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ベストウォーリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベストウォーリア
2015年フェブラリーS
欧字表記 Best Warrior
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2010年3月7日
抹消日 2018年10月19日[1][2]
マジェスティックウォリアー
フラーテイシャスミス
母の父 Mr. Greeley
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Buck Pond Farm, Inc
馬主 馬場幸夫
調教師 石坂正栗東
厩務員 古泉博英(持ち乗り調教助手)[3][4]
競走成績
生涯成績 36戦9勝
中央:19戦7勝
地方:17戦2勝
獲得賞金 4億8156万0000円
中央:2億7591万0000円
地方:2億565万0000円
勝ち鞍
JpnI マイルCS南部杯 2014年・2015年
GIII ユニコーンステークス 2013年
GIII プロキオンステークス 2014年・2015年
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ベストウォーリア(Best Warrior)は、日本競走馬である。主な勝ち鞍は2014年、2015年マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)、2013年ユニコーンステークス(GIII)、2014年・2015年プロキオンステークス(GIII)。馬名の由来は、最高の戦士。

経歴

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2歳(2012年)~3歳(2013年)

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2012年11月10日の2歳新馬京都ダート1200m)でデビューし、2馬身半差で勝利する。次走、ポインセチア賞は7着、3歳初戦となったはこべら賞2着を経て、3歳500万下をハナ差で勝利し、2勝目を挙げる。初の重賞挑戦となった兵庫チャンピオンシップは3着のソロルを9馬身離すも、勝ったコパノリッキーに6馬身突き放され2着となる。6月16日ユニコーンステークスは内に潜り込み、抜群の決め手を見せて一気に突き抜け、重賞初勝利を飾った。鞍上の戸崎圭太はJRA移籍後初の重賞制覇となった。[5]続く、ジャパンダートダービーは5着、半年ぶりの出走となった武蔵野ステークスは0.1秒差の3着に敗れる。

4歳(2014年)

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4歳初戦となったすばるステークスをレコードタイムで勝利し、フェブラリーステークスに出走、3番人気に支持されるも13着と惨敗。休養明けのオアシスステークスは1.5倍の圧倒的人気に応え1着、同条件のアハルテケステークスでも1.6倍の1番人気になるもクビ差の2着に敗れる。3レース連続1倍台の1番人気での出走となった7月13日プロキオンステークスは一緒に抜け出したキョウワダッフィーをクビ差前に出て1着、重賞2勝目を挙げる。[6]10月13日マイルCS南部杯は1.2倍の圧倒的1番人気に推され、レースは直線に入って逃げた2番人気のポアゾンブラックを捕らえて抜け出し、4馬身差の圧勝でGI級初制覇となった[7]。前走と同じ盛岡競馬場での開催となったJBCクラシックは2番手からレースを進めるが5着、次走チャンピオンズカップは11着に敗れる。

5歳(2015年)

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5歳初戦、フェブラリーステークスは中段から伸び3着。3か月ぶりとなったかしわ記念は1番人気に推されるが、ワンダーアキュートに1馬身交わされ2着に敗れる。連覇を狙ったプロキオンステークスは59kgを背負わされるも、逃げるコーリンベリーを交わすと2馬身突き放して連覇を達成する。[8]前年と同じく1倍台の断然人気での出走となった10月12日のマイルチャンピオンシップ南部杯は、好位の外でレースを進め、3~4コーナーで前に取りつくと直線で抜け出し、逃げ粘ったタガノトネールに2馬身差をつけ優勝し連覇、JpnI2勝目を飾る。[9]次走は、前年出走したJBCクラシックではなく、大井1200mJBCスプリントを選択。2番人気で好位から進めるも3着に敗退する。

6歳(2016年)

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6歳初戦フェブラリーステークスは4着、かしわ記念は3着に入る。次走、さきたま杯は58kgで出走し、2着。3連覇に挑んだマイルチャンピオンシップ南部杯はコパノリッキーに1馬身3/4差離され2着。川崎開催により1400mでのレースとなったJBCスプリントは1.9倍の1番人気に推されるが逃げ切ったダノンレジェンドに離された2着に終わる。

