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ハナガサイグチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハナガサイグチ
茨城県城里町・2017年7月
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
亜門 : 菌蕈亜門 Hymenomycotina
: 真正担子菌綱 Homobasidiomycetes
: イグチ目 Boletales
: イグチ科 Boletaceae
: ヌメリコウジタケ属 Aureoboletus
: ハナガサイグチ
Aureoboletus auriflammeus
学名
Aureoboletus auriflammeus (Berk. & M.A. Curitis) G. Wu & Zhu L. Yang [1]
シノニム
和名
ハナガサイグチ(花笠猪口)

ハナガサイグチ(花笠猪口[3]学名: Aureoboletus auriflammeus)はイグチ目イグチ科ヌメリコウジタケ属の小型のキノコである[2][4]子実体は全体が鮮やかなオレンジ色。食毒不明[4][1]

分布

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東アジア日本中国および北アメリカなどにかけて広く分布する[2][1]菌根菌[3]。夏から秋にかけて、針葉樹林広葉樹林雑木林や社寺林の樹下の地上に単生あるいは群生する[2][4][3]

特徴

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全体が鮮やかなオレンジ色をした小型から中型のキノコであり、子実体は傘と柄からなる[1]は直径2 - 5センチメートル (cm) 、初めはまんじゅう形で後に山形からほぼ平らに開く[2][4]。傘表面は多少繊維状で毛羽立ちがあり、橙黄色から鮮黄色[2][4]。やや粉質で、ときに細かくひび割れることもある[4]。湿時は粘性を帯びる[1]

傘裏の管孔は初め淡黄色で老成により徐々に汚緑色となる[2][1]。管孔とは直生から湾生[4][1]。孔口は小型から中型で、橙黄色に縁取られる[4][1]

柄は中実、長さ3 - 5 cmで、下方に向かってやや太まり、表面はやや粉状で、柄上部の表面は縦長の網目模様で覆われる[2][4][3]。肉は黄白色で、傷つけても変色しない[2]。担子胞子は楕円形で、大きさ9 - 12 × 4 - 6マイクロメートル (μm) で、無色から淡いオリーブ色、非アミロイド性[1]

近縁種

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脚注

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参考文献

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  • 秋山弘之『知りたい会いたい 色と形ですぐわかる 身近なキノコ図鑑』家の光協会、2024年9月20日。ISBN 978-4-259-56812-2 
  • 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編著『日本のきのこ』(増補改訂新版)山と渓谷社〈山渓カラー名鑑〉、2011年12月25日。ISBN 978-4-635-09044-5 
  • 前川二太郎 編著『新分類 キノコ図鑑:スタンダード版』北隆館、2021年7月10日。ISBN 978-4-8326-0747-7 
  • 長澤栄史 監修、工藤伸一 著『東北きのこ図鑑』家の光協会、2009年9月。ISBN 978-4-259-56261-8 

関連項目

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