コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ドミニク・ケプファー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドミニク・コプファー
Dominik Koepfer
2019年全仏オープンでのドミニク・コプファー
基本情報
国籍 ドイツの旗 ドイツ
出身地 同・バーデン=ヴュルテンベルク州フルトヴァンゲン
生年月日 (1994-04-29) 1994年4月29日(30歳)
身長 180cm
体重 79kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2016年
ツアー通算 0勝
シングルス 0勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 2,715,995 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 2回戦(2021・22)
全仏 3回戦(2021)
全英 3回戦(2021)
全米 4回戦(2019)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト4(2024)
全仏 2回戦(2021・24)
全英 2回戦(2021)
全米 3回戦(2021)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 ベスト4(2021)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 49位(2024年3月4日)
ダブルス 69位(2024年6月24日)
2024年12月4日現在

ドミニク・ケプファー (Dominik Koepfer, ドイツ語発音: [ˈd̥ɔmɪnɪk ˈkʰœp͡fɐ]; 1994年4月29日 - ) は、ドイツ連邦共和国フルトヴァンゲン出身の男子プロテニス選手。身長180cm、体重79kg。左利き、バックハンドは両手打ち。ATPランキング自己最高ランキングはシングルス49位。ダブルス69位。

選手経歴

[編集]

ジュニア時代

[編集]

ドイツ南部のバーデン=ヴュルテンベルク州フルトヴァンゲンで生まれ、6歳からテニスを始め、高校を卒業するまで同地で生まれ育った。高校卒業後はアメリカ合衆国ニューオーリンズにあるテュレーン大学に進学[1] 。2015年にはITA英語版が主催するインドアの大会で優勝した(de:ITA National Intercollegiate Indoor Championships)。

2016年 プロ転向

[編集]

大学卒業の2016年にプロ転向[2]

2017年 チャレンジャーダブルス初優勝

[編集]

フューチャーズATPチャレンジャーツアーを中心に周り、2017年9月のコロンバス・チャレンジャー英語版のダブルスでデニス・クドラとペア組み初タイトルを獲得した。年間最終ランキングは305位。

2018年 ツアー初勝利

[編集]
2018年ウィンブルドン選手権でのドミニク・コプファー

2018年ウィンブルドン選手権グランドスラムで初めて予選入りし、予選1回戦で伊藤竜馬を2-0、予選2回戦でゲラルト・メルツァー英語版を2-1で破ったが、予選3回戦でノルベルト・ゴンボス英語版に5セットで敗れた。同年8月のウィンストン・セーラム・オープンで、本戦初戦でテニス・サングレンを破りツアー初勝利を挙げた。2回戦はダニエル太郎に0-2で敗れた。年間最終ランキングは161位。

2019年 トップ100入り

[編集]
2019年全仏オープンでのドミニク・コプファー

2019年全豪オープンで予選1回戦でブレイク・エリス英語版を2-1で破ったが、予選2回戦でロイド・ハリス英語版に0-2で敗れた。5月の全仏オープンで予選1回戦でミッチェル・クルーガー英語版を2-0で破ったが、予選2回戦でシモーネ・ボレッリに1-2で敗れた。6月のイルクリー・チャレンジャー英語版決勝でデニス・ノバク英語版を2-1で下し、チャレンジャーのシングルスで初優勝を果たした。この優勝により、7月のウィンブルドン選手権ワイルドカードを獲得し、グランドスラム本戦初出場を果たした[3]。1回戦でフィリプ・クライノビッチを3-1で下しグランドスラム初勝利を挙げた。2回戦でディエゴ・シュワルツマンに0-3で敗れた。

2019年ウィンブルドン選手権でのドミニク・コプファー

8月の全米オープンでは予選でライアン・ハリソンニコラ・マユ内山靖崇をそれぞれ2-0, 2-1, 2-0で下し本戦進出、本戦では1回戦でハウメ・ムナルを3-1、2回戦でライリー・オペルカを3-0、3回戦でニコロズ・バシラシビリを3-1で破ったが、4回戦でダニール・メドベージェフに1-3で敗れた。この活躍により、ランキングを大会前の113位から86位に上げ、トップ100入りを果たした[4]。年間最終ランキングは94位。

