ネオジオカップ'98 〜THE ROAD TO THE VICTORY〜
表示
ジャンル | サッカーゲーム |
---|---|
対応機種 |
アーケードゲーム[AC] ネオジオ[NG] ネオジオポケット[NGP] アケアカNEOGEO(PS4、XB1、NSW) |
開発元 | SNK |
発売元 |
SNK [PS4][XB1][NSW]ハムスター |
シリーズ | 得点王シリーズ |
人数 | 1人(アーケードのみ2人用あり) |
メディア |
ROMカセット[NG],[NP] [PS4][XB1][NSW]ダウンロード |
発売日 |
[AC]1998年5月[1] [NG]1998年3月3日 1998年7月30日[1] 1999年 [NGP]1998年10月28日[2] [PS4][XB1][NSW]2018年11月29日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
システム基板 | [AC]Multi Video System |
『ネオジオカップ'98 〜THE ROAD TO THE VICTORY〜』(英語: Neo Geo Cup '98: The Road to the Victory)は、SNKが発売したネオジオのサッカーゲーム。1998年に発売された。
ゲームの特徴
[編集]『得点王3 栄光への挑戦』の焼き直しであり[3]、同作品のゲームシステムやグラフィックをそのまま踏襲している。しかし、ゲームデータは1998年W杯を控えた時期に発売された理由で、1998年W杯予選終了時のデータが反映されている。以下にゲームシステム上の特徴を記す。
- 十字キーまたはジョイスティックでドリブル。Aボタン:ショートパス・シュート(オフェンス)、スライディング(ディフェンス)。Bボタン:ロングパス(オフェンス)、タックル・ラフプレー(ディフェンス)。Cボタン:ショートキック(オフェンス)、選手切り替え(ディフェンス)。
- ネームエントリーあり。チーム選択後、3文字でアルファベット・.・&・!・アラビア数字(このソフトより導入)から20カウント以内に選択が可能。
- チームの能力を8つの方法によってパワーアップさせる事が出来る。強化方法は、全体強化(FULL TEAM-POWER UP),攻撃力強化(ATTACK POWER UP),守備力強化(DEFENSE POWER UP),スピード強化(SPEED UP),チームワーク強化(TEAMWORK UP),テクニック強化(TECHNIQUE UP。このソフトより導入),キャプテン強化(CAPTAIN-POWER UP),ゴールキーパー強化(GOALKEEPER-POWER UP)の8つより1つを選択。
- ワールドカップモード(ワールドトーナメント〔WORLD TOURNAMENT〕という名称である。1998 FIFAワールドカップが元ネタとなった大会である。)の他に、各地区ごとの大陸選手権大会モードも導入され、選択が可能になっている。大陸選手権大会モードでは、まず3試合戦った後、3連勝すれば4チームによる決勝トーナメントになる。大陸選手権大会モードには以下の5つが用意され、ワールドカップモードを含めて1つを選ぶ事が出来る。山括弧内は元ネタとなった大会である。また対戦モード(2人用)もある。自分の選んだチームの能力に応じて、対戦相手が決定される[4]。
- ヨーロッパトーナメント(EUROPE TOURNAMENT)〈UEFA EURO '96〉
- 南アメリカトーナメント(SOUTH AMERICA TOURNAMENT)〈コパ・アメリカ1997〉
- 北中米トーナメント(AMERICAS TOURNAMENT)〈1998 CONCACAFゴールドカップ〉
- アフリカトーナメント(AFRICA TOURNAMENT)〈アフリカネイションズカップ1998〉
- アジアトーナメント(ASIA TOURNAMENT)〈AFCアジアカップ1996〉
- 1試合の試合時間はタイムメーターにより進行。最初は残り時間が黄色だが、残り時間が少なくなると赤色に変化する。ロスタイムがあり、「TIME」と書かれた文字が点滅する[5]。
- キックオフ時は、任意にプレイヤー側かコンピューター側(もしくは1Pか2P)がボールを持った状態で始まる。得点が入ると失点した側がボールを持った状態で始まる。
- "CAP."(キャプテン。必ずしもフォワードとは限らない〔但し、ゴールキーパー以外〕。)とマークの付いた選手がいるが、それ以外の選手と能力面での差はない(但し、キャプテン強化(CAPTAIN-POWER UP)を選択した場合、能力に差を付ける事が出来る)。
- ファウルを導入。よって、イエローカード・レッドカード,ファウルによって発生する可能性のあるフリーキック・PKも導入された。ファウルの画面では、選手能力アップ(SUPER PSYCHE UP),ダメージ無し(何も表示されない),脚を負傷(LIGHT DAMEGE。動きが一定時間遅くなる),負傷退場(WOUNDED)〔以上、ファウルを受けた時〕、カード無し,イエローカード(2枚でレッドカードとなり退場),レッドカード〔以上、ファウルを犯した時〕がランダムに決定される。審判に暴言を吐く(BAD CALL)事で、カードを貰う(あるいは退場になる(SENT OFF))演出もある。
- フリーキックの場面では、ペナルティーエリアより遠いと、そのまま蹴る場面だが、ペナルティーエリアより近いと3D画面の直接フリーキックの場面になる。PKの場合は、キーパー(キッカー)と対峙し、Aボタンで正面,矢印を左右に押しながらAボタンを押すと、ボールが左右にシュートする(キーパーが左右に跳ぶ)。
