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フジミインコーポレーテッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社フジミインコーポレーテッド
FUJIMI INCORPORATED
テクノプラザ (岐阜県)にある研究開発センター
種類 株式会社
市場情報
東証プライム 5384
2007年2月22日上場
名証プレミア 5384
2007年2月22日上場
略称 FUJIMI フジミ
本社所在地 日本の旗 日本
452-8502
愛知県清須市西枇杷島町地領二丁目1番地1
北緯35度12分26.4秒 東経136度51分41.3秒 / 北緯35.207333度 東経136.861472度 / 35.207333; 136.861472座標: 北緯35度12分26.4秒 東経136度51分41.3秒 / 北緯35.207333度 東経136.861472度 / 35.207333; 136.861472
設立 1953年(昭和28年)3月20日
(不二見研磨材工業株式会社)
業種 ガラス・土石製品
法人番号 7180001045697 ウィキデータを編集
事業内容 シリコン事業
CMP事業
ディスク事業
溶射材事業
研磨ソリューション事業
先端技術・機能材料
研磨材等製造販売業[1]
代表者 関 敬史(代表取締役社長)
資本金 47億5,343万8,500円
発行済株式総数 28,699,500株[1]
売上高 連結:517億31百万円
単独:397億92百万円
(2022年3月期)[1]
営業利益 連結:120億59百万円
単独: 83億70百万円
(2022年3月期)
経常利益 連結:124億90百万円
単独:109億15百万円
(2022年3月期)
純利益 連結:91億56百万円
単独:84億85百万円
(2022年3月期)
純資産 連結:629億67百万円
単独:528億86百万円
(2022年3月期)[1]
総資産 連結:756億84百万円
単独:635億95百万円
(2022年3月期)[1]
従業員数 連結:980名 単独:693名
(2021年3月31日現在)[1]
決算期 3月31日
会計監査人 有限責任監査法人トーマツ[1]
主要株主 有限会社コマ]17.65%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.11%
ゴールドマン・サックス(GOLDMAN,SACHS&CO.REG)4.52%
日本カストディ銀行(信託口)4.50%
かんぽ生命保険(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) 3.46%
三菱UFJ銀行 2.88%
フジミ取引先持株会 2.67%
日本生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本マスタートラスト信託銀行株式会社) 2.53%
一般財団法人越山科学技術振興財団 2.3%
日本カストディ銀行(信託E口) 2.17%
(2022年3月31日現在)[1]
主要子会社 FUJIMI CORPORATION(アメリカ)
FUJIMI-MICRO TECHNOLOGY SDN. BHD.(マレーシア)
FUJIMI EUROPE GmbH(ドイツ)
FUJIMI TAIWAN LIMITED(台湾)
FUJIMI KOREA LIMITED(韓国)
FUJIMI SHENZHEN TECHNOLOGY CO., LTD.(中国)
外部リンク www.fujimiinc.co.jp
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株式会社フジミインコーポレーテッド: FUJIMI INCORPORATED)は、愛知県清須市に本社を置く世界的大手研磨材メーカー。1950年に不二見研磨材工業所として名古屋市昭和区で創業。1991年に不二見研磨材販売株式会社、株式会社エフディティ、フジミ興産株式会社の3社を合併し現社名に変更。1950年日本で初めて精密人造研磨材を製造し、現在半導体シリコンウェハー製造用研磨材で世界No.1シェアを有している。2022年3月期は純利益過去最高値を更新し、営業利益率23%と高い値を維持している。社員への還元率も高く、賞与平均は8カ月を超える。

概要

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研磨粉体製造及び遊離砥粒製品の大手グローバル企業。半導体シリコンウェハーの製造工程で使用されるラッピング材、ファイナルポリシング材はいずれも他を圧倒する高い世界シェアを有しており、会社の収益の根幹となっている。半導体用途としてはウエーハプロセスで使用されるCMP化学機械研磨)の研磨材でもマーケットシェアを伸ばしており、半導体の性能を左右するトランジスタ素子形成工程(FEOL)のポリシリコン向けにおいては世界シェアの過半を占めている。一般研磨材の延長としての機能性研磨材ハードディスクドライブ基板用研磨材においても中心的な存在となっている。

研磨材の基礎技術として必要となる分級技術に特徴があり、粉体の特性を利用した製品への技術展開を進めており、溶射材等の硬度を持たせた皮膜形成材への事業展開も進めている。


経営

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歴代の社長は創業家である越山家の流れを汲んでおり、現社長は創業者の孫娘婿である。東証プライム上場企業であるが、創業家縁の株主及び従業員株主(持株会含む)が大株主となっており株主の安定性を確保している。

沿革

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真空管、トランジスタ用絶縁材として高純度絶縁アルミナ生産開始

