ブランドン・フィゲロア
基本情報 | |
---|---|
本名 | ブランドン・リー・フィゲロア |
通称 | The Heartbreaker(ハートブレーカー) |
階級 | フェザー級 |
身長 | 175cm |
リーチ | 184cm |
国籍 | アメリカ合衆国 |
誕生日 | 1996年12月29日(27歳) |
出身地 | テキサス州ウェスラコ |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 27 |
勝ち | 25 |
KO勝ち | 19 |
敗け | 1 |
引き分け | 1 |
ブランドン・リー・フィゲロア(Brandon Lee Figueroa、1996年12月29日 - )は、アメリカ合衆国のプロボクサー。テキサス州ウェスラコ出身。現WBC世界フェザー級王者。元WBA・WBC世界スーパーバンタム級統一王者。
兄はオマール・フィゲロア。
来歴
[編集]アマチュア時代
[編集]2014年1月、全米ユース選手権にフライ級(52kg)で出場し、準々決勝でクリス・コルバートに勝利するが、準決勝でシャクール・スティーブンソンに敗れた[1]。
プロ時代
[編集]スーパーバンタム級
[編集]2015年5月9日、フィゲロアはTGBプロモーションズとプロモート契約を結び、フェザー級4回戦でプロデビューした。
2018年9月30日、オンタリオ州オンタリオのトヨタ・アリーナにて、元2階級制覇王者オスカル・エスカンドンと対戦し、10回KO勝ちを収める[2]。
2019年1月13日、ロサンゼルスのマイクロソフトシアターにて、WBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦を同級4位で元WBA世界スーパーバンタム級暫定王者のモイセス・フローレスと行い、3回1分35秒KO勝ちを収め、王者ダニエル・ローマンへの指名挑戦権を獲得した[3]。
2019年4月20日、 ディグニティ・ヘルス・スポーツ・パーク・テニスコートにてダニー・ガルシアVSエイドリアン・グラナドスの前座で、WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦を同級7位のヨンフレス・パレホと行い[4]、8回終了時にパレホが棄権した為王座を獲得した[5]。この試合でフィゲロアは15万ドル(約1600万円)、パレホは2万ドル(約210万円)のファイトマネーを稼いだ[6]。
2019年8月24日、エディンバーグのビート・オグデン・アリーナにてWBA世界スーバーバンタム級9位のハビエル・チャコンと対戦し、4回TKO勝ちで初防衛に成功した[7]。
2019年10月31日、ダニエル・ローマンのスーパー王座認定に伴いフィゲロアは暫定王者からレギュラー王者に昇格した。
2019年11月23日、MGMグランド・ガーデン・アリーナでフリオ・セハと対戦を予定していたが、前日計量でセハがスーパーバンタム級の規定体重である122ポンドを4.5ポンド(2.0キロ)体重超過し計量失格となった為[8]、フィゲロアが勝つか引き分けで王座防衛となるがセハが勝っても王座獲得とはならないという条件で試合が行われ、試合結果は引き分けに終わったものの2度目の防衛に成功した[9]。この試合でフィゲロアは20万ドル(約2160万円)、セハは5万ドル(約540万円)のファイトマネーを稼いだ[10]。
2020年9月26日、コネチカット州のモヒガン・サン・カジノでWBA世界スーバーバンタム級14位のダミアン・バスケスと対戦し、10回1分18秒TKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した[11]。
2021年5月15日、ディグニティ・ヘルス・スポーツ・パーク・テニスコートでWBC世界スーパーバンタム級王者ルイス・ネリと王座統一戦を行い、7回2分18秒KO勝ちで2団体王座統一に成功した[12]。この試合でフィゲロアは65万ドル(約7100万円)、ネリは25万ドル(約2730万円)のファイトマネーを稼いだ[13]。
2021年9月7日、スティーブン・フルトンと11日後の9月18日に対戦予定だったが、フィゲロアが新型コロナウイルスに感染したため延期になった[14]。
2021年11月27日、ラスベガスのパークMGMでWBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトンと対戦。12回判定負けで王座統一に失敗するとともに、WBC王座から陥落した。なおWBAはフィゲロアがリングに上った時点でWBA世界スーパーバンタム級レギュラー王座を剥奪した。
2022年10月2日、地元テキサス州ウェスラコで飲酒運転の疑いで逮捕され、血中アルコール濃度(BAC)検査で州の制限値0.08%を約2倍上回る0.15%が検出された。フィゲロアは1,000ドルの身元保証書を提出し釈放された[15]。
フェザー級
[編集]2023年3月4日、トヨタ・アリーナで、WBC世界フェザー級王者レイ・バルガスが王座を保持したままWBC世界スーパーフェザー級王者オシャキー・フォスターへ挑戦するために設置されたWBC世界フェザー級暫定王座決定戦でWBC世界フェザー級2位のマーク・マグサヨと対戦し、12回3-0の判定勝ちを収め暫定ながら2階級制覇を達成した[16]。この試合でフィゲロアは50万ドル(約6600万円)、マグサヨは30万ドル(約3900万円)のファイトマネーを稼いだ[17]。
2024年5月4日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナでサウル・アルバレス対ハイメ・ムンギアの前座で元WBO世界スーパーバンタム級王者のヘスス・マグダレノと対戦する予定だったが、マグダレノがフェザー級の規定体重を2.6ポンド体重超過したため計量失格となり、両陣営の協議の結果、フィゲロアが勝利した場合のみ王座防衛、マグダレノが勝利した場合は王座の移動はなしという条件付きで行われることとなり、9回2分59秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した。
