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マクトゥームチャレンジ (競馬のレース)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マクトゥームチャレンジ
Al Maktoum Challenge
主催者 ドバイレーシングクラブ
競馬場 メイダン競馬場
距離 ダート1900m(2024年[1]
格付け 国際G1
賞金 1着賞金2,208,000AED
出走条件 サラブレッド北半球産4歳以上、南半球産3歳以上
負担重量 北半球産馬57kg、南半球産3歳馬54.5kg、牝馬2kg減
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マクトゥームチャレンジAl Maktoum Challenge)とはドバイレーシングクラブメイダン競馬場ダート1900mで施行する競馬国際競走である。日本語ではAlを省略して表記されることが多い。

創設時から2023年まではマクトゥームチャレンジラウンド3Al Maktoum Challenge Round 3)というレース名称で開催されていた。

当競走を勝利した競走馬はドバイワールドカップへ招待されるため、前哨戦とトライアルレースの2つの役目を担っている。

概要

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ドバイレーシングカーニバルに指定され、2023年までスーパーサタデーマクトゥームチャレンジの第3戦として施行されていた。

2024年からは施行時期が1月の最終金曜日に新設されたファッションフライデーに移動になり、格付けは同様で、距離と名称を現行のものに変更された。

2010年に日本からウオッカレッドディザイアの2頭が日本生産・調教馬として初めて出走。レッドディザイアが日本調教馬初優勝を遂げた。なお、レッドディザイアは鞍上のオリビエ・ペリエの体重調整の問題で、本来の負担重量55kgのところ、0.5kg超過の55.5kgで出走しており、ハンデを克服しての勝利であった。また、ウオッカはこのレースで鼻出血を発症したため、目標としていたドバイワールドカップの出走を断念し、このレース限りで現役を引退している。

歴史

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  • 1994年 - 創設。創設時はナド・アルシバ競馬場ダート2400mで施行。
  • 1996年 - この年以降施行距離が2000mとなり、以降3月に施行。
  • 1997年 - この年以降リステッド競走(L)として施行
  • 2001年 - この年以降G2に格付け。ハイトーリが優勝し、UAE調教馬以外の外国馬が初勝利。
  • 2002年 - この年限り2月に施行。
  • 2008年 - ランフランコ・デットーリサイード・ビン・スルール厩舎が3連覇を達成。
  • 2010年
    • 開催場がメイダン競馬場に移行し、施行条件がオールウェザー2000mに変更。
    • レッドディザイアが日本生産調教馬として初勝利。
  • 2012年 - この年以降G1に格付け
  • 2015年 - 施行条件がダート2000mに変更。
  • 2024年 - この年以降施行距離が1900mとなり、レース名称も「マクトゥームチャレンジ」に変更される。