7歳(2017年)~8歳(2018年)

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次走、根岸ステークスでも2着に入り、4戦連続2着となると続く、フェブラリーステークスでもクビ差の2着となり、5戦連続2着を確保する。その後も、かしわ記念4着、さきたま杯3着と善戦するも勝ちきれずマイルチャンピオンシップ南部杯6着後は凡走を繰り返し、2018年10月8日のマイルCS南部杯6着を最後に現役を引退した。10月19日付で競走馬登録を抹消[1]、引退後は優駿スタリオンステーション種牡馬となる[10]

競走成績

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競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬/(2着馬)
2012.11.10 京都 2歳新馬 ダ1200m(良) 14 6 10 003.00(2人) 01着 01:12.7(36.6) -0.4 福永祐一 55kg (ディープジュジュ)
0000.12.01 阪神 ポインセチア賞 500万下 ダ1400m(良) 16 1 1 006.70(4人) 07着 01:26.6(40.4) -1.3 福永祐一 55kg サマリーズ
2013.01.26 中京 はこべら賞 500万下 ダ1400m(良) 11 6 6 016.50(4人) 02着 01:25.9(37.9) -0.3 北村友一 56kg ティズトレメンダス
0000.02.09 東京 3歳500万下 ダ1600m(良) 16 8 15 004.80(2人) 01着 01:38.3(36.9) -0.0 福永祐一 56kg (ガイヤースヴェルト)
0000.05.02 園田 兵庫CS JpnII ダ1870m(良) 11 5 5 006.00(3人) 02着 01:59.4(38.3) -1.0 岩田康誠 56kg コパノリッキー
0000.06.16 東京 ユニコーンS GIII ダ1600m(重) 15 4 6 006.90(3人) 01着 01:36.0(35.0) -0.2 戸崎圭太 56kg サウンドリアーナ
0000.07.10 大井 ジャパンDダービー JpnI ダ2000m(良) 16 7 13 004.70(3人) 05着 02:06.8(39.3) -2.0 戸崎圭太 56kg クリソライト
0000.11.10 東京 武蔵野S GIII ダ1600m(良) 16 7 13 014.30(7人) 03着 01:35.4(35.9) -0.1 戸崎圭太 56kg ベルシャザール
2014.02.08 京都 すばるS OP ダ1400m(重) 15 5 9 002.40(1人) 01着 01:21.7(34.9) -0.2 浜中俊 56kg (ウォータールルド)
0000.02.23 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 1 2 007.00(3人) 13着 01:36.9(35.7) -0.9 浜中俊 57kg コパノリッキー
0000.05.04 東京 オアシスS OP ダ1600m(良) 16 5 10 001.50(1人) 01着 01:35.8(36.4) -0.2 戸崎圭太 57kg (サトノプリンシパル)
0000.06.14 東京 アハルテケS OP ダ1600m(稍) 14 6 10 001.60(1人) 02着 01:34.6(35.4) -0.0 戸崎圭太 57.5kg エアハリファ
0000.07.13 中京 プロキオンS GIII ダ1400m(稍) 16 3 6 001.90(1人) 01着 01:22.6(35.4) -0.0 戸崎圭太 56kg (キョウワダッフィー)
0000.10.13 盛岡 MCS南部杯 JpnI ダ1600m(良) 15 6 10 001.20(1人) 01着 01:35.9(35.5) -0.6 戸崎圭太 56kg ポアゾンブラック
0000.11.03 盛岡 JBCクラシック JpnI ダ2000m(重) 16 5 9 006.70(5人) 05着 02:01.9(36.7) -1.1 戸崎圭太 57kg コパノリッキー
0000.12.07 中京 チャンピオンズC GI ダ1800m(良) 16 1 2 021.20(9人) 12着 01:52.0(36.9) -1.0 戸崎圭太 57kg ホッコータルマエ
2015.02.22 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 5 10 006.40(3人) 03着 01:36.5(36.1) -0.2 戸崎圭太 57kg コパノリッキー