2024年10月11日、WBCはWBC世界フェザー級王者のレイ・バルガスと暫定王者のフィゲロアに対して団体内王座統一戦を行うように指令していたが、バルガスが肩を負傷したため王座剥奪および休養王座に認定され、それに伴いフィゲロアは同日付で暫定王座から正規王座に認定された[18]。
戦績
[編集]- アマチュアボクシング:50戦 33勝 17敗[19]
- プロボクシング:27戦 25勝 (19KO) 1敗 1分
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2015年5月9日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | ヘクター・グティエレス | アメリカ合衆国 | プロデビュー戦 |
2 | 2015年6月26日 | ☆ | 1R 0:51 | TKO | リカルド・メナ | メキシコ | |
3 | 2015年10月10日 | ☆ | 4R 1:17 | TKO | ラミロ・ルイス | メキシコ | |
4 | 2015年12月12日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | フランシスコ・ムロ | アメリカ合衆国 | |
5 | 2016年1月12日 | ☆ | 6R 2:25 | TKO | ハロルド・レイエス | プエルトリコ | |
6 | 2016年4月23日 | ☆ | 2R 0:30 | TKO | ハーシエル・バスケス | メキシコ | |
7 | 2016年5月28日 | ☆ | 5R 1:31 | TKO | ジョネル・ニエベス | プエルトリコ | |
8 | 2016年6月25日 | ☆ | 2R 2:45 | TKO | オルディエル・ランディン | キューバ | |
9 | 2016年7月23日 | ☆ | 3R 1:20 | KO | アダルベルト・ゾリラ | プエルトリコ | |
10 | 2016年10月8日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | レイモンド・チャコン | アメリカ合衆国 | |
11 | 2017年2月21日 | ☆ | 4R 2:54 | TKO | ラウル・チリノ | アメリカ合衆国 | |
12 | 2017年5月2日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | ルイス・フェルナンド・サーベドラ | メキシコ | |
13 | 2017年7月15日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | ファチウ・ファシノウ | ベナン | |
14 | 2017年10月14日 | ☆ | 4R 1:15 | TKO | ビクトル・プロア | メキシコ | |
15 | 2018年3月10日 | ☆ | 7R 0:45 | TKO | ヒオバンニ・デルガド | メキシコ | |
16 | 2018年8月4日 | ☆ | 1R 2:57 | TKO | ルイス・ロイ・スアレス・クルス | メキシコ | |
17 | 2018年9月30日 | ☆ | 10R 2:11 | KO | オスカル・エスカンドン | コロンビア | |
18 | 2019年1月13日 | ☆ | 3R 1:45 | KO | モイセス・フローレス | メキシコ | |
19 | 2019年4月20日 | ☆ | 8R 終了 | TKO | ヨンフレス・パレホ | ベネズエラ | WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦 |
20 | 2019年8月24日 | ☆ | 4R 0:55 | KO | ハビエル・チャコン | アルゼンチン | WBA防衛1→レギュラー王座に認定 |
21 | 2019年11月23日 | △ | 12R | 判定1-1 | フリオ・セハ | メキシコ | WBA防衛2 |
22 | 2020年9月26日 | ☆ | 10R 1:18 | TKO | ダミアン・バスケス | アメリカ合衆国 | WBA防衛3 |
23 | 2021年5月15日 | ☆ | 7R 2:18 | KO | ルイス・ネリ | メキシコ | WBA・WBC世界スーパーバンタム級王座統一戦 WBA防衛4・WBC獲得 |
24 | 2021年11月27日 | ★ | 12R | 判定0-2 | スティーブン・フルトン | アメリカ合衆国 | WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦 WBC陥落 |
25 | 2022年7月9日 | ☆ | 6R 2:11 | TKO | カルロス・カストロ | アメリカ合衆国 | |
26 | 2023年3月4日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | マーク・マグサヨ | フィリピン | WBC世界フェザー級暫定王座決定戦 |
27 | 2024年5月4日 | ☆ | 9R 2:59 | KO | ヘスス・マグダレノ | アメリカ合衆国 | WBC暫定防衛1→正規王座に認定 |
28 | 2025年2月1日 | - | - | - | スティーブン・フルトン | アメリカ合衆国 | WBC世界フェザー級タイトルマッチ 試合前 |
テンプレート |
獲得タイトル
[編集]- WBA世界スーパーバンタム級暫定王座(防衛1=レギュラー王座に認定)
- WBA世界スーパーバンタム級レギュラー王座(防衛3)
- WBC世界スーパーバンタム級王座(防衛0)
- WBC世界フェザー級暫定王座(防衛1→正規王座に認定)
- WBC世界フェザー級王座(防衛0)
脚注