2020年 マスターズベスト8

[編集]

2020年全豪オープンでは本戦1回戦のペドロ・マルティネスに0-3で敗れた。9月の全米オープンでは本戦1回戦のテイラー・フリッツに1-3で敗れた。同月のBNLイタリア国際の予選でフラヴィオ・コボッリジル・シモンミハイル・ククシュキンを全て2-1で下しマスターズ本戦初進出を果たした。1回戦でアレックス・デミノーを2-1、2回戦で世界ランク9位のガエル・モンフィスを2-0、3回戦でロレンツォ・ムゼッティを2-0で下してベスト8に進出した。準々決勝で世界ランク1位のノバク・ジョコビッチに1-2で敗れた。同月行われた全仏オープンでは1回戦のアントワーヌ・ホアン英語版を3-1で破った。2回戦で第16シードのスタン・ワウリンカに敗れた。年間最終ランキングは66位。

2021年 トップ50入り

[編集]
2021年全仏オープンでのドミニク・コプファー

全豪オープンでは2回戦で第3シードのドミニク・ティームに4-6, 0-6, 2-6のストレートで敗れた。メキシコ・オープンではミロシュ・ラオニッチキャメロン・ノリーらを下して、ベスト4進出。準決勝ではアレクサンダー・ズベレフに敗れた。マイアミ・オープンではユーゴ・ガストンに1-6, 4-6のストレートで敗れ、初戦敗退。モンテカルロ・マスターズでは予選を突破するも、マルコ・チェッキナートに4-6, 3-6のストレートで初戦敗退。マドリード・マスターズではライリー・オペルカを6-4, 6-4のストレートで破るも、2回戦でクリスチャン・ガリンに3-6, 4-6のストレートで敗れたが、5月10日の世界ランキングで50位となり、トップ50入りを果たした。全仏オープンでは2回戦で第30シードのテイラー・フリッツを6-3, 6-2, 3-6, 6-4で破り、初の3回戦進出。3回戦では第8シードのロジャー・フェデラーに6-7(5), 7-6(3), 6-7(4), 5-7で敗れた。ウィンブルドン選手権では初の3回戦進出。3回戦では第8シードのロベルト・バウティスタ・アグートに5-7, 1-6, 6-7(4)のストレートで敗退。全米オープンでは2回戦で第2シードのダニール・メドベージェフに4-6, 1-6, 2-3のストレートで敗れた。パリ・マスターズではアンディ・マレーフェリックス・オジェ=アリアシムを下して初の3回戦進出。3回戦ではホベルト・ホルカシュに6-4, 5-7, 2-6で敗れた。年間最終ランキングは54位。

2022年 怪我に見舞われる

[編集]

全豪オープンでは2回戦で第23シードのライリー・オペルカに4-6, 3-6, 6-7(4)のストレートで敗れた。その後は継続的な腕の怪我により、クレーシーズンをスキップしたことで7月18日には149位、8月22日には159位となり、トップ150圏外となった。さらに11月7日には259位となり、トップ250圏外まで世界ランキングが大幅に下降したが、11月のカルガリー チャレンジャー英語版では決勝でアレクサンダル・ブキッチ英語版を6-2, 6-4のストレートで下して、ATPチャレンジャーツアー2勝目を挙げ、ランキングを202位まで回復させた。年間最終ランキングは201位。

2023年 チャレンジャー4勝目

[編集]

