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ヘンリー・ロウサー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヘンリー・ロウサー
Henry Lowther
出生名 Thomas Henry Lowther
生誕 (1941-07-11) 1941年7月11日(83歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド レスターシャー州レスター
ジャンル ジャズ
職業 ミュージシャン
担当楽器 トランペットヴァイオリンコルネット
活動期間 1950年代 -
公式サイト www.henrylowther.com

ヘンリー・ロウサー[1]Henry Lowther1941年7月11日 - )[2]は、イングランドジャズトランペット奏者であり、ヴァイオリンも演奏する。

略歴

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ロウサーはイングランドレスターで生まれ[2]、最初の音楽体験となったは救世軍楽隊のコルネットであった。彼は王立音楽アカデミーヴァイオリンを短期間学び[3]、1960年までにトランペットへと転向したが、プロとしてヴァイオリンを演奏することもあった。1960年代、マイク・ウェストブルック(1963年から1980年代まで)、マンフレッド・マンジョン・ダンクワース(1967年から1977年)、グラハム・コリアー(1967年)、ジョン・メイオール(1968年)、ジョン・ウォーレン(1968年以降)、ニール・アードレイ(1968年)、ボブ・ダウンズ(1969年)と仕事をした[3]。これらのつながりの多くは1970年代まで継続した。

ロウサーはキーフ・ハートリー・バンドにしばらく参加し[2]、1969年8月にニューヨークで開催されたウッドストック・フェスティバルで一緒に演奏した。1970年代になると、マイク・ギブス(1970年から1976年)、ケニー・ホイーラー(1972年から)、アラン・コーエン(1972年)、マイケル・ガーリック(1972年–1973年)、クルト・エーデルハーゲン(1974年)、ジョン・テイラー(1974年)、スタン・トレイシー(1976年以降)、トニー・コー(1976年)、グラハム・コリアー(1976年–1978年)、バーバラ・トンプソンとのジュビアバ(1978年)、ゴードン・ベック(1978年)に加えて、自身のアンサンブル、クォタニティなどと演奏を共にしている[2]。ロウサーはエルトン・ジョンの1978年のアルバム『シングル・マン』の「Return to Paradise」でトランペット・ソロを演奏した[4]

1980年になるとバズコックスと、1983年から1991年までトーク・トーク、1983年からピーター・キングと、1984年にギル・エヴァンスと仕事をした。1985年のチャンネル4のドキュメンタリー『Hoarded Dreams』における作曲家グラハム・コリアーのプロフィールでフィーチャーされた[5]。1986年には、ハンフリー・リトルトンと協力して、バディ・ボールデンに関するドキュメンタリー映画のため、ジョン・ロビショー管弦楽団の再建に取り組んだ。1986年から1987年にかけて、チャーリー・ワッツのバンドで演奏し、その後の1987年に自身のバンド、スティル・ウォーターズを率いた[3]。1980年代後半からは、ベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラ(1989年-1993年)、ロンドン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラ、ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ(1989年-1996年)、ケニー・ホイーラー・グループ(1990年)、デディケーション・オーケストラ(1994年)、ロンドン・ジャズ・オーケストラ(1994年)、ジョージ・ラッセルのリヴィング・タイム・オーケストラ、クリエイティヴ・ジャズ・オーケストラ(1996年)、ジャズモスなどのビッグバンドで数多くの仕事をした[6]

ディスコグラフィ

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リーダー・アルバム

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  • 『チャイルド・ソング』 - Child Song (1970年、Deram) ※ヘンリー・ロウサー・バンド名義
  • I.D. (1996年、Village Life) ※Henry Lowther's Still Waters名義
  • Fungii Mama (2002年、GWB) ※Henry Lowther - Jim Mullen Quartet名義
  • Can't Believe, Won't Believe (2018年、Village Life) ※Henry Lowther's Still Waters名義
  • Never Never Land (2022年、Jazz In Britain) ※Henry Lowther's Quarternity名義

参加アルバム

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ニール・アードレイ

  • 『ア・シンフォニー・オブ・アマランス』 - A Symphony of Amaranths (1971年)
  • Mike Taylor Remembered (2007年)
  • 『カムデン'70』 - Camden '70 (2008年) ※Neil Ardley's New Jazz Orchestra名義
  • On The Radio : BBC Sessions 1971 (2017年) ※Neil Ardley & The New Jazz Orchestra名義

