ピート・キング (アメリカ合衆国の作曲家)
ピート・キング(Pete King、1914年8月8日 - 1982年9月21日)は、おもにイージーリスニングや映画音楽の分野を手がけたアメリカ合衆国の作曲家、編曲家。
1967年には、ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンスの会長に選出された[1]。
経歴
[編集]キングは、シンシナティ音楽院とミシガン大学で音楽を学んだ[2][3]。
ニューヨークでラジオ番組『The Fred Allen Show』などの音楽制作に長く関わった後、1952年にロサンゼルスへ拠点を移した[3]。以降、『めぐり逢い』(1957年)、『南太平洋』(1958年)『ベルズ・アー・リンギング (Bells Are Ringing)』(1960年)、『ステート・フェア』(1962年)、『キャメロット』(1967年)、『ドリトル先生不思議な旅』(1967年)など、様々な映画の音楽制作に参加した[3]。
キングは、様々なハリウッド映画のためにオーケストラを指揮しており、1957年の映画『The Pied Piper of Hamelin』のためにエドヴァルド・グリーグの作品の翻案などをおこない、2編のコメディ映画『The Family Jewels』と『The Last of the Secret Agents?』も手がけた。キングの編曲やキュー (cues) は、アメリカ合衆国のテレビ・シリーズ『ハッピーデイズ』や『ゆかいなブレディー家』などでも、しばしば聞かれる。
しかし、1974年に髄膜炎を患った結果、キングは聴覚を失い、活動できなくなった[3]。
死去後、彼はロサンゼルスのフォレスト・ローン・メモリアル・パークに埋葬された[3]。
脚注
[編集]- ^ Billboard - Google Books. Books.google.com.au. (1967-10-07) 2012年2月27日閲覧。
- ^ “Pete King”. Spaceagepop.com. 2012年2月27日閲覧。
- ^ a b c d e UPI (1982年9月23日). “Pete King, 68, Film Composer”. The New York Times 2018年9月22日閲覧。