4月のメキシコシティ・チャレンジャー英語版では決勝でティアゴ・アグスティン・ティランテ英語版を2-6, 6-4, 6-2の逆転で下して、ATPチャレンジャーツアー3勝目を挙げた。続くサン・ルイス・オープン・チャレンジャー・ツアー英語版では準優勝を果たした。5月の2023 Advantage Cars Prague Open英語版では決勝でヤクプ・メンシークに6-4, 6-3のストレートで敗れ、準優勝となるも、続くトリノ・チャレンジャー英語版では決勝でフェデリコ・ガイオ英語版を6-7(5), 6-2, 6-0で破り、チャレンジャー4勝目を挙げたことでトップ100復帰する。7月、アトランタ・オープンでは1回戦でジョン・イズナー、2回戦でダニエル・エバンスを破り、ベスト8進出。さらにロス・カボス・オープンではベスト4進出を果たし、ダブルスでは準優勝を果たした。11月のカルガリー・チャレンジャー英語版では決勝でリアム・ドラクスル英語版に4-6, 3-6のストレートで敗れ、チャレンジャー6度目の準優勝となった。年間最終ランキングは77位。

2024年 全豪ダブルスベスト4

[編集]

キャンベラ・チャレンジャー英語版 では決勝でヤクプ・メンシークを6-3, 6-2のストレートで破り、ATPチャレンジャーツアー5勝目を挙げた。全豪オープンでは第6シードのアレクサンダー・ズベレフに6-4, 3-6, 6-7(3), 3-6の逆転で敗れ、初戦敗退となったが、同胞のヤニック・ハンフマン英語版と組んだダブルスではグランドスラム初のベスト4進出を果たした。2月のダラス・オープン英語版ではベスト8進出。準々決勝ではトミー・ポールに5-7, 3-6のストレートで敗れた。3月のメキシコ・オープンではフランシス・ティファニーを6-4, 5-7, 6-1で下し、ベスト8進出。準々決勝ではホルガ・ルーネに敗退するも、大会後にはシングルス世界ランキング49位となり、自己最高ランキングを更新した。マイアミ・オープンでは3回戦でウゴ・アンベールを3-6, 6-4, 6-3で破り、初の4回戦進出を果たした。5月のローマ・マスターズでは2回戦でティアフォーを6-4, 6-2のストレートで下して、3回戦進出をする。続くリヨン・オープンではアンベールを2-6, 6-4, 6-4の逆転で破り、ベスト8進出。全仏オープンでは第5シードのダニール・メドベージェフに3-6, 4-6, 7-5, 3-6で敗れ、初戦敗退。全米オープンではアレクサンダー・シェフチェンコ英語版に3-6, 5-7, 7-5, 2-6で敗れて初戦敗退。年間最終ランキングは102位。

2025年

[編集]

成績

[編集]
略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

グランドスラム

[編集]
大会 2016 2017 2018 2019 2020 SR 勝-敗
全豪オープン A A A Q2 1R 0/1 0–1
全仏オープン A A A Q2 2R 0/0 1–0
ウィンブルドン選手権 A A Q3 2R NH 0/1 1–1
全米オープン A A A 4R 1R 0-2 3–2
勝-敗 0–0 0–0 0–0 4–2 1–2 0/4 4–4

大会最高成績

[編集]
大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ 2R 2022
マイアミ 4R 2024
モンテカルロ 1R 2021, 2024
マドリード 2R 2021
ローマ QF 2020
カナダ Q1 2021
シンシナティ 2R 2021
上海 Q2 2019
パリ 3R 2021
オリンピック 3R 2021, 2024
デビスカップ SF 2021

ATPチャレンジャー・ITFフューチャーズ決勝

[編集]

