コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

バトン (寺岡呼人の曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「バトン」
寺岡呼人シングル
初出アルバム『Baton
リリース
規格 マキシシングル
録音 STUDIO CRY BABY
ジャンル
時間
レーベル MONKEY BUSINESS
作詞
作曲 寺岡呼人
プロデュース 寺岡呼人
寺岡呼人 シングル 年表
スマイル
(2012年)
バトン
(2014年)
キャッチボール
(2015年)
Baton 収録曲
バックミラー
(3)
バトン
(4)
Departure
(5)
ミュージックビデオ
「バトン」
- YouTube
寺岡呼人プレミアムプライベートライブ
「バトン」
- YouTube
テンプレートを表示

バトン』は、日本シンガーソングライター寺岡呼人シングル。2014年5月10日にMONKEY BUSINESSより発売された[1]

背景

[編集]

2013年11月9日 - 10日、寺岡呼人主催の音楽イベント『Golden Circle Vol.18 ~Yohito Teraoka 20th Anniversary Special~』を日本武道館で開催[2]。両日Mr.Children桜井和寿が出演したほか、9日にはゆず、10日には小田和正植村花菜が出演した[3][4][5][6][7]。翌週の11月13日 - 14日には大阪城ホールでも同イベントが開催され[2]、両日桜井と奥田民生が出演したほか、13日にはシークレット・ゲストとしてMr.Childrenの鈴木英哉が出演した[8][9]。本イベントの模様は、2014年1月3日にWOWOWで放送された[10]ほか、1月5日に日本テレビ系音楽番組『LIVE MONSTER』でも紹介された[11]

「バトン」は、本イベントのために制作された楽曲である[12][13]。作詞にはイベントに全日出演した桜井も参加しており、寺岡と桜井が2人で歌唱する形で初披露となった[5]。桜井が寺岡ソロの楽曲に携わるのは、2003年にリリースされた「競争はしる為にだけ生まれてきた訳じゃねぇ」以来約10年ぶりとなる。

制作・音楽性

[編集]

「バトン」について、寺岡呼人は「バトンは、人の一生をグランド一周を走るリレーに例えた歌です。一周を一生懸命走った後、次の命にバトンを渡してゆく。つまずいたり、転んだりしながら、何度も起き上がってゴールを目指して、その汗まみれのバトンを繋いでいくイメージです。そのモチーフを桜井と相談して、楽曲を作りました」とコメントしている[1]

本作は、作詞を寺岡とMr.Children桜井和寿が、作曲および編曲を寺岡が担当。まず寺岡がデモテープを制作し、歌詞も8割書いたところで[14]「2番とか、もう少し詰めていく上での“アイデアないかなぁ…”」と考え、桜井に歌詞の協力を依頼した[15]。寺岡は「桜井くんには、ことあるごとに曲を作ってもらったり、詞を書いてもらったりしてるので、今回も一緒に何かやりたいということで」と語っている[16]。桜井は「人は愛情も受け継ぐけど、怒りや悲しみも受け継いでしまうこともある。でもそれも優しさに変えていく、みたいな箇所を入れるのはどう?」と提案。また、歌詞の「もしかしたら誰も待ってないかもしれない」の部分も桜井によるものである[17]。桜井は、本作が寺岡主催の音楽イベント『Golden Circle』のテーマソングのような曲だと思う、とも発言している[15]

本作ではドラムをMr.Childrenの鈴木英哉が演奏している。デモテープでは、リレーや運動会をイメージしたマーチのようなアレンジであったが、鈴木のアイデアにより現在の形になった[18]

リリース・プロモーション

[編集]

CDアナログEPの2形態で発売。2014年5月10日から6月7日まで、8会場8公演に渡り開催されたライブツアー『Yohito Teraoka tour 2014「BLOOD, SWEAT & LOVE」』の会場での限定発売となった[1]

2014年4月9日、本作の先行デジタル・ダウンロード配信が開始された[1]

収録曲

[編集]
  1. バトン [6:01]
    読売テレビ日本テレビバラエティ番組カミングアウトバラエティ!! 秘密のケンミンSHOW』エンディングテーマ[19]
    ミュージック・ビデオが制作されており、タワーレコードの公式YouTubeチャンネルで公開されている[20]。監督は吉田ハレラマが務めた。

参加ミュージシャン

[編集]

収録アルバム

[編集]