- ペナルティーエリアより近くまで来ると"CHANCE"の文字が出て、その状態でAボタンを押すと、フィールド全体の状態から、キーパーとゴールポストを対峙した3D画面の状態になる。その状態でシュートを決めてもゴールになる。"CHANCE"の文字が出た後、更にペナルティーエリア内に進むと、"SHOOT"の文字が出て、シュートを打てるようになる。
- 勝てば次の試合に進むが、負けか引き分けの場合はゲームオーバー。コンティニュー機能あり(ゲームオーバーの前に10カウント以内にコンティニューが可能)。コンティニューするとPK戦,サドンデス(コンティニュー直前の試合),コンティニュー直前の試合を初めから行うか選択できる。全ての試合に勝つとエンディングとなり、スタッフロール(自分が選んだチームの国旗と製作スタッフが描いたイラスト〔ワールドトーナメントクリア時〕,大陸の画面〔大陸選手権大会モードクリア時〕が背景として描かれている。)が流れる。この時、ノーコンティニューでクリアすると、フォワード,ゴールキーパー,審判,線審,グラウンドキーパーが登場し、寸劇を見せてくれる。
- 選手の名前がファウルやゴールの時にも表示される。ゴールの時には、当該ゲームで上げた得点(SCORE)と通算得点(TOTAL)が表示され、ハイスコアランキングの対象となった(後述)。選手の名前は得点王シリーズと同様、実在の選手の変名である。CRESKO(アルゼンチン。エルナン・クレスポ)のように、実際に付けていた背番号と異なる背番号になっている選手もいる(ゲーム上では11を付けているが、実際は19を着用していた。尚、現実に11を付けていたのは、フアン・セバスティアン・ベロンである。)。
- ハイスコアランキングが導入された。ランキングは2種類あり、チームランキング(試合数>勝利数>得点数>得失点差の順に上位10位以内。そのためコンティニューした方が、ランクインしやすい。)[6] と個人得点ランキング(得点数の多い選手の上位10位以内。フォワードが大半だったが、ミッドフィールダーがランクインすることもある)があった。
出場チーム
[編集]全部で64チームから選択可能。8チームずつ8つの地域に分かれている。64チームの内容は以下の通り。尚、各チームとも独自のフォーメーションを持っている。
- ヨーロッパA: イタリア, オランダ, スイス, ノルウェー, イングランド, トルコ, ポルトガル, クロアチア
- ヨーロッパB: ドイツ, スペイン, アイルランド, ベルギー, ルーマニア, デンマーク, スコットランド, チェコ
- ヨーロッパC: フランス, スウェーデン, ブルガリア, ロシア, ギリシャ, オーストリア, ハンガリー, ユーゴスラビア[7]
- アフリカ: ナイジェリア, モロッコ, カメルーン, エジプト, 南アフリカ共和国, ザンビア, コートジボワール[8], チュニジア
- 北中米カリブ海: アメリカ合衆国, カナダ, グアテマラ, メキシコ, コスタリカ, エルサルバドル, プエルトリコ, ジャマイカ
- 南米: ブラジル, コロンビア, アルゼンチン, パラグアイ, ウルグアイ, エクアドル, ペルー, チリ
- アジアA(オセアニア含む): オーストラリア, ニュージーランド, 中華人民共和国, 台湾, イラン, ベトナム, イラク, シンガポール
- アジアB: サウジアラビア, 韓国, 日本, アラブ首長国連邦, 香港[9], タイ, インド, マレーシア
脚注
[編集]- ^ a b ネオジオカップ'98(ゲームカタログ1983)
- ^ ネオジオカップ98駿河屋サイト
- ^ ネオジオカップ'98(大帝王通信・NEOGEO番街地)
- ^ 例えば、ブラジルを選んで、アジアトーナメントに参加した場合、初戦はアラブ諸国か日本・韓国などの強豪国が当てられる事が多い。
- ^ 得点王シリーズには無かった機能である。
- ^ 初期設定では、上位からブラジル,イタリア,スウェーデン,ブルガリア,スペイン,ドイツ,オランダ,ルーマニア,アルゼンチン,サウジアラビアがランクインしている。得点王3と同じである。
- ^ 得点王シリーズでは未登場。1998年時点では既に、セルビア・モンテネグロの名前で活動していた。
- ^ 日本版アーケードでは「アイボリーコースト」(象牙海岸と呼ばれた頃の名残である)と表記された。
- ^ 香港返還(1997年7月1日)後の国旗でエントリーしている(得点王シリーズでは全て旧国旗〔イギリス領時代の物〕だった)。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ハムスターアーケードアーカイブス公式サイト ネオジオカップ'98 〜THE ROAD TO THE VICTORY〜(PS4版)
- ハムスターアーケードアーカイブス公式サイト ネオジオカップ'98 〜THE ROAD TO THE VICTORY〜(Xbox One版)
- ハムスターアーケードアーカイブス公式サイト ネオジオカップ'98 〜THE ROAD TO THE VICTORY〜(Nintendo Switch版)
- Neo Geo Cup '98: The Road to the Victory on GameSpot
- Neo Geo Cup '98: The Road to the Victory on GameFaqs
- Neo Geo Cup '98 1/3YouTube