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マネキグサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マネキグサ
マネキグサ(伊吹山、2013年9月21日)
マネキグサ Loxocalyx ambiguus
伊吹山、2013年9月21日)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnolophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
: マネキグサ属 Loxocalyx
: マネキグサ L. ambiguus
学名
Loxocalyx ambiguus (Makino) Makino[1]
シノニム
  • Lamium ambiguum (Makino) Ohwi[2]
  • Leonurus ambiguus Makino
和名
マネキグサ

マネキグサ(招草、学名Loxocalyx ambiguus (Makino) Makino)は、シソ科マネキグサ属多年草。別名はヤマキセワタ[2]オドリコソウ属に分類されることもある[2]

分布

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日本固有種本州千葉県以西[3])、四国九州に分布し、山地の木陰に生育する[2][4]

特徴

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の断面は四角で[2]、高さが40-70 cm[4]地下茎は細い[2]はまばらに対生[4]、下部の葉は心形、中央部の葉は三角状広卵形またはやや円形、上部の葉は卵形、長さ3-7 cm、幅2-6.5 cmで粗くて大きな鋸葉がある[2]。花期は8-9月、葉腋に1-3個の花を付ける[4]。花の長さは1.8-2 cm、暗紅紫色で縁は白い[4]花冠の下唇は3裂する[2]和名招き猫に見立てたことに由来する[4][5]

種の保全状況評価

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日本では環境省により、レッドリストの準絶滅危惧(NT)の指定を受けている[6][注釈 1][7]森林の伐採[8][9][10]林道工事[11][12]ダム建設[13]、自然遷移[13]園芸目的の採集などにより、減少傾向にある[7]

準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト

[6]

また以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている[14]北九州国定公園[15]などの指定植物であり、採集は禁止されている。

マネキグサ属

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マネキグサ属(学名:Loxocalyx )はシソ科の一。以下のが含まれている。日本には本種のみを産する。

  • Loxocalyx ambiguus (Makino) Makino - マネキグサ
    • Loxocalyx ambiguus (Makino) Makino var. laciniatus H.Hara - キレハマネキグサ[注釈 5]
  • Loxocalyx quinquenervius Hand.-Mazz.
  • Loxocalyx urticifolius Hemsl.

ただし、この種は長くオドリコソウ属に所属させられてきた。その場合の学名は以下の通り[2]

  • Lamium ambiguum (Makino) Ohwi

脚注

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注釈

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  1. ^ 2007年以前の環境省レッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)の指定を受けていた。
  2. ^ 千葉県のレッドリストのカテゴリーの重要保護生物(B)は、環境省の絶滅危惧IB類相当。
  3. ^ 松山市では情報不足(DD)の指定を受けている。
  4. ^ 奈良県のレッドリストのカテゴリー「希少種」は、環境省のカテゴリーの準絶滅危惧相当。
  5. ^ キレハマネキグサは、山梨県でレッドリストの絶滅危惧IB類(EN)の指定を受けている。

出典

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  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “マネキグサ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2014年6月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 村田 (1981)、91頁
  3. ^ a b 千葉県レッドデータブック-植物・菌類編(2009年改訂版)” (PDF). 千葉県. pp. 200 (2009年). 2013年10月4日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 林 (2009)、248頁
  5. ^ 草川 (2009)、30頁
  6. ^ a b 第4次レッドリスト「植物I(維管束植物)」”. 環境省. 2013年10月4日閲覧。
  7. ^ a b 絶滅危惧情報検索「マネキグサ」”. 環境省. 2013年10月4日閲覧。
  8. ^ a b 香川県レッドデータブック・マネキグサ”. 香川県 (2004年3月). 2013年6月22日閲覧。
  9. ^ a b 岐阜県レッドデータブック(初版)・マネキグサ”. 岐阜県 (2002年). 2013年10月4日閲覧。
  10. ^ a b 愛媛県レッドデータブック・マネキグサ”. 愛媛県 (2003年). 2013年10月5日閲覧。
  11. ^ a b 岡山県版レッドデータブック2009” (PDF). 岡山県. pp. 173 (2009年). 2013年10月5日閲覧。
  12. ^ a b レッドデータブックとちぎ・マネキグサ”. 栃木県 (2011年). 2013年10月5日閲覧。
  13. ^ a b c いしかわレッドデータブック植物編2010・マネキグサ” (PDF). 石川県 (2009年). 2013年10月4日閲覧。
  14. ^ 日本のレッドデータ検索システム「マネキグサ」”. (エンビジョン環境保全事務局). 2014年2月8日閲覧。 - 「都道府県指定状況を一覧表で表示」をクリックすると、出典の各都道府県のレッドデータブックのカテゴリー名が一覧表示される。
  15. ^ a b 福岡県の希少野生生物 RED DATA BOOK 2011 FUKUOKA・マネキグサ”. 福岡県 (2011年). 2013年10月5日閲覧。
  16. ^ レッドデータブックやまぐち・マネキグサ”. 山口県 (2002年). 2013年10月5日閲覧。
  17. ^ 徳島県版レッドデータブック” (PDF). 徳島県. pp. 303 (2011年8月). 2013年10月5日閲覧。
  18. ^ 埼玉県レッドデータブック2011植物編” (PDF). 埼玉県. pp. 149 (2011年). 2013年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月4日閲覧。
  19. ^ 神奈川県レッドデータブック2006年度版・マネキグサ”. 神奈川県 (2006年). 2013年10月4日閲覧。
  20. ^ レッドデータブックまつやま2012・マネキグサ”. 松山市 (2012年). 2013年10月5日閲覧。
  21. ^ 三重県レッドデータブック2005・マネキグサ”. 三重県 (2005年). 2013年10月5日閲覧。
  22. ^ レッドデータブックおおいた・マネキグサ”. 大分県 (2011年). 2013年10月5日閲覧。

参考文献

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  • 草川啓三『伊吹山案内』ナカニシヤ出版、2009年6月。ISBN 9784779503580 
  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 編『日本の野生植物 草本Ⅲ合弁花類』平凡社、1981年10月。ISBN 4582535038 
  • 林弥栄『日本の野草』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2009年10月。ISBN 9784635090421 

関連項目

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外部リンク

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