バージル・オルティス・ジュニア
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基本情報 | |
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本名 | バージル・オルティス・ジュニア |
通称 |
Animal(アニマル) Phenomeno |
階級 | スーパーウェルター級 |
身長 | 178cm |
リーチ | 178cm |
国籍 | アメリカ合衆国 |
誕生日 | 1998年3月25日(26歳) |
出身地 | テキサス州ダラス |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 22 |
勝ち | 22 |
KO勝ち | 21 |
バージル・オルティス・ジュニア(Vergil Ortiz Jr、1998年3月25日 - )は、アメリカ合衆国のプロボクサー。テキサス州ダラス出身。現WBC世界スーパーウェルター級暫定王者。
来歴
[編集]アマチュア時代
[編集]2015年1月、全米ユース選手権にライト級(60kg)で出場し、1回戦でライアン・ガルシアに敗退した[1]。
2016年5月、ナショナル・ゴールデン・グローブにライトウェルター級(64kg)で出場し決勝でフランク・マーティンに敗退した[2]。
プロ時代
[編集]ウェルター級
[編集]2018年2月22日、インディオのファンタジー・スプリングス・リゾート・カジノでヘスス・アルバレス・ロドリゲスとNABF北米スーパーライト級ジュニア王座決定戦を行い、3回2分23秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[4]。
2018年6月23日、ロサンゼルスのべラスコ・シアターで元IBF世界スーパーフェザー級王者フアン・カルロス・サルガドと対戦し、3回1分52秒KO勝ちを収めた[5]。
2019年5月4日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナにてサウル・アルバレス対ダニエル・ジェイコブスで、元WBA世界スーパーライト級暫定王者マウリシオ・ヘレーラと対戦し、3回29秒KO勝ちを収めた[6]。
2019年8月10日、グランドプレーリーのシアター・アット・グランドプレーリーでアントニオ・オロズコとWBA世界ウェルター級ゴールド王座決定戦を行い、6回2分16秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[7]。
2019年12月13日、インディオのファンタジー・スプリングス・リゾート・カジノでブラッド・ソロモンと対戦し、5回2分22秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した[8]。
2020年7月24日、インディオのファンタジー・スプリングス・リゾート・カジノでサムエル・バルガスと対戦し、7回2分58秒KO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[9]。トレーナーのロベルト・ガルシアが新型コロナウイルスの陽性反応が出たため試合のセコンドに就けず、代わりに父親のバージル・オルティス・シニアがチーフセコンドに就いた[10]。
2021年3月20日、テキサス州フォートワースのディッキーズ・アリーナで元WBO世界スーパーライト級王者のモーリス・フッカーとWBOインターナショナルウェルター級王座決定戦を行い、6回にボディブローからのラッシュでダウンを奪うと、7回にフッカーが右手を負傷したような素振りを見せてリング上にしゃがみ込むとレフェリーが試合をストップ。7回36秒TKO勝ちで王座獲得した[11]。フッカーの右手は試合後に骨折していたことが判明した[12]。
2022年3月19日、マイケル・マッキンソンとの対戦が予定されていたが、4日前の3月15日にオルティス・ジュニアが横紋筋融解症と診断されたため欠場することが発表された[13]。
2023年3月18日、WBA世界ウェルター級レギュラー王者エイマンタス・スタニオニスとの対戦が予定されていたが、1月にスタニオニスが急性虫垂炎となり緊急手術を受けたため延期となった。
2023年4月29日、WBA世界ウェルター級レギュラー王者エイマンタス・スタニオニスとの対戦が予定されていたが、オルティス・ジュニアの横紋筋融解症が再発したため延期になったことが3月29日に発表された[14]。
2023年7月8日、WBA世界ウェルター級レギュラー王者エイマンタス・スタニオニスとの対戦が予定されていたが、オルティス・ジュニアが失神して病院へ搬送されたため延期になったことが試合2日前の7月6日に発表された[15][16]。
スーパーウェルター級
[編集]2024年1月6日、1年5ヶ月ぶりの復帰戦ならびにスーパーウェルター級転向戦としてラスベガスのヴァージン・ホテルズ・ラスベガスで、フレデリック・ローソンとスーパーウェルター級の規定体重より2ポンド重い156ポンド契約のノンタイトル12回戦で対戦し[17]、レフェリーストップにより初回2分33秒TKO勝ちを収め再起に成功した。しかし、ベテランレフェリーのトニー・ウィークスのローソンにほとんどダメージが見られない中でのあまりにも早すぎる試合ストップは、観客からブーイングが飛び交い、テレビの実況陣からも批判されるなど物議を醸した。ウィークスは試合後にフェイスブックに「ローソンは脳のスキャンで動脈瘤が2回見つかり、3回目のスキャンで合格した」と試合を早くストップした理由を投稿したが、試合を管轄したネバダ州アスレチック・コミッションはウィークスのこの主張を否定する声明を出した。ウィークスはこの試合の8か月前のロランド・ロメロ vs イスマエル・バローゾにおいても不可解な早すぎる試合ストップを行い批判を受けていた[18]。