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d 寺岡呼人、ミスチル桜井とのコラボによる次世代への応援歌”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2014年4月8日). 2020年4月19日閲覧。
  2. ^ a b 呼人「Golden Circle」に桜井和寿、ゆず、民生、小田和正”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2013年9月11日). 2024年2月1日閲覧。
  3. ^ 寺岡呼人「GC」武道館で小田、桜井、ゆずら豪華競演”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2013年11月11日). 2024年2月1日閲覧。
  4. ^ 【イベントレポート】<Golden Circle Vol.18>@日本武道館、圧巻のコラボに「20周年おめでとう!」”. BARKS (2013年11月11日). 2024年2月1日閲覧。
  5. ^ a b 齋藤美穂 (2013年11月9日). “Golden Circle Vol.18 ~Yohito Teraoka 20th Anniversary Special~ 1日目 @ 日本武道館”. rockin'on.com. ロッキング・オン. 2024年2月1日閲覧。
  6. ^ 高橋智樹 (2013年11月10日). “Golden Circle Vol.18 ~Yohito Teraoka 20th Anniversary Special~ 2日目 @ 日本武道館”. rockin'on.com. ロッキング・オン. 2024年2月1日閲覧。
  7. ^ 寺岡呼人 (2013年11月11日). “ゴールデンサークルVol.18 日本武道館”. 寺岡呼人 オフィシャルブログ 「LONG GOOD-BYE」 Powered by Ameba. サイバーエージェント. 2024年2月1日閲覧。
  8. ^ 【イベントレポート】ミスチルならぬミステラ登場、<Golden Circle Vo.18>は怒濤のメガ・ヒット曲の応酬”. BARKS (2013年11月15日). 2024年2月1日閲覧。
  9. ^ 寺岡呼人 (2013年11月15日). “ゴールデンサークルVol.18 大阪城ホール”. 寺岡呼人 オフィシャルブログ 「LONG GOOD-BYE」 Powered by Ameba. サイバーエージェント. 2024年2月1日閲覧。
  10. ^ 寺岡呼人主宰イベント「Golden Circle」が、1/3にWOWOWライブでオンエア”. rockin'on.com. ロッキング・オン (2013年12月12日). 2024年2月1日閲覧。
  11. ^ 新春LIVE MONSTERで寺岡呼人「Golden Circle」特集”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2013年12月30日). 2024年2月1日閲覧。
  12. ^ 奥“ボウイ”昌史 (2014年11月20日). “好奇心と錆びない想いを礎に。ミスチル桜井和寿&鈴木英哉、佐藤竹善、多保孝一らとの4年ぶりのアルバム『Baton』の制作裏話にジュンスカ、ゆずとの秘蔵エピソードまでを語る!寺岡呼人インタビュー&動画コメント”. ぴあ関西版WEB. ぴあ. 2024年2月1日閲覧。
  13. ^ 松浦靖恵 (2014年9月22日). “【インタビュー】寺岡呼人 音楽愛に満ち溢れた今の想い 繋ぎ繋がれていく“バトン”の温もり”. rankingbox. 2014年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月1日閲覧。
  14. ^ 寺岡呼人 2016, p. 5.
  15. ^ a b 小貫信昭 2016, p. 6.
  16. ^ 大橋美貴子 (2014年9月22日). “【インタビュー】寺岡呼人「オリジナル・アルバムはワールドカップごとにという感じなんです(笑)」(2ページ目)”. BARKS. 2024年2月1日閲覧。
  17. ^ 寺岡呼人 2014, p. 6.
  18. ^ 辻敦志 (2014年9月22日). “寺岡呼人「Baton」発売記念特集 寺岡呼人×桜井和寿(Mr.Children)対談 (2/4)”. 音楽ナタリー. ナターシャ. 2020年1月18日閲覧。
  19. ^ 寺岡呼人、初のインストアイベント開催&“バトン”のMV公開”. rockin'on.com. ロッキング・オン (2014年9月1日). 2021年2月6日閲覧。
  20. ^ 寺岡呼人インストアで竹善と共演、チェキ会も”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2014年9月1日). 2024年2月1日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 寺岡呼人「『COLOR』セルフライナーノーツ」『COLOR』SPACE SHOWER MUSIC、2016年8月3日、3 - 5頁。
  • 小貫信昭「寺岡呼人 × 桜井和寿」『寺岡呼人presents Golden Circle 第20回記念スペシャル ~僕と桜井和寿のメロディー~ パンフレット』2016年、2 - 9頁。
  • 寺岡呼人「Yohito Teraoka Voice」『Baton』TOWER RECORDS、2014年9月23日、3 - 14頁。

外部リンク

[編集]