ノート:エンジェル・フェイス
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調査
[編集]エンジェル・フェイスは、長いこと参考文献なしのまま放置されているので、調査していたのですが、辛うじて、このカクテルに関する記述のある書籍が見つかりました。
- 藤本 義一 『カクテルと洋酒百科』 p.79 金園社 1968年12月20日発行
この本によると、
- エンゼル フェイス カクテル (Angel Face Cocktail)
- ドライ・ジン = 3分の1
- アプリコット・ブランデー = 3分の1
- アップル・ブランデー = 3分の1
- シェークしてカクテル・グラスに。
だそうです。 ただし、藤本 義一 『カクテルと洋酒百科』には誤記が多く、明らかに誤りの情報が書かれている部分まで複数箇所あるなど、全体的に信頼性が低いという問題があり、残念ながらこれ一冊では参考文献とすることは出来ません。(上記のレシピが、亜流レシピである可能性を否定できません。)(仮に、現在の本文と記述が違っていても、この本に書かれていることの方が正しいと言い切れません。)
……しかし、もしも別な著者の書籍で、全く同じ処方のカクテルが紹介されていたことが確認されたならば、その2つの書籍が発行された間は、このカクテルが忘れられていなかったことを示す証拠としての価値が生じます。したがって、最低、あと1冊の参考文献を見つけることができれば、そして、その書籍の記述が完全に一致していれば、この本を参考文献として本文に掲載する価値がでてきます。というわけで、調査の中途状態のメモとして、ここに一筆記しておきます。--G-Sounds 2011年1月21日 (金) 21:51 (UTC)
- 2年越しで情報提供など。
- 「サヴォイ・カクテルブック」ピーター・ドレーリ・サヴォイ・ホテル著、日暮雅道訳、パーソナルメディア、2002年。 ISBN 978-4-89362-196-2 p20。
- 1/3、1/3、1/3をシェークで。アップル・ブランデーはカルヴァドスと指定あり。
- 「TPO別 カクテルBOOK315」成美堂出版編集部編、成美堂出版、2002年。 ISBN 4-415-07124-4 p116
- 30ml、15ml、15mlをシェークで。サヴォイとおなじく、カルバドスで(表記ゆれは出典のままです)。
- 「カクテル大辞典800」成美堂出版編集部編、成美堂出版、2003年。 ISBN 4-415-02264-2 p26。
- レシピは「315」におなじ。
- 「決定版 リキュール&カクテル大辞典」渡辺一也監修、ナツメ社、2004年。 ISBN 4-8143-3734-2 p29。
- レシピは「315」におなじ。
- 「カクテル・レシピ500 2005年度版」桑名伸佐監修、成美堂出版、2005年。 ISBN 4-415-10075-9 p43。
- レシピは「315」におなじ。「古くから人気のスタンダード(引用)」との記述あり。
成美堂出版からの書籍には載ってる、って感じですね。「カクテル・レシピ500」はムック本なので、検証のことを考えると「カクテル大辞典800」をベースにして、「500」の評を付記するのがいいかなという気がしてます。サヴォイに記載があり、G-Soundsさんのお持ちの本とも一致しているのであれば、その点については信頼が置けそうだと思いました。ひとまず。 -- いすか (talk/wikimail/contributions) 2013年5月9日 (木) 17:39 (UTC) 追記。取り消し線。-- いすか (talk/wikimail/contributions) 2013年5月9日 (木) 17:57 (UTC)
- すみません。本文読んでて(というかレシピ見て)気がつきました。クレーム・ド・カカオのほうのレシピの話です。
- 「315」では、クレーム・ド・カカオ20ml、フレッシュ・クリーム10mlをプース・カフェにして、マラスキーノ・チェリーをピンで留める「エンジェル・チップ(Angel's Tip)」が紹介されています(p140)。元のレシピは、クレーム・ド・カカオ、ブルネル・ブランデー、クレーム・ド・バイオレット、生クリームをプース・カフェスタイルにしたもの、だそうです。
- とおもえば、「リキュール&カクテル」では、カカオ30ml、生クリーム15mlとしてあとは同じ、というものが「エンジェル・キッス(Angel Kiss)」として紹介されていたり(p246)。
- どうしましょう、ちょっと洗ってみた方がいいですかね? -- いすか (talk/wikimail/contributions) 2013年5月9日 (木) 17:57 (UTC)
- どうも、お久しぶりです。情報提供感謝します。
- ええと、確認ですけれど、「サヴォイ・カクテルブック」は、ドライ・ジン、アプリコット・ブランデー、カルバドスを、1/3、1/3、1/3(等量ずつ)をシェークなのは明確なので問題ないのです。けれども、他は、ドライ・ジンが半分に、アプリコット・ブランデー、アップル・ブランデーが残り4分の1ずつという理解でよろしいでしょうか? 味で考えると、アップル・ブランデーが半分でも、問題ないと思われるので、念のために確認です。
- ただ、いずれにしても、近年はカクテルの甘味が減っている傾向にありますから、甘味の少ない蒸留酒の分量が増えているというのは納得のゆく表記揺れです。また、私の持っている上記の「藤本 義一 『カクテルと洋酒百科』」は、1968年と古い書籍なので、それが昔からあるサヴォイのレシピに準拠していたのも、昔は甘味が多いカクテルが多かったことを考えると納得の結果。どうやら、こちらのレシピの方は、全く問題なさそうですね。おかげさまで、この処方のエンジェル・フェイスは、いすかさんに、上記の質問にさえ答えていただければ、標準的なレシピを示して、きちんとした記事に仕上げられると思います。
- あと、クレーム・ド・カカオを使う方は、……上記の処方とは分けて書いて、様々なレシピで作られているという書き方をするしかないような気がします。