2024年4月27日、カリフォルニア州フレズノのセーブマート・センターでホセ・ラミレス対ランセス・バルテレミーのセミファイナルでトーマス・デュロルメと対戦し、初回2分39秒KO勝ちを収めた。
2024年8月3日、カリフォルニア州ロサンゼルスのBMOスタジアムで元WBO世界スーパーウェルター級王者でWBC・WBO世界同級1位のティム・チューと対戦予定だったが、チューがセバスチャン・フンドラ戦で負った額の傷の回復が遅れ、十分なトレーニングキャンプを確保できないことから中止となった[19]。
2024年8月10日、ラスベガスのミケロブ・ウルトラ・アリーナでWBC世界スーパーウェルター級暫定王者のセルヒイ・ボハチュクに挑戦し、初回と8回に1度ずつ、計2度ボハチュクにダウンを奪われるも12回2-0(113-113、114-112×2)の判定勝ちを収め、プロデビュー以来継続していた連続KO試合記録は21試合で途切れたものの暫定ながら自身初の世界王座獲得に成功した[20]。
戦績
[編集]- プロボクシング:22戦 22勝 (21KO) 無敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2016年7月30日 | ☆ | 1R 1:37 | KO | フリオ・ロダス | アメリカ合衆国 | プロデビュー戦 |
2 | 2016年9月17日 | ☆ | 1R 0:40 | KO | アーネスト・ヘルナンデス | アメリカ合衆国 | |
3 | 2016年12月16日 | ☆ | 1R 3:00 | KO | ネストール・ガルシア | メキシコ | |
4 | 2017年1月28日 | ☆ | 1R 1:26 | KO | イスラエル・ビジェラ | メキシコ | |
5 | 2017年5月5日 | ☆ | 3R 1:44 | TKO | アンヘル・サリナナ | メキシコ | |
6 | 2017年6月17日 | ☆ | 1R 2:09 | TKO | リカルド・フェルナンデス | メキシコ | |
7 | 2017年9月16日 | ☆ | 2R 1:22 | TKO | セサール・ヴァレンズエラ | メキシコ | |
8 | 2017年11月16日 | ☆ | 1R 0:21 | TKO | エバンドロ・カバヘリオ | ブラジル | |
9 | 2018年2月22日 | ☆ | 3R 2:23 | TKO | ヘスス・アルバレス・ロドリゲス | メキシコ | NABF北米スーパーライト級ジュニア王座決定戦 |
10 | 2018年6月23日 | ☆ | 3R 1:52 | KO | フアン・カルロス・サルガド | メキシコ | |
11 | 2018年9月15日 | ☆ | 2R 1:03 | TKO | ロベルト・オルティス | メキシコ | |
12 | 2019年1月26日 | ☆ | 5R 終了 | TKO | ヘスス・バルデス・アランヤン | メキシコ | |
13 | 2019年5月4日 | ☆ | 3R 0:29 | KO | マウリシオ・ヘレーラ | アメリカ合衆国 | |
14 | 2019年8月10日 | ☆ | 6R 2:16 | TKO | アントニオ・オロズコ | メキシコ | WBA世界ウェルター級ゴールド王座決定戦 |
15 | 2019年12月13日 | ☆ | 5R 2:22 | TKO | ブラッド・ソロモン | アメリカ合衆国 | WBAゴールド防衛1 |
16 | 2020年7月24日 | ☆ | 7R 2:58 | KO | サムエル・バルガス | コロンビア | WBAゴールド防衛2 |
17 | 2021年3月20日 | ☆ | 7R 0:36 | TKO | モーリス・フッカー | アメリカ合衆国 | WBOインターナショナルウェルター級王座決定戦 |
18 | 2021年8月14日 | ☆ | 8R 2:59 | TKO | エギディウス・カバリアウスカス | リトアニア | WBOインターナショナル防衛1 |
19 | 2022年8月6日 | ☆ | 9R 0:27 | TKO | マイケル・マッキンソン | イギリス | WBOインターナショナル防衛2 |
20 | 2024年1月6日 | ☆ | 1R 2:33 | TKO | フレデリック・ローソン | ガーナ | |
21 | 2024年4月26日 | ☆ | 1R 2:39 | KO | トーマス・デュロルメ | プエルトリコ | |
22 | 2024年8月10日 | ☆ | 12R | 判定2-0 | セルヒイ・ボハチュク | ウクライナ | WBC暫定世界スーパーウェルター級タイトルマッチ |
テンプレート |
獲得タイトル
[編集]表彰
[編集]- 2019年度リングマガジン プロスペクト・オブ・ザ・イヤー
脚注
