ニトロシクロヘキサン
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ニトロシクロヘキサン Nitrocyclohexane | |
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Nitrocyclohexane | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1122-60-7 |
PubChem | 14285 |
ChemSpider | 13647 |
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特性 | |
化学式 | C6H11NO2 |
モル質量 | 129.16 g mol−1 |
外観 | 黄色ないし淡黄色の液体[1] |
密度 | 1.061 g/cm3 |
融点 |
-34 °C, 239 K, -29 °F |
沸点 |
113℃/6kPa[1] |
水への溶解度 | 微溶 |
溶解度 | エタノールに可溶[1] |
危険性 | |
引火点 | 74℃[1] |
関連する物質 | |
関連物質 | ニトロベンゼン シクロヘキシルアミン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ニトロシクロヘキサン(英: Nitrocyclohexane)は、シクロヘキサンにニトロ基が一つ結合した化合物で、化学式はC6H11NO2で表される。
性質
[編集]融点-34℃、沸点は205.8℃で、標準状態では液体である。密度は1.061 g/cm3で、水にわずかに溶ける[2][3]。
安全性
[編集]ニトロシクロヘキサンは強力な酸化剤で、高い可燃性を持つ。[2]アメリカ合衆国は緊急計画及び地域の知る権利に関する法律により極めて危険有害な物質と定めている。アメリカ海洋大気庁は、本物質に爆発性があることを警告している[2]。強い毒性を持つ[4]。
アメリカ国立衛生研究所によると、「動物実験で発作および肝障害がみられた。致死濃度では興奮、傾眠、筋肉の収縮、およびマウスでは脂肪肝を引き起こす。致死量を投与したラットは痙攣を起こした」と報告している[5]。
日本の消防法では危険物第4類第3石油類に区分される。動物実験によるデータは、ラットに経口投与した場合の最小致死量(LDLo)100mg/kg、ラットへの吸入曝露試験による半数致死濃度(LC50)は:150 mg/m3/4H のデータがある[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e 製品情報-Nitrocyclohexane(東京化成工業)
- ^ a b c “Cameo Chemicals - NITROCYCLOHEXANE”. July 9, 2012閲覧。
- ^ “Wolfram Alpha”. July 9, 2012閲覧。
- ^ “Chemical Book”. July 9, 2012閲覧。
- ^ “Haz-Map - Nitrocyclohexane”. July 9, 2012閲覧。
参考文献
[編集]- Journal of the American Chemical Society. (1953). p. 4047. doi:10.1021/ja01112a049.
- Synthesis of 1-Benzylnaphthalenes. Journal of Organic Chemistry. (1960). pp. 1040–1041. doi:10.1021/jo01076a605 July 9, 2012閲覧。.