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ナルビ (衛星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナルビ
Narvi
仮符号・別名 仮符号 S/2003 S 1
別名 Saturn XXXI
分類 土星の衛星
軌道の種類 北欧群中の
下位群であるナルビ群
発見
発見日 2003年2月5日[1]
発見者 スコット・S・シェパード[2]
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 19,349,000 km[1]
離心率 (e) 0.4296[1]
公転周期 (P) 1003.94 日 (2.749 年)[1]
軌道傾斜角 (i) 145.731°[1]
近日点引数 (ω) 169.959°[1]
昇交点黄経 (Ω) 174.435°[1]
平均近点角 (M) 114.172°[1]
土星の衛星
物理的性質
直径 7 km[3]
質量 3.4×1014 kg[3]
平均密度 2.3 g/cm3[3] (仮定値)
アルベド(反射能) 0.04[3] (仮定値)
Template (ノート 解説) ■Project

ナルビ[4] (Saturn XXXI Narvi) は、土星の第31衛星である。逆行軌道で土星を公転する不規則衛星で、北欧群に属する[5]。また、同じ北欧群のベストラと共にサブグループ(下位群)であるナルビ群を形成していると考えられている。

2003年2月5日にスコット・S・シェパードが率いる観測チームによって発見された。観測にはすばる望遠鏡ハワイ大学の望遠鏡が用いられている。発見は同年4月8日に小惑星センターのサーキュラーで[6]、4月11日に国際天文学連合のサーキュラーで公表され、S/2003 S 1 という仮符号が与えられた[7]

その後2005年1月21日に、北欧神話の悪戯好きの神ロキの息子「Narfi(古ノルド語)」に由来するナルヴィに因んで命名され、Saturn XXXI という確定番号が与えられた[8]

土星からの平均距離は約 19,349,000 km で,推定直径が約 7 km の小さい天体である[1][3]軌道離心率は 0.4296 と大きく、およそ1004日かけて土星を逆行軌道で一周している。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i Jet Propulsion Laboratory (2013年8月23日). “Planetary Satellite Mean Orbital Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月21日閲覧。
  2. ^ NASA (2017年12月5日). “In Depth | Narvi – Solar System Exploration: NASA Science”. アメリカ航空宇宙局. 2018年12月21日閲覧。
  3. ^ a b c d e Jet Propulsion Laboratory (2015年2月19日). “Planetary Satellite Physical Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月21日閲覧。
  4. ^ 衛星日本語表記索引”. 日本惑星協会. 2019年3月14日閲覧。
  5. ^ Scott S. Sheppard. “Saturn Moons”. Carnegie Science. 2019年11月2日閲覧。
  6. ^ Brian G. Marsden (2003年4月8日). “MPEC 2003-G39 : S/2003 S 1”. 小惑星センター. 2018年12月21日閲覧。
  7. ^ Daniel W. E. Green (2003年4月11日). “IAUC 8116: Sats OF JUPITER, SATURN; C/2003 G2”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月21日閲覧。
  8. ^ Daniel W. E. Green (2005年1月21日). “IAUC 8471: 2005O; C/2004 T8, Y5, Y6, Y7, Y8; Sats OF SATURN”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月21日閲覧。