シングルス: 8戦5勝

[編集]
戦績
ATPチャレンジャー (1–2)
ITFフューチャーズ (4–1)
サーフェス
ハード (3–2)
クレー (1–1)
グラス (1–0)
結果 勝-敗 日時 大会 サーフェス 相手 スコア
優勝 1–0 2016年10月 アメリカ合衆国の旗 F32, ハーリンジン ハード イギリスの旗 ルーク・バンブリッジ英語版 6–4, 6–4
準優勝 1–1 2017年1月 アメリカ合衆国の旗 F5, ウェストン英語版 クレー ボリビアの旗 ウーゴ・デリエン英語版 2–6, 5–7
優勝 2–1 2017年3月 アメリカ合衆国の旗 F5, オーランド クレー アメリカ合衆国の旗 トミー・ポール 4–6, 6–3, 7–5
優勝 3–1 2017年7月 アメリカ合衆国の旗 F24, シャンペーン ハード ニュージーランドの旗 ルビン・ステイタム英語版 6–7(5–7), 6–2, 7–5
準優勝 0–1 2018年2月 アメリカ合衆国の旗 サンフランシスコ ハード チャイニーズタイペイの旗 ジェイソン・ジュン英語版 4–6, 6–2, 6–7(5–7)
優勝 4–1 2018年3月 カナダの旗 F2, シェルブルック ハード アメリカ合衆国の旗 マイケル・レドリツキ英語版 6–7(3–7), 7–5, 6–2
優勝 1–1 2019年6月 イギリスの旗 イルクリー英語版 グラス オーストリアの旗 デニス・ノバク英語版 3–6, 6–3, 7–6(7–5)
準優勝 1–2 2019年8月 アメリカ合衆国の旗 アプトス英語版 ハード アメリカ合衆国の旗 スティーブ・ジョンソン 4–6, 6–7(4–7)

ダブルス: 5戦3勝

[編集]
戦績
ATPチャレンジャー (1–0)
ITFフューチャーズ (2–2)
サーフェス
ハード (2–2)
クレー (0–1)
グラス (0–0)
結果 勝-敗 日時 大会 サーフェス パートナー 相手 スコア
優勝 1–0 2016年8月 アメリカ合衆国の旗 F27, シャンペーン ハード アメリカ合衆国の旗 ジャレッド・ヒルツィク英語版 アメリカ合衆国の旗 ティム・コピンスキ英語版
アメリカ合衆国の旗 アレックス・ローソン英語版
3–6, 6–3, [11–9]
準優勝 1–1 2017年2月 アメリカ合衆国の旗 F7, オーランド クレー ボリビアの旗 ボリス・アリアス英語版 アメリカ合衆国の旗 コナー・スミス英語版
アメリカ合衆国の旗 ライン・ウィリアムズ英語版
6–3, 3–6, [8–10]
優勝 2-1 2017年3月 アメリカ合衆国の旗 F10, ベイカーズフィールド ハード アメリカ合衆国の旗 ジャレッド・ヒルツィク アメリカ合衆国の旗 パトリック・カウカ英語版
アメリカ合衆国の旗 キーガン・スミス英語版
3–6, 6–3, [6–10]
準優勝 2-2 2017年6月 アメリカ合衆国の旗 F19, ウィンストン・セーラム ハード ベネズエラの旗 ルイス・ダビド・マルティネス英語版 アメリカ合衆国の旗 クリストファー・ユーバンクス英語版
アメリカ合衆国の旗 ケビン・キング英語版
3–6, 4–6
優勝 1–0 2017年9月 アメリカ合衆国の旗 コロンバス ハード アメリカ合衆国の旗 デニス・クドラ イギリスの旗 ルーク・バンブリッジ英語版
アイルランドの旗 デイビッド・オヘア英語版
7–6(8–6), 7–6(7–3)

脚注

[編集]
  1. ^ Dominik Koepfer - 2015-16 Men's Tennis Roster - TulaneGreenWave.com - Tulane Athletics”. tulanegreenwave.com. 2020年9月22日閲覧。
  2. ^ コプファー,D - テニス365”. tennis365.net : 選手名鑑. 2021年6月6日閲覧。
  3. ^ Koepfer Earns Wimbledon Wild Card With Ilkley Title”. ATP Tour (24 June 2019). 2020年9月22日閲覧。
  4. ^ Medvedev Makes First Slam QF At US Open”. ATP Tour (1 September 2019). 2020年9月22日閲覧。

外部リンク

[編集]