0000.05.05 船橋 かしわ記念 JpnI ダ1600m(良) 10 3 3 001.90(1人) 02着 01:37.6(37.4) -0.2 福永祐一 57kg ワンダーアキュート
0000.07.12 中京 プロキオンS GIII ダ1400m(良) 16 1 2 006.70(4人) 01着 01:22.5(35.6) -0.3 福永祐一 59kg (コーリンベリー)
0000.10.12 盛岡 MCS南部杯 JpnI ダ1600m(稍) 15 7 12 001.30(1人) 01着 01:36.8(38.7) -0.3 福永祐一 57kg (タガノトネール)
0000.11.03 大井 JBCスプリント JpnI ダ1200m(不) 16 5 10 003.10(2人) 03着 01:11.4(36.2) -0.5 川田将雅 57kg コーリンベリー
2016.02.21 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(重) 16 3 5 007.20(3人) 04着 01:34.2(35.0) -0.2 戸崎圭太 57kg モーニン
0000.05.05 船橋 かしわ記念 JpnI ダ1600m(稍) 12 4 4 007.00(5人) 03着 01:40.2(38.0) -1.0 戸崎圭太 57kg コパノリッキー
0000.06.01 浦和 さきたま杯 JpnII ダ1400m(良) 12 6 7 002.40(1人) 02着 01:26.2(36.3) -0.3 戸崎圭太 58kg ソルテ
0000.10.10 盛岡 MCS南部杯 JpnI ダ1600m(稍) 13 8 13 002.90(2人) 02着 01:33.8(35.3) -0.3 戸崎圭太 57kg コパノリッキー
0000.11.03 川崎 JBCスプリント JpnI ダ1400m(重) 12 2 2 001.90(1人) 02着 01:27.8(38.5) -0.6 戸崎圭太 57kg ダノンレジェンド
2017.01.29 東京 根岸S GIII ダ1400m(良) 16 3 5 005.60(3人) 02着 01:23.2(35.6) -0.2 戸崎圭太 58kg カフジテイク
0000.02.19 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 5 9 007.60(5人) 02着 01:35.1(35.7) -0.0 戸崎圭太 57kg ゴールドドリーム
0000.05.05 船橋 かしわ記念 JpnI ダ1600m(良) 10 7 7 002.50(1人) 04着 01:40.7(39.0) -0.8 戸崎圭太 57kg コパノリッキー
0000.05.31 浦和 さきたま杯 JpnII ダ1400m(良) 12 6 8 002.00(1人) 03着 01:26.9(37.6) -1.2 戸崎圭太 58kg ホワイトフーガ
0000.10.09 盛岡 MCS南部杯 JpnI ダ1600m(稍) 16 1 2 004.80(4人) 06着 01:35.9(35.6) -1.0 戸崎圭太 57kg コパノリッキー
0000.11.11 東京 武蔵野S GIII ダ1600m(良) 16 6 12 007.30(3人) 07着 01:36.1(36.1) -0.6 C.ルメール 58kg インカンテーション
2018.01.28 東京 根岸S GIII ダ1400m(重) 13 8 13 取消 C.ルメール 58kg ノンコノユメ
0000.02.18 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 8 15 032.20(8人) 10着 01:37.6(38.3) -1.6 C.ルメール 57kg ノンコノユメ
0000.05.02 船橋 かしわ記念 JpnI ダ1600m(良) 12 7 9 016.20(5人) 05着 01:40.3(38.4) -1.1 福永祐一 57kg ゴールドドリーム
0000.05.30 浦和 さきたま杯 JpnII ダ1400m(良) 11 7 10 004.70(3人) 09着 01:28.4(39.8) -2.2 戸崎圭太 58kg サクセスエナジー
0000.10.08 盛岡 MCS南部杯 JpnI ダ1600m(良) 14 3 4 102.60(6人) 06着 01:36.9(37.8) -1.6 北村友一 57kg ルヴァンスレーヴ

