陸上競技選手権大会
2022 ベオグラード 60m
世界リレー
2021 ホジュフ 4×100mR
ヨーロッパ選手権
2022 ミュンヘン 100m
ヨーロッパ室内選手権
2021 トルン 60m
2023 イスタンブール 60m
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ラモント・マルセル・ジェイコブス・ジュニア(Lamont Marcell Jacobs, Jr. [1]1994年9月26日 - )は、アメリカ生まれのイタリア陸上競技選手。ラテン文字の綴をほぼそのままイタリア語読みした[2]ラモント・マルチェル・ヤコブス[3][4]とも表記される。60mは6秒41、100mは9秒80、200mでは20秒61の自己ベストを持つ[5]。東京オリンピック男子100mの金メダリスト。100mのヨーロッパ記録保持者。

経歴

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イタリア人の母親とアフリカ系アメリカ人の父親のもと、アメリカ合衆国テキサス州エルパソで生まれた。生後1ヶ月で米軍兵士の父親が在韓米軍に異動になったため、母親とともにイタリアのデゼンツァーノ・デル・ガルダに帰国した[6]。その後はイタリアで育てられたため、イタリア人のアイデンティティが強く、英語はあまり話せないと述べた。2021年現在はローマ在住、3児の父[5][7]

2021年の2020年東京オリンピック100メートル競走では、予選を9秒94で1位となり、準決勝で9秒84をマークして3位で通過した。決勝では9秒80のイタリア記録且つヨーロッパ記録を樹立して優勝。同国史上初のこの種目金メダル獲得[8]。ヨーロッパ選手に限れば、1992年バルセロナオリンピックリンフォード・クリスティ以来29年ぶりの快挙だった。同年8月6日、東京オリンピック男子4×100mリレーで2走(スプリットタイム:8秒925)を受け持ち37秒50のイタリア記録で優勝し、同大会で二つの金メダルを獲得した。

2022年3月19日、ベオグラードで行われた世界室内陸上競技選手権大会の男子60m決勝にて、ヨーロッパ記録かつ自己ベストの6秒41(6秒407)で、2位のクリスチャン・コールマン(6秒410)と0秒003の僅差を制し優勝した。

2022年5月7日、ケニアナイロビで開催されるワールドアスレチックスコンチネンタルツアーのキプチョゲ・ケイノクラシックに出場予定だったが、体調が優れず欠場。同年にミュンヘンで開催されたヨーロッパ陸上競技選手権大会の男子100mを大会記録タイの9秒95で優勝した。これにより、ワレリー・ボルゾフリンフォード・クリスティに次ぐ史上3人目のオリンピックとヨーロッパ選手権で優勝した選手となった。

自己ベスト

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屋外競技

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種目 記録 風速 開催場所 年月日 備考
100m 9秒80 +0.1 日本の旗 日本 東京 2021年8月1日 ヨーロッパ記録
200m 20秒61 +0.2 イタリアの旗 イタリア カンピ・ビゼンツィオ 2018年5月6日
4×100mR 37秒50 日本の旗 日本 東京 2021年8月6日 イタリア記録
(スプリットタイム : 8秒925)
走幅跳 7m95 +1.0 チュニジアの旗 チュニジア チュニス 2016年6月4日
8m48 +2.8 イタリアの旗 イタリア ブレッサノーネ 2016年6月10日 追い風参考記録

[9]

屋内競技

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種目 記録 開催場所 年月日 備考
60m 6秒41 セルビアの旗 セルビア ベオグラード 2022年3月19日 イタリア記録
200m 22秒45 イタリアの旗 イタリア アンコーナ 2013年2月2日
走幅跳 8m06 イタリアの旗 イタリア アンコーナ 2017年2月4日

[10]

年次記録

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100m
記録 開催場所 月日 備考
2011 11.19 イタリアの旗 イタリア 5月20日
2012 10.68 イタリアの旗 イタリア 5月19日
2013 11.19 スイスの旗 スイス 8月19日
2014 10.53 イタリアの旗 イタリア 5月18日
2016 10.23 イタリアの旗 イタリア サボナ 5月25日
2017 10.82 イタリアの旗 イタリア 6月30日
2018 10.08 イタリアの旗 イタリア サボナ 5月23日
2019 10.03 イタリアの旗 イタリア 7月16日
2020 10.10 イタリアの旗 イタリア 8月1日
2021 9.80 日本の旗 日本 東京 8月1日 ヨーロッパ記録[11]
2022 9.95 ドイツの旗 ドイツ ミュンヘン 8月16日

出典

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  1. ^ 発音例1発音例2 Marcell Jacobs - Che Tempo Che Fa 15/05/2022 RaiYouTube動画)
  2. ^ 小学館『伊和中辞典』1983年、「綴り字と発音」1654~1658頁。
  3. ^ 戦国時代の新王者 ラモント・マルチェル・ヤコブス TBSテレビ
  4. ^ 【東京五輪】 陸上男子100メートル優勝はイタリアのヤコブス 女子三段跳びで世界新 BBC
  5. ^ a b Lamont Marcell Jacobs (g.s. Fiamme Oro Padova)” (英語). www.fidal.it. 2021年8月2日閲覧。
  6. ^ Carone, Matteo (2021年9月3日). “Mamma e Garda, le radici di Jacobs l’uomo che l’Italia voleva da anni” (イタリア語). Corriere della Sera. 2021年8月2日閲覧。
  7. ^ Atletica: ecco chi è Lamont Marcell Jacobs, il recordman azzurro sui 100 metri” (イタリア語). lastampa.it (2021年5月14日). 2021年8月2日閲覧。
  8. ^ 東京2020オリンピック競技大会 - 陸上競技 - 結果 - 男子100m決勝” (日本語). olympics.com. 2021年8月2日閲覧。
  9. ^ Lamont Marcell JACOBS | Profile | World Athletics”. www.worldathletics.org. 2021年11月3日閲覧。
  10. ^ Lamont Marcell JACOBS | Profile | World Athletics”. www.worldathletics.org. 2021年11月3日閲覧。
  11. ^ Lamont Marcell JACOBS | Profile | World Athletics” (英語). worldathletics.org. 2021年11月15日閲覧。

外部リンク

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マルセル・ジェイコブス - オリンピックチャンネルEdit on Wikidata