ジャック・ブルース

グラハム・コリアー

  • New Conditions (1976年)
  • Symphony of Scorpions (1977年)
  • The Day of the Dead (1978年)
  • Charles River Fragments (1996年)
  • Workpoints (2005年) ※1968年&1975年録音
  • Hoarded Dreams (2007年) ※1983年録音

ジョン・ダンクワース

  • The $1,000,000 Collection (1967年)
  • Full Circle (1972年)
  • Lifeline (1973年)

デヴィッド・エセックス

  • Hot Love (1980年)
  • Silver Dream Racer (1980年)
  • Stage Struck (1982年)
  • The Whisper (1983年)
  • This One's for You (1984年)

マイケル・ギブス

  • 『マイケル・ギブスの壮挙』 - Michael Gibbs (1970年)
  • 『タングルウッド 63』 - Tanglewood 63 (1971年)
  • Just Ahead (1972年)
  • 『ジ・オンリー・クローム・ウォーターフォール・オーケストラ』 - Directs the Only Chrome-Waterfall Orchestra (1975年)
  • 『フェスティヴァル69』 - Festival 69 (2018年)

バリー・ガイ・アンド・ザ・ロンドン・ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ

  • Zurich Concerts (1988年)
  • Harmos (1989年)
  • Double Trouble (1990年)
  • Theoria (1992年)
  • Portraits (1994年)
  • Three Pieces for Orchestra (1997年)
  • Double Trouble Two (1998年)
  • Study II/Stringer (2005年)
  • Radio Rondo/Schaffhausen Concert (2009年)

キーフ・ハートリー

  • 『ハーフブリッド』 - Halfbreed (1969年)
  • 『戦闘』 - The Battle of North West Six (1969年)
  • 『ザ・タイム・イズ・ニアー』 - The Time Is Near (1970年)
  • British Radio Sessions 1969–1971 (2013年)

ジョン・メイオール

  • 『ベア・ワイヤーズ』 - Bare Wires (1968年)
  • 『プライマル・ソロズ』 - Primal Solos (1977年)
  • Rare Tracks Vol. 2 (1981年)
  • London Blues 1964–1969 (1992年)
  • 『70TH BIRTHDAY CONCERT』 - 70th Birthday Concert (2003年)

トーク・トーク

コリン・タウンズ

  • Mask Orchestra (1993年)
  • Nowhere & Heaven (1996年)
  • Bolt From the Blue (1997年)
  • Dreaming Man with Blue Suede Shoes (1999年)
  • Another Think Coming (2001年)
  • The Orpheus Suite (2004年)

スタン・トレイシー

  • Genesis (1987年)
  • We Still Love You Madly (1989年)
  • Live at the QEH (1994年)
  • The Durham Connection (1999年)

マイク・ウェストブルック

  • 『マーチング・ソング Vol.1』 - Marching Song Vol. 1 (1969年)
  • 『マーチング・ソング Vol.2』 - Marching Song Vol. 2 (1969年)
  • Marching Song: An Anti-War Jazz Symphony (1970年)
  • 『メトロポリス』 - Metropolis (1971年)
  • 『シタデル/ルーム315』 - Citadel/Room 315 (1975年)
  • Love/Dream and Variations (1976年)
  • The Westbrook Blake (Bright As Fire) (1980年)

ケニー・ホイーラー

  • Windmill Tilter (1968年)
  • 『ミュージック・フォー・ラージ&スモール・アンサンブル』 - Music for Large and Small Ensemble (1990年)
  • 『ア・ロング・タイム・アゴー』 - A Long Time Ago (1998年)
  • The Long Waiting (2012年)

脚注

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  1. ^ ヘンリー・ロウザー」の表記もある。
  2. ^ a b c d Colin Larkin, ed (1992). The Guinness Who's Who of Jazz (First ed.). Guinness Publishing. p. 262. ISBN 0-85112-580-8 
  3. ^ a b c Henry Lowther”. AllMusic. 4 April 2020閲覧。
  4. ^ A Single Man - Elton John | Credits”. AllMusic. 29 July 2021閲覧。
  5. ^ Hoarded Dreams documentary website.
  6. ^ “What's On: Music, Film, & Things to Do in Birmingham”. Birmingham Post. http://www.birminghampost.net/life-leisure-birmingham-guide/birmingham-culture/jazz/2008/09/22/get-ready-for-ms-colman-s-stunning-new-album-65233-21872902/ 2014年6月28日閲覧。 

外部リンク

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