  • 1960年:光学用硝子・板硝子向けのポリシング材FR[フジミレミロックス(酸化セリウム)]を生産開始
  • 1961年1月:ゲルマニウムウェハー用ポリシング材[FS]を生産開始
  • 1967年7月:シリコンウェハー用ポリシング材[GLANZOX]を発表
  • 1970年:稲沢工場操業[1]
  • 1971年:光学レンズ研削用の[FDP]を開発
  • 1974年:シリコンウェハー用ポリシング材[GLANZOX]シリーズを開発
  • 1975年:GaAsウェハー用ポリシング材[INSEC]シリーズを開発
  • 1977年1月:プラスチックレンズ用研磨材[POLIPLA]を生産開始
  • 1978年:「東京技術センター」を閉鎖
  • 1980年10月:本社ビル完成
  • 1981年:[COMPOL]シリーズを開発
  • 1983年:ハードディスク用ポリシング材[MEDIPOL-N]シリーズを開発
  • 1984年:FUJIMI CORPORATIONを米イリノイに設立[1]
  • 1985年:各務原工場操業[1]
  • 1987年:シリコンウェハー用精密研削砥石[FPW-E]シリーズを開発
  • 1988年5月:FUJIMI AMERICA INC.を米国オレゴン州に設立
  • 1988年9月:超高純度のシリコンウェハー用ポリシング材[GLANZOX3900] を開発
  • 1990年11月:ディスク用ポリシング材[DISKLITE]シリーズを開発
  • 1991年:不二見研磨材販売株式会社、株式会社エフディティ、フジミ興産株式会社の3社を合併し現社名に変更[1]
  • 1993年10月:ディスク用テクスチャー[DIATEC-GTX]シリーズを開発
  • 1994年6月-9月:本社、稲沢、各務原および米国の全生産拠点が国際標準化機構「ISO9002」の認証を取得
  • 1995年:株式を店頭登録。(現在のジャスダック、2007年3月23日上場廃止)[1]

FUJIMI-MICRO TECHNOLOGY SDN. BHD.をマレーシアに設立 CMP用スラリー[PLANERLITE]シリーズを開発

  • 1996年:各務東町工場操業[1]
  • 1996年10月:FUJIMI AMERICA INC.トゥアラタン工場(米国オレゴン州)の操業開始
  • 1999年1月:物流センター稼働
  • 1999年3月:国内の全生産拠点が国際標準化機構「ISO9001」の認証を取得
  • 1999年11月:FUJIMI CORPORATIONを100%子会社化
  • 2000年3月:国内の全生産拠点が国際標準化機構「ISO14001」の認証を取得
  • 2000年5月:溶射材事業部棟操業開始
  • 2000年:研究開発センター稼動[1]
  • 2000年10月:FUJIMI-MICRO TECHNOLOGY SDN. BHDクリム工場稼働
  • 2000年12月:CMPスラリー(Cu用)[PLANERLITE-7000]シリーズを開発
  • 2001年1月:耐衝撃WCサーメット溶射材[SURPREX W2010X]を発表
  • 2002年10月:世界初、HVOF[高速フレーム溶射]による微粉末溶射システムの確立に成功
  • 2003年7月:FUJIMI AMERICA INC. はFUJIMI CORPORATIONと合併し、商号をFUJIMI CORPORATIONに変更
  • 2004年1月:FUJIMI EUROPE LIMITED (イギリス)およびFUJIMI EUROPE GMBH(ドイツ)を設立し営業開始
  • 2005年10月:台湾竹北市に駐在員事務所を開設
  • 2007年東京証券取引所名古屋証券取引所各1部上場[1]
  • 2007年3月:JASDAQ証券取引所の上場廃止
  • 2007年4月:本社工場を枇杷島工場に呼称変更
  • 2007年5月:中国上海市に駐在員事務所を開設
  • 2008年5月:各務東町工場第2棟の操業開始
  • 2008年10月:韓国ソウル市に駐在員事務所を開設
  • 2010年9月:FUJIMI EUROPE LIMITED(イギリス)はFUJIMI EUROPE GmbH(ドイツ)に移管
  • 2010年:創業60周年。
  • 2011年:台湾子会社FUJIMI TAIWAN LIMITED設立[1]
  • 2013年:韓国子会社FUJIMI KOREA LIMITED設立[1]
  • 2015年:中国子会社FUJIMI SHENZHEN TECHNOLOGY CO.,LTD.設立[1]
  • 2015年4月:先端技術研究所を設立
  • 2022年4月:東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行
  • 2022年4月:名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、名古屋証券取引所市場第一部からプライム市場に移行


関連会社

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  • FUJIMI CORPORATION(アメリカ)
  • FUJIMI‐MICRO TECHNOLOGY(マレーシア)
  • FUJIMI EUROPE GmbH(ドイツ)
  • FUJIMI KOREA LIMITED(韓国)
  • FUJIMI SHENZHEN TECHNOLOGY(中国)
  • FUJIMI TAIWAN LIMITED(台湾)

事業拠点

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広告展開・番組

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  • 放送局:CBCラジオ(AM1053kHz/FM93.7MHz)
  • 放送期間2021年11月18日~2022年2月15日
  • 放送時間:毎週月曜日~金曜日 時間帯6:30~7:30
  • 多田しげおの気分爽快!!朝からP・O・N」の番組内
  • 毎週土曜日・日曜日 時間帯7:00~18:00
  • スポット

出典

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外部リンク

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