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クロム酸バリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バライタ・イエローから転送)
クロム酸バリウム
識別情報
CAS登録番号 10294-40-3 チェック
ChemSpider 23481 チェック
RTECS番号 CQ876000
特性
化学式 BaCrO4
モル質量 253.37 g/mol
外観 黄色の粉末
密度 4.498 g/cm3
融点

分解

への溶解度 0.0002775 g/100 mL (20 °C)
危険性
安全データシート(外部リンク) External MSDS
EU分類 Harmful (Xn)
NFPA 704
0
3
3
Rフレーズ R20/22
Sフレーズ (S2), S28
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

クロム酸バリウム(クロムさんバリウム、: Barium chromate)はバリウムクロム酸塩で、化学式BaCrO4で表される無機化合物。黄色の結晶で、六価クロム化合物の一種である。

鉱物としては、ヨルダンで発見されたハシェマイト英語版として産出するが希少である。

反応

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バリウムの水溶液とクロム酸との反応によりクロム酸バリウムの沈殿が得られる。

にはごくわずかしか溶けないが、類には可溶。

緑色炎色反応を示す。

用途

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  • 花火において、酸化剤との反応速度の調整。
  • 陶磁器ペンキなどの黄色顔料。顔料として用いられる場合はバリウムイエロー (Barium Yellow) 、バライタイエロー (Baryta Yellow) 、バライトイエロー (Baryte Yellow) とも呼ばれる[1]。Colour Index Generic Nameは、Pigment Yellow 31である[1]
  • 異なる金属の接合部における腐食防止剤
  • 金属の下塗り。
  • マッチ
  • 点火装置。
  • 爆薬の反応開始剤。

安全性

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日本の毒物及び劇物取締法では劇物に分類される。IARC発がん性リスク一覧では六価クロム化合物として、Group1(ヒトに対する発癌性が認められる)に分類されている。摂取した場合は鼻中隔の穿孔および腎臓障害を引き起こすことがある[2]

脚注

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外部リンク

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