マクトゥームチャレンジ (競馬のレース)
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(マクトゥームチャレンジ・ラウンド3から転送)
マクトゥームチャレンジ Al Maktoum Challenge | |
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主催者 | ドバイレーシングクラブ |
競馬場 | メイダン競馬場 |
距離 | ダート1900m(2024年[1]) |
格付け | 国際G1 |
賞金 |
1着賞金2,208,000AED |
出走条件 | サラブレッド北半球産4歳以上、南半球産3歳以上 |
負担重量 | 北半球産馬57kg、南半球産3歳馬54.5kg、牝馬2kg減 |
マクトゥームチャレンジ(Al Maktoum Challenge)とはドバイレーシングクラブがメイダン競馬場のダート1900mで施行する競馬の国際競走である。日本語ではAlを省略して表記されることが多い。
創設時から2023年まではマクトゥームチャレンジラウンド3(Al Maktoum Challenge Round 3)というレース名称で開催されていた。
当競走を勝利した競走馬はドバイワールドカップへ招待されるため、前哨戦とトライアルレースの2つの役目を担っている。
概要
[編集]ドバイレーシングカーニバルに指定され、2023年までスーパーサタデーにマクトゥームチャレンジの第3戦として施行されていた。
2024年からは施行時期が1月の最終金曜日に新設されたファッションフライデーに移動になり、格付けは同様で、距離と名称を現行のものに変更された。
2010年に日本からウオッカ、レッドディザイアの2頭が日本生産・調教馬として初めて出走。レッドディザイアが日本調教馬初優勝を遂げた。なお、レッドディザイアは鞍上のオリビエ・ペリエの体重調整の問題で、本来の負担重量55kgのところ、0.5kg超過の55.5kgで出走しており、ハンデを克服しての勝利であった。また、ウオッカはこのレースで鼻出血を発症したため、目標としていたドバイワールドカップの出走を断念し、このレース限りで現役を引退している。
歴史
[編集]- 1994年 - 創設。創設時はナド・アルシバ競馬場のダート2400mで施行。
- 1996年 - この年以降施行距離が2000mとなり、以降3月に施行。
- 1997年 - この年以降リステッド競走(L)として施行
- 2001年 - この年以降G2に格付け。ハイトーリが優勝し、UAE調教馬以外の外国馬が初勝利。
- 2002年 - この年限り2月に施行。
- 2008年 - ランフランコ・デットーリとサイード・ビン・スルール厩舎が3連覇を達成。
- 2010年
- 開催場がメイダン競馬場に移行し、施行条件がオールウェザー2000mに変更。
- レッドディザイアが日本生産調教馬として初勝利。
- 2012年 - この年以降G1に格付け。
- 2015年 - 施行条件がダート2000mに変更。
- 2024年 - この年以降施行距離が1900mとなり、レース名称も「マクトゥームチャレンジ」に変更される。
歴代優勝馬
[編集]※馬齢表記は北半球の基準で表記。
回 | 施行日 | 調教国・優勝馬 | 日本語読み | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 1994年2月25日 | Cezanne | セザンヌ | 牡5 | 2:36.00 | G.ハインド | S.ビン・スルール | |
第2回 | 1995年2月23日 | Izentespeshal | イゼンテスペシャル | 牡7 | 2:34.00 | R.ヒルズ | E.チャーピー | ハムダン・アル・マクトゥーム |
第3回 | 1996年3月10日 | Tamayaz | タマヤズ | 牡4 | 2:08.00 | L.デットーリ | S.ビン・スルール | ゴドルフィン |
第4回 | 1997年3月13日 | Kammtarra | カムタラ | 牡4 | 2:03.00 | L.デットーリ | S.ビン・スルール | マクトゥーム・アル・マクトゥーム |
第5回 | 1998年3月5日 | Sun Nabhaan | ナビハーン | 牡5 | 2:05.91 | R.ヒルズ | E.チャーピー | ハムダン・アル・マクトゥーム |
第6回 | 1999年3月4日 | Spindrift | スピンドリフト | 牡4 | 2:00.53 | G.ハインド | S.ビン・スルール | シャイフ・マクトゥーム |
第7回 | 2000年3月2日 | Dubai Millennium | ドバイミレニアム | 牡4 | 1:59.60 | L.デットーリ | S.ビン・スルール | ゴドルフィン |
第8回 | 2001年3月1日 | Hightori | ハイトーリ | 牡4 | 2:01.59 | O.ペリエ | P.ドゥメルキャステル | ゲイリー・タナカ |
第9回 | 2002年2月28日 | Street Cry | ストリートクライ | 牡4 | 2:01.25 | L.デットーリ | S.ビン・スルール | ゴドルフィン |
第10回 | 2003年3月8日 | Grandera | グランデラ | 牡5 | 2:02.83 | L.デットーリ | S.ビン・スルール | ゴドルフィン |
第11回 | 2004年3月6日 | Victory Moon | ヴィクトリームーン | 牡5 | 2:03.30 | W.マーウィング | M.デ・コック | |
第12回 | 2005年3月5日 | Chiquitin | チキティン | 牡5 | 2:04.70 | M.キネーン | J.バートン | |
第13回 | 2006年3月2日 | Electrocutionist | エレクトロキューショニスト | 牡5 | 2:01.06 | L.デットーリ | S.ビン・スルール | ゴドルフィン |