種牡馬成績

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2019年から種牡馬入り。初年度の種付け料は30万円に設定され、158頭の牝馬を集めた[11]

2022年に産駒がデビューすると35勝を挙げて地方競馬の新種牡馬チャンピオンとなった[11]

主な産駒

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地方重賞優勝馬

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血統表

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ベストウォーリア血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 シアトルスルー系

*マジェスティックウォリアー 2005
鹿毛 アメリカ
父の父
A.P.Indy 1989
黒鹿毛 アメリカ
Seattle Slew Bold Reasoning
My Charmer
Weekend Surprise Secretariat
Lassie Dear
父の母
Dream Supreme 1997
黒鹿毛 アメリカ
Seeking the Gold Mr. Prospector
Con Game
Spinning Round Dixieland Band
Take Heart

*フラーテイシャスミス
Flirtatious Miss 2004
栗毛
Mr. Greeley 1992
栗毛
Gone West Mr. Prospector
Secrettame
Long Legend Reviewer
Lianga
母の母
Seductive Smile 1990
鹿毛
Silver Hawk Roberto
Gris Vitesse
Exit Smiling Stage Door Johnny
Chandelier
母系(F-No.) Chandelier系(FN:1-s) [§ 2]
5代内の近親交配 Secretariat 12.50% 4・5x5、Mr. Prospector 12.50% 4x4、Buckpasser 6.25% 5x5、Bold Ruler 6.25% 5x5、Broadway 6.25% 5x5 [§ 3]
出典
  1. ^ [13]
  2. ^ [14]
  3. ^ [13]


参考文献

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  1. ^ a b ベストウォーリア号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2018年10月19日). 2018年10月20日閲覧。
  2. ^ ベストウォーリア引退、種牡馬へ”. ラジオNIKKEI. 2022年7月16日閲覧。
  3. ^ 脅威のレコードで出走に滑り込みベストウォーリア”. 競馬ラボ. 2022年7月16日閲覧。
  4. ^ JBCに出走する各陣営にインタビューしてきました”. netkeiba.com. 2022年7月16日閲覧。
  5. ^ INC, SANKEI DIGITAL. “【ユニコーンS】ウォーリアでJRA戸崎重賞初V”. 予想王TV. 2021年1月14日閲覧。
  6. ^ 【プロキオンS】(中京)~ベストウォーリアが貫禄V | 競馬実況web | ラジオNIKKEI”. www.radionikkei.jp. 2021年1月14日閲覧。
  7. ^ ベストウォーリアが断然人気に応え4馬身差V GI初制覇!/マイルCS南部杯・盛岡 - 2014年10月13日netkeiba.com
  8. ^ 【プロキオンS】59キロも関係なし ベストウォーリアが2連覇達成!! | 競馬ニュース | 競馬ラボ”. www.keibalab.jp. 2021年1月14日閲覧。
  9. ^ ベストウォーリア完勝! 圧倒的人気に応え連覇達成!/マイルCS南部杯・盛岡 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年1月14日閲覧。
  10. ^ 南部杯連覇ベストウォーリアが引退、種牡馬にサンケイスポーツ、2018年10月11日公開 2018年10月12日閲覧
  11. ^ a b 【血統値】〝世代交代〟狙うベストウォーリアから初めての重賞馬誕生 クルマトラサンが無傷の2連勝でゴールドジュニアを制覇”. 東スポ競馬. 2023年9月29日閲覧。
  12. ^ クルマトラサン|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年9月29日閲覧。
  13. ^ a b 血統情報:5代血統表|ベストウォーリア(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2015年7月14日閲覧。
  14. ^ 平出貴昭 (2019年9月18日). “『覚えておきたい世界の牝系100』掲載牝系一覧”. 競馬“血統”人生/平出貴昭. 2020年4月11日閲覧。

外部リンク

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