歴代優勝馬

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※馬齢表記は北半球の基準で表記。

施行日 調教国・優勝馬 日本語読み 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1994年2月25日 アラブ首長国連邦の旗Cezanne セザンヌ 牡5 2:36.00 G.ハインド S.ビン・スルール
第2回 1995年2月23日 アラブ首長国連邦の旗Izentespeshal イゼンテスペシャル 牡7 2:34.00 R.ヒルズ E.チャーピー ハムダン・アル・マクトゥーム
第3回 1996年3月10日 アラブ首長国連邦の旗Tamayaz タマヤズ 牡4 2:08.00 L.デットーリ S.ビン・スルール ゴドルフィン
第4回 1997年3月13日 アラブ首長国連邦の旗Kammtarra カムタラ 牡4 2:03.00 L.デットーリ S.ビン・スルール マクトゥーム・アル・マクトゥーム
第5回 1998年3月5日 アラブ首長国連邦の旗Sun Nabhaan ナビハーン 牡5 2:05.91 R.ヒルズ E.チャーピー ハムダン・アル・マクトゥーム
第6回 1999年3月4日 アラブ首長国連邦の旗Spindrift スピンドリフト 牡4 2:00.53 G.ハインド S.ビン・スルール シャイフ・マクトゥーム
第7回 2000年3月2日 アラブ首長国連邦の旗Dubai Millennium ドバイミレニアム 牡4 1:59.60 L.デットーリ S.ビン・スルール ゴドルフィン
第8回 2001年3月1日 フランスの旗Hightori ハイトーリ 牡4 2:01.59 O.ペリエ P.ドゥメルキャステル ゲイリー・タナカ
第9回 2002年2月28日 アラブ首長国連邦の旗Street Cry ストリートクライ 牡4 2:01.25 L.デットーリ S.ビン・スルール ゴドルフィン
第10回 2003年3月8日 アラブ首長国連邦の旗Grandera グランデラ 牡5 2:02.83 L.デットーリ S.ビン・スルール ゴドルフィン
第11回 2004年3月6日 南アフリカ共和国の旗Victory Moon ヴィクトリームーン 牡5 2:03.30 W.マーウィング M.デ・コック
第12回 2005年3月5日 サウジアラビアの旗Chiquitin チキティン 牡5 2:04.70 M.キネーン J.バートン
第13回 2006年3月2日 アラブ首長国連邦の旗Electrocutionist エレクトロキューショニスト 牡5 2:01.06 L.デットーリ S.ビン・スルール ゴドルフィン
第14回 2007年3月1日 アラブ首長国連邦の旗Eu Tambem エウタンベン 牡4 2:01.53 L.デットーリ S.ビン・スルール シェイク・ハムダン・ビン・モハメッド
第15回 2008年3月6日 アラブ首長国連邦の旗Jalil ジャリル 牡4 2:00.35 L.デットーリ S.ビン・スルール ゴドルフィン
第16回 2009年3月5日 南アフリカ共和国の旗Asiatic Boy アジアティックボーイ 牡5 2:03.03 J.ムルタ M.デコック シェイク・モハメッド・ビン・ハリファ・アル・マクトゥーム
第17回 2010年3月4日 日本の旗Red Desire レッドディザイア 牝4 2:02.62 O.ペリエ 松永幹夫 (株)東京ホースレーシング
第18回 2011年3月3日 イギリスの旗Twice Over トゥワイスオーヴァー 牡6 2:05.44 T.ケリー H.セシル
第19回 2012年3月10日 アラブ首長国連邦の旗Capponi カッポニ 牡5 2:03.05 A.アジュテビ M.アル・ザローニ ハムダン・アル・マクトゥーム
第20回 2013年3月9日 アラブ首長国連邦の旗Hunter's Light ハンターズライト 牡5 2:03.65 S.デ・ソウザ S.ビン・スルール ゴドルフィン
第21回 2014年3月8日 アラブ首長国連邦の旗Prince Bishop プリンスビショップ 騸7 2:04.23 K.ファロン S.ビン・スルール
第22回[2] 2015年3月7日 アラブ首長国連邦の旗African Story アフリカンストーリー 騸8 2:04.92 J. ドイル S. ビン・スルール ゴドルフィン
第23回[3] 2016年3月5日 アラブ首長国連邦の旗Special Fighter スペシャルファイター 牡5 2:03.09 F. ハラ M. アル・ムハイリ Sh Mansoor bin Mohd Al Maktoum
第24回 2017年3月4日 アラブ首長国連邦の旗Long River ロングリバー 牡7 2:04.20 M.バルザローナ S.ビン・ガデイヤー シェイク・ハムダン・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム
第25回[4] 2018年3月10日 アラブ首長国連邦の旗North America ノースアメリカ 騸6 2:01.71 R.マレン S.Seemar Ramzan Kadyrov
第26回[5] 2019年3月9日 アラブ首長国連邦の旗Capezzano カペザーノ 騸5 2:05.02 M.バルザローナ S.ビン・ガデイヤー Sultan Ali
第27回[6] 2020年3月7日 アラブ首長国連邦の旗Matterhorn マッターホルン 牡5 2:04.44 M.バルザローナ S.ビン・ガデイヤー シェイク・ハムダン・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム
第28回[7] 2021年3月6日 バーレーンの旗Salute The Soldier サルートザソルジャー 騸6 2:03.09 A.デフリース F.Nass Victorious
第29回[8] 2022年3月5日 アラブ首長国連邦の旗Hypothetical ハイポセティカル 牡5 2:04.79 M.バルザローナ S.ビン・ガデイヤー シェイク・ハムダン・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム
第30回[9] 2023年3月4日 バーレーンの旗Salute The Soldier サルートザソルジャー 騸8 2:04.52 A.デフリース F.Nass Victorious
第31回[10] 2024年1月26日 アラブ首長国連邦の旗Kabirkhan カビールカーン[11] 牡4 1:57.72 P.ドッブス D.ワトソン Tlek Mukanbetkaliyev

日本調教馬の成績

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関連項目

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注釈

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  1. ^ 2015年ドバイワールドカップカーニバルプログラム Archived 2015年4月21日, at the Wayback Machine. - ドバイ競馬クラブ、2014年11月7日閲覧
  2. ^ 2015年レース結果 - レーシングポスト 2015年3月8日閲覧
  3. ^ 2016年レース結果 - racingpost 2016年3月11日閲覧
  4. ^ 2018年レース結果 - racingpost 2018年3月11日閲覧
  5. ^ 2019年マクトゥームチャレンジラウンド3”. racingpost.com (2019年3月9日). 2019年3月10日閲覧。
  6. ^ 2020年マクトゥームチャレンジラウンド3”. racingpost.com (2020年3月7日). 2020年3月8日閲覧。
  7. ^ 2021年マクトゥームチャレンジラウンド3”. racingpost.com (2021年3月6日). 2021年3月7日閲覧。
  8. ^ 2022年マクトゥームチャレンジラウンド3”. racingpost.com (2022年3月5日). 2022年3月6日閲覧。
  9. ^ 2023年マクトゥームチャレンジラウンド3”. racingpost.com (2023年3月4日). 2023年3月5日閲覧。
  10. ^ 2024年マクトゥームチャレンジ”. racingpost.com (2024年1月26日). 2024年1月27日閲覧。
  11. ^ “カビールカーン(Kabirkhan)”. JRA-VAN Ver.World. https://world.jra-van.jp/db/horse/H1017162/ 2024年1月27日閲覧。