[編集]- ^ “USA Youth National Championships Grand Sierra Resort & Casino, Reno January 5-9, 2015”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “89.US National Golden Gloves Salt Palace Convention Center, Salt Lake City May 16-21, 2016”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ Vergil Ortiz Jr 2020年6月30日参照
- ^ Joseph Diaz Warns Gary Russell - You're Next, I Want That Belt! BoxingScene.com 2018年2月23日
- ^ Vergil Ortiz Blasts Out Juan Carlos Salgado in Three Rounds BoxingScene.com 2018年6月23日
- ^ Vergil Ortiz Makes Statement, Drills Mauricio Herrera in Third BoxingScene.com 2019年5月4日
- ^ Vergil Ortiz Drops Antonio Orozco Three Times For KO in Sixth BoxingScene.com 2019年8月10日
- ^ Vergil Ortiz Drops Brad Solomon Three Times For TKO in Five BoxingScene.com 2019年12月13日
- ^ Vergil Ortiz Beats Down, Stops Samuel Vargas in Seventh BoxingScene.com 2020年7月24日
- ^ “Vergil Ortiz Will Not Have Robert Garcia in Corner For Vargas Bout”. Boxing Scene.com (2020年7月24日). 2020年8月29日閲覧。
- ^ “Vergil Ortiz Drops Maurice Hooker, Stops Him in Seventh”. Boxing Scene.com (2021年3月20日). 2021年3月20日閲覧。
- ^ “Maurice Hooker facing layoff with broken hand, could face Alexis Rocha in return”. Bad Left Hook (2021年3月22日). 2021年3月26日閲覧。
- ^ “Vergil Ortiz (Rhabdomyolysis) Hospitalized, Forced To Withdraw From March 19 DAZN Headliner”. Boxing Scene.com (2022年3月15日). 2022年6月14日閲覧。
- ^ “Vergil Ortiz Jr.-Eimantas Stanionis 147-pound bout postponed”. ESPN.com (2023年3月29日). 2023年3月30日閲覧。
- ^ “Eimantas Stanionis-Vergil Ortiz Postponed Once Again; Floyd Schofield Jr. Moves To DAZN Main Event”. Boxing Scene.com (2023年7月6日). 2023年7月21日閲覧。
- ^ “オルティスが再び体調不良 WBAウェルター級戦またしても延期に”. ボクシングニュース (2023年7月7日). 2023年7月21日閲覧。
- ^ “Vergil Ortiz Makes Weight For First Fight In 17 Months, Faces Fredrick Lawson On Saturday”. Boxing Scene.com (2024年1月5日). 2024年1月9日閲覧。
- ^ “Nevada Commission Addresses Claims Surrounding Vergil Ortiz-Fredrick Lawson Jan. 6 Bout In Las Vegas”. Boxing Scene.com (2024年1月8日). 2024年4月16日閲覧。
- ^ “Tim Tszyu vs. Vergil Ortiz Off Due to Cut From Tszyu-Fundora Fight: Report”. Boxing Scene.com (30 May 2024). 31 May 2024閲覧。
- ^ Serhii Bohachuk vs. Vergil Ortiz Jr. in progress: Live updates, results, highlights DAZN 2024年8月10日
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- バージル・オルティス・ジュニア (@VergilOrtiz) - X(旧Twitter)
- バージル・オルティス・ジュニア (@vergilortiz) - Instagram
- バージル・オルティス・ジュニアの戦績 - BoxRec
前暫定王者 セルヒイ・ボハチュク |
WBC世界スーパーウェルター級暫定王者 2024年8月10日 - 現在 |
次暫定王者 N/A |