- 恐らく、こちらはエンジェル・フェイス(天使の顔)以外に、エンジェル・ウイング(天使の翼)、エンジェル・キス(エンジェル・キッス、天使の接吻)、エンジェル・ティップ(確か、天使の唇とかの意味だったはずで、チップとは何の関係も無いはず)と言った、似た処方で似た名前のカクテルがあって、日本で処方が混乱しているためだと思います。
- 特にエンジェル・キス(エンジェル・キッス)と、エンジェル・ティップの日本での混乱は酷くて、しかも私の苦手な分野のカクテル(白状すると、私が美味しいと思わないので、あまり勉強する気になれないカクテル)なので、ここには手を出さないようにしていたカクテルなんですよ(苦笑)。プース・カフェが執筆依頼されていても、いつまでも私が手を出してこなかったのは、この辺りのカクテルになるべく触りたくなかったからでもあったりします。場合によっては、これら4つのカクテルの記事を1つに統合するといった、大胆な編集も一考する必要が出てくるかもしれないのですけれども……。正直、私には厳しいです。
- ともあれ、確か、福西 英三さんや、稲 保幸さんや、花崎 一夫さん達のような大御所も、これらは日本で処方が混乱しているカクテルだとおっしゃっていた(本に書いていた)と記憶しています。
- ……ただ、私事で恐縮ですけれども、最近転居してカクテル関係の本は使わなくなってしまったので、ダンボールに入れたまましまい込んでしまっているので、今の私から提供できる情報は、こんなところです。--G-Sounds(会話) 2013年5月24日 (金) 17:47 (UTC)
- 確認事項については、それであっています。近年のお客の好みの流れにあわせて辛口になっていったっぽいっていうのは、おそらくその通りだと思います(それを指摘した文献は手元に無いので、そうだとしても書けないことではありますけれど)。
- 派生カクテル(エンジェル(ズ)・○○)についてですけども、実際のところ、おっしゃるとおり統合するべきなんじゃないかという気がしていて、とはいえ、キス/ティップ(チップ…たぶん、「Angel's Tip」の「Tip」を「ちっぷ」と読んだ)は、その混同が指摘されている書籍もあって(福西英三氏の書籍であったように記憶しているのですが、どこに書いてあったかな…)、まとめやすいのですけれど、フェイス/ウィングについては、これが派生である、というような言及がされている書籍を読んだことがあるわけでもなく、これを、「元来同一の、エンジェル・フェイスからの派生レシピである」とWikipedia上で断定するわけには、ちょっといかないよなあ、という気がしています。そういう書籍があれば良いのですけれど。
- ただ、このあたりの、「Angel's ○○」については、いっそまとめてしまった方が、その混同なども含めて、すごく記事としては書きやすくなりますし、分かりやすくもなって、いいこと尽くめのような気がしてます。折にふれ、探してみてはいるのですが、なかなか見つからず。とはいえ、ちょっと継続的に探してみようかなと思っております。見つかったら、再構成にあたろうかなあ、と考えています。あ、引越しの件は、会話ページを何かの折に覗かせていただいた際に把握しておりました(なので、お返事には時間を要するだろうなとも思ってました)。なので、気が向いたらご協力くださればありがたいです、というくらいで、お互いゆっくりやりましょうね。こういう古いカクテルは急いだって早晩情勢は変わらんと思うし。 -- いすか (talk/wikimail/contributions) 2013年5月25日 (土) 20:21 (UTC)
- まずは情報提供と私の質問にお答えいただき感謝します。ひとまず、ジンをベースとした処方については、こんなところではないかと思われます。おかげさまで、このレベルまでは記事を持ってくることができました。ありがとうございます。
- ところで、誤解の無いように書いておきますけれども、エンジェル・フェイス、エンジェル・ウィング、エンジェル・キッス(エンジェル・キス)、エンジェル・ティップは、別に派生したカクテルというわけではなかったと記憶しています。いや、もしかしたら派生したのかもしれませんが、私はその証拠を見たことがありません。あくまで、これらは、名称が紛らわしいことも手伝ってか、レシピが互いに混乱している。そして、特に、エンジェル・キッスとエンジェル・ティップは音も似ていることも手伝ってか、特に日本での混同が甚だしい。……ということではなかったかと記憶しています。(「……ことも手伝ってか、」の部分は、私の推測であったのか、それとも、書籍の著者の推測であったかは失念しました。)
- なお、日本以外での話となると、エンジェル・キッスとエンジェル・ティップが日本とは逆になっている(と言うよりも、日本が世界標準の逆になっている)というような話が、誰かの書籍に書いてあったと記憶しているくらいで、他についてはよく知らないです。
- あと、カクテルが近年辛口になってきている(甘味が減る傾向にある)ことも、誰かの書籍に書いてあったはずなのですけれども、具体的にどの書籍だったのかは忘れてしまいました。
- ……むぅ。やはり、本を参照できないのは厳しいですね……。……もっとも、50冊以上もカクテル関連の書籍を持っていて、全部一読したりしたから、どの本に書いてあったのか判らなくなるのですけれども(苦笑)。
- ともあれ、エンジェル・フェイス、エンジェル・ウィング、エンジェル・キッス(エンジェル・キス)、エンジェル・ティップを1つの記事としてまとめられたら、それは素晴らしいと思います。
- ただ、プース・カフェ・スタイルのカクテルは、私にとって特に苦手なカクテルの1群(そもそもリキュールを基酒とするカクテル自体が苦手)なので、これら4つのカクテルに関する情報については、可能な限り提供しますけれども、私がこれらを統合するのは、申し訳ないのですけれども厳しいと思います。
- ……とりあえず、今、答えられるのは、こんなところです。--G-Sounds(会話) 2013年6月7日 (金) 16:17 (UTC)