[編集]- ^ “USA Youth National Championships Grand Sierra Resort, Reno January 7-11, 2014”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “Brandon Figueroa Knocks Oscar Escandon Out in Tenth”. BoxingScene.com (2018年10月1日). 2019年6月17日閲覧。
- ^ “Brandon Figueroa Breaks Down, Stops Moises Flores in Three”. BoxingScene.com (2019年1月13日). 2019年6月17日閲覧。
- ^ “Brandon Figueroa vs. Yonfrez Parejo Now For WBA-Interim Belt”. BoxingScene.com (2019年4月5日). 2019年6月17日閲覧。
- ^ “Brandon Figueroa Stops Parejo For WBA Interim-Title”. BoxingScene.com (2019年4月20日). 2019年6月17日閲覧。
- ^ “Purses: Danny Garcia $1M, Adrian Granados $400K”. Boxing News 24 (2019年4月20日). 2019年7月27日閲覧。
- ^ “Brandon Figueroa vs. Javier Chacon, 8/24 PBC on FS1 Headliner”. BoxingScene.com (2019年6月6日). 2019年6月17日閲覧。
- ^ “Wilder vs Ortiz 2 weigh-in results: Luis Nery and Julio Ceja miss weight, fights still on”. Bad Left Hook (2019年11月22日). 2019年12月23日閲覧。
- ^ “Photos: Brandon Figueroa, Julio Ceja - Thrilling War Ends in Draw”. Boxing Scene.com (2019年11月24日). 2019年12月23日閲覧。
- ^ “Purses: Wilder $3M, Ortiz $1.5M, Santa Cruz $750K, Flores $100K”. Boxing News 24 (2019年11月22日). 2020年1月6日閲覧。
- ^ “双子のチャーロ兄弟が同時世界戦に勝利 ネリ、カシメロも勝つ”. AFPBB News (2020年9月27日). 2020年10月6日閲覧。
- ^ ““問題児”ネリ初黒星 希代のトラブルメーカー、ボディーでもん絶7回KO負け”. デイリー・スポーツ (2021年5月16日). 2021年5月21日閲覧。
- ^ “Per CSAC official purses for Sat’s PBC/Show card”. Dan Rafael (2021年5月15日). 2021年6月8日閲覧。
- ^ “Brandon Figueroa Tests Positive For Covid, Forced To Postpone Title Unification With Stephen Fulton”. Boxing Scene.com (2021年9月7日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “Brandon Figueroa Arrested For Alleged DWI In Hidaldgo County, Texas”. Boxing Scene.com (2022年10月3日). 2022年10月4日閲覧。
- ^ “Brandon Figueroa Decisions Mark Magsayo in War of Wills, Captures Interim-WBC Title”. Boxing Scene.com (2023年3月4日). 2023年3月6日閲覧。
- ^ “Notebook: Figueroa, Magsayo expect fight of the year candidate”. Dan Rafael (2023年3月4日). 2023年4月4日閲覧。
- ^ “Brandon Figueroa on course for Stephen Fulton on December 14”. Boxing Scene.com (2024年10月11日). 2024年10月19日閲覧。
- ^ “Brandon Figueroa - Next Fight, Fighter Bio, Stats & News”. Premier Boxing Champions. 2022年8月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- BRANDON FIGUEROA - Premier Boxing Champions
- ブランドン・フィゲロア (@BrandonLeeFig) - X(旧Twitter)
- ブランドン・フィゲロア (@brandonfigueroa101) - Instagram
- ブランドン・フィゲロアの戦績 - BoxRec
暫定王座決定戦 対戦者 ヨンフレス・パレホ |
WBA世界スーパーバンタム級暫定王者 2019年4月20日 - 2019年10月31日 |
次暫定王者 正規認定により消滅 |
空位 前タイトル保持者 ダニエル・ローマン |
WBA世界スーパーバンタム級王者 2019年10月31日 - 2021年11月27日(剥奪) |
空位 次タイトル獲得者 N/A |
前王者 ルイス・ネリ |
WBC世界スーパーバンタム級王者 2021年5月15日 - 2021年11月27日 |
次王者 スティーブン・フルトン |
暫定王座決定戦 対戦者 マーク・マグサヨ |
WBC世界フェザー級暫定王者 2023年3月4日 - 2024年10月11日 |
次暫定王者 正規認定により消滅 |
空位 前タイトル保持者 レイ・バルガス |
WBC世界フェザー級王者 2024年10月11日 - 現在 |
次王者 N/A |