ニー・ドロップ
ニー・ドロップ(Knee Drop)は、プロレス技の一種である。ニー・プレス(Knee Press)とも呼ばれる。日本名は膝落とし(ひざおとし)。打撃技(浴びせ技)に分類される。
概要
[編集]ダウンした相手に対し、片膝を突き出すように折り曲げてジャンプして、相手の体に片膝を落とす。
古典的なプロレス技であり、フィニッシュ・ホールドとしても使用されていたが、近年では繋ぎ技として使用される場合が多い。
ニー・スタンプの派生技とされ、後述する応用型も存在する。
主な使用者
[編集]派生技
[編集]ランニング・ニー・ドロップ
[編集]ジャンピング・ニー・ドロップ、フライング・ニー・ドロップとも呼ばれる。助走してジャンプしながら相手の体に片膝を打ちつける。
- 主な使用者
- ブルーザー・ブロディ - キングコング・ニー・ドロップの名称で使用。
- ハクソー・ジム・ドゥガン
- ジョン・ノード
- ブル・ブキャナン
- ザ・プレデター - キングコング・ニー・ドロップの名称で使用。
- 川田利明
ダイビング・ニー・ドロップ
[編集]フライング・ニー・ドロップとも呼ばれる[1]。コーナー最上段もしくはセカンドロープからジャンプして相手の体に片膝を打ちつける。軸足(相手の体にぶつけず、着地させる方の足)を前方へと伸ばして足の裏で着地するタイプと、軸足をもう片足(相手にぶつける方の足)と同様に膝を曲げた状態で着地するタイプの2種類がある。
ジプシー・ジョーは金網デスマッチにおいて、金網の最上段から放ったことがある[2]。
- 主な使用者
- キラー・コワルスキー
- ワルドー・フォン・エリック - ブリッツクリーグ・ダイブの名称で使用。
- レイ・スティーブンス
- ジョン・トロス
- ジン・キニスキー
- スカル・マーフィー
- ディック・ザ・ブルーザー
- ドン・ジャーディン
- バディ・オースチン
- クリス・マルコフ
- スパイロス・アリオン
- ダッチ・サベージ
- ジプシー・ジョー
- イワン・コロフ
- ブラックジャック・ランザ
- ブラックジャック・マリガン
- サージェント・スローター
- ブルーザー・ブロディ - キングコング・ニー・ドロップの名称で使用。
- リック・ルード
- ダグ・ウィリアムス - ボムスケアーの名称で使用。
- ザ・プレデター - キングコング・ニー・ドロップの名称で使用。
- ジャイアント馬場 - ジャイアント・ニー・ドロップの名称で使用。
- アントニオ猪木
- 木戸修
- 高野拳磁
- 大森隆男
- 真壁刀義 - キングコング・ニー・ドロップの名称で使用。
- KENSO
- 河野真幸 - ジャイアント・ニー・ドロップの名称で使用。
- 桜島なおき
- 立野記代
- 井上貴子
ダブル・ニー・ドロップ
[編集]ダブル・ニー・プレスとも呼ばれる。ダウンした相手に対し、両膝を突き出すように折り曲げてジャンプして、相手の体に両膝を打ちつける。上記ランニング・ニー・ドロップのように、助走してジャンプしながら落とす場合もある。
ダイビング・ダブル・ニー・ドロップ
[編集]フライング・ダブル・ニー・ドロップとも呼ばれる。コーナー最上段もしくはセカンドロープからジャンプして相手の体に両膝を打ちつける。
- 主な使用者
- メテオラ
CIMAのオリジナル技。 尻餅状態の相手に対し、トップロープからダイブして両膝を顔面に叩き込むダイビング・ダブル・ニー・ドロップ。最近では、相手の腹部へ放ったり、トップロープから相手の背後から放ったりとバリエーションを増やしている。技の名はギリシャの修道院群であり、ユネスコの世界遺産でもあるメテオラから因んだ。
- メテオラ・ホールド
CIMAのオリジナル技。 尻餅状態の相手に対し、コーナー最上段からメテオラを繰り出し、両膝を相手の顔面に乗せたまま両足を抱え込み、エビで固めてフォールを奪う最上級フィニッシュ・ホールド。ちなみに公式では「メテオラ→エビ固め」と表記される。
ムーンサルト・ニー・プレス
[編集]リングに背を向けた状態でコーナー最上段から体を360度後方回転するようにジャンプして、両膝を相手の体に打ちつける。
- 主な使用者
- 2・コールド・スコーピオ
- 4代目タイガーマスク
- 拳王(『炎輪』という名前で使用)
シューティング・スター・ダブル・ニー・ドロップ
[編集]コーナー最上段からジャンプして空中で体を450度後方回転させ、両膝を相手の体に打ちつける。
- 主な使用者
脚注
[編集]- ^ フライング・ニー・ドロップという名称はランニング式とダイビング式の両方で使用されている。
- ^ 『Gスピリッツ Vol.19』P99(2011年、辰巳出版、ISBN 4777808920)