第14回 | 2007年3月1日 | Eu Tambem | エウタンベン | 牡4 | 2:01.53 | L.デットーリ | S.ビン・スルール | シェイク・ハムダン・ビン・モハメッド |
第15回 | 2008年3月6日 | Jalil | ジャリル | 牡4 | 2:00.35 | L.デットーリ | S.ビン・スルール | ゴドルフィン |
第16回 | 2009年3月5日 | Asiatic Boy | アジアティックボーイ | 牡5 | 2:03.03 | J.ムルタ | M.デコック | シェイク・モハメッド・ビン・ハリファ・アル・マクトゥーム |
第17回 | 2010年3月4日 | Red Desire | レッドディザイア | 牝4 | 2:02.62 | O.ペリエ | 松永幹夫 | (株)東京ホースレーシング |
第18回 | 2011年3月3日 | Twice Over | トゥワイスオーヴァー | 牡6 | 2:05.44 | T.ケリー | H.セシル | |
第19回 | 2012年3月10日 | Capponi | カッポニ | 牡5 | 2:03.05 | A.アジュテビ | M.アル・ザローニ | ハムダン・アル・マクトゥーム |
第20回 | 2013年3月9日 | Hunter's Light | ハンターズライト | 牡5 | 2:03.65 | S.デ・ソウザ | S.ビン・スルール | ゴドルフィン |
第21回 | 2014年3月8日 | Prince Bishop | プリンスビショップ | 騸7 | 2:04.23 | K.ファロン | S.ビン・スルール | |
第22回[2] | 2015年3月7日 | African Story | アフリカンストーリー | 騸8 | 2:04.92 | J. ドイル | S. ビン・スルール | ゴドルフィン |
第23回[3] | 2016年3月5日 | Special Fighter | スペシャルファイター | 牡5 | 2:03.09 | F. ハラ | M. アル・ムハイリ | Sh Mansoor bin Mohd Al Maktoum |
第24回 | 2017年3月4日 | Long River | ロングリバー | 牡7 | 2:04.20 | M.バルザローナ | S.ビン・ガデイヤー | シェイク・ハムダン・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム |
第25回[4] | 2018年3月10日 | North America | ノースアメリカ | 騸6 | 2:01.71 | R.マレン | S.Seemar | Ramzan Kadyrov |
第26回[5] | 2019年3月9日 | Capezzano | カペザーノ | 騸5 | 2:05.02 | M.バルザローナ | S.ビン・ガデイヤー | Sultan Ali |
第27回[6] | 2020年3月7日 | Matterhorn | マッターホルン | 牡5 | 2:04.44 | M.バルザローナ | S.ビン・ガデイヤー | シェイク・ハムダン・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム |
第28回[7] | 2021年3月6日 | Salute The Soldier | サルートザソルジャー | 騸6 | 2:03.09 | A.デフリース | F.Nass | Victorious |
第29回[8] | 2022年3月5日 | Hypothetical | ハイポセティカル | 牡5 | 2:04.79 | M.バルザローナ | S.ビン・ガデイヤー | シェイク・ハムダン・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム |
第30回[9] | 2023年3月4日 | Salute The Soldier | サルートザソルジャー | 騸8 | 2:04.52 | A.デフリース | F.Nass | Victorious |
第31回[10] | 2024年1月26日 | Kabirkhan | カビールカーン[11] | 牡4 | 1:57.72 | P.ドッブス | D.ワトソン | Tlek Mukanbetkaliyev |
日本調教馬の成績
[編集]→詳細は「日本調教馬の日本国外への遠征 § マクトゥームチャレンジラウンド3」を参照
関連項目
[編集]注釈
[編集]- ^ 2015年ドバイワールドカップカーニバルプログラム Archived 2015年4月21日, at the Wayback Machine. - ドバイ競馬クラブ、2014年11月7日閲覧
- ^ 2015年レース結果 - レーシングポスト 2015年3月8日閲覧
- ^ 2016年レース結果 - racingpost 2016年3月11日閲覧
- ^ 2018年レース結果 - racingpost 2018年3月11日閲覧
- ^ “2019年マクトゥームチャレンジラウンド3”. racingpost.com (2019年3月9日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ “2020年マクトゥームチャレンジラウンド3”. racingpost.com (2020年3月7日). 2020年3月8日閲覧。
- ^ “2021年マクトゥームチャレンジラウンド3”. racingpost.com (2021年3月6日). 2021年3月7日閲覧。
- ^ “2022年マクトゥームチャレンジラウンド3”. racingpost.com (2022年3月5日). 2022年3月6日閲覧。
- ^ “2023年マクトゥームチャレンジラウンド3”. racingpost.com (2023年3月4日). 2023年3月5日閲覧。
- ^ “2024年マクトゥームチャレンジ”. racingpost.com (2024年1月26日). 2024年1月27日閲覧。
- ^ “カビールカーン(Kabirkhan)”. JRA-VAN Ver.World 2024年1月27日閲覧。