トニー・チャールズ
トニー・チャールズ | |
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プロフィール | |
リングネーム |
トニー・チャールズ ザ・チェックメイト |
本名 | アンソニー・チャールズ・スコット |
ニックネーム | ウェールズの魔術師 |
身長 | 178cm[1] - 180cm[2] |
体重 | 95kg[1] - 100kg[2] |
誕生日 | 1935年7月15日[1] |
死亡日 | 2015年2月13日(79歳没)[1] |
出身地 |
イギリス ウェールズ トレオルヒ(Treorchy)[1] |
スポーツ歴 | レスリング[3] |
デビュー | 1959年[1] |
引退 | 1984年[1] |
トニー・チャールズ(Tony "The Checkmate" Charles、本名:Anthony Charles Scott、1935年7月15日 - 2015年2月13日[1])は、イギリス・ウェールズ出身のプロレスラー[3]。
英国マットを活動拠点に、日本にも初期の国際プロレスや新日本プロレスに度々参戦[3]。1970年代からはアメリカに渡り、技巧派のベビーフェイスとしてNWAの南部テリトリーを中心に活動した[3]。
来歴
[編集]アマチュアレスリングでの活動を経て、1959年にトニー・チャールズ(Tony Charles)のリングネームでプロデビュー[1]。1968年2月、「英国西部ヘビー級王者」として国際プロレスに初来日したが、残留参戦した4月開幕の『日欧チャンピオン決戦シリーズ』においてグレート草津に敗れ、王座を明け渡している[3]。同シリーズではビル・ロビンソンと組んで豊登&サンダー杉山が保持していたTWWA世界タッグ王座にも挑戦した[4][5]。国際プロレスには、ジャン・ウィルキンスやダニー・リトルベアが同時参戦した1969年6月にも再来日している[6]。
1970年代に入り、ロビンソンやアル・ヘイズらと同様にチャールズもアメリカのマット界に進出。1972年6月にはテネシー地区(後のCWA)にて、NWAミッドアメリカ・ヘビー級王座を獲得した[7]。翌1973年1月には英国マットでの盟友ジェフ・ポーツらと共に新日本プロレスに初参戦[8]。以降も新日本プロレスの常連外国人選手となり、アントニオ猪木ともシングルマッチで対戦。1974年1月の再来日ではピート・ロバーツとも英国人タッグを組んだ[9]。同年12月19日にはブラジルのサンパウロにて、アンドレ・ザ・ジャイアントのパートナーとなって猪木&坂口征二が保持していた北米タッグ王座にも挑戦している[10]。
アメリカでも同じ英国出身のレス・ソントンとのタッグチームで活動し、1975年12月にはジム・バーネットが主宰するジョージア・チャンピオンシップ・レスリングにてボブ・バックランド&ジェリー・ブリスコからNWAジョージア・タッグ王座を奪取[11]。フリッツ・フォン・エリックが主宰するダラスのNWAビッグタイム・レスリング(後のWCCW)でも、1976年にロッキー・ジョンソン&ホセ・ロザリオを破りNWAテキサス・タッグ王座を獲得している[12]。
1977年3月には新日本プロレスの第4回ワールドリーグ戦にイギリス代表として出場[13]。マスクド・スーパースターやニコリ・ボルコフなどスーパーヘビー級の大型選手とも総当たり公式戦で対戦したが、軽量のハンデが響き戦績は芳しくなかった[14]。新日本プロレスには通算4回参戦し、このときが最後の来日となっている。
アメリカでは1979年、アラバマのサウスイースタン・チャンピオンシップ・レスリングが認定するUSジュニアヘビー級王座をケビン・サリバンと争った[15]。その後は古巣でもあるテネシー州メンフィスのCWAを主戦場に、モンゴリアン・ストンパー、ロン・バス、ボビー・イートン、ガイ・ミッチェル、ジプシー・ジョーらと対戦[16][17]。1981年には、当時CWAに参戦していたビル・ロビンソンとも英国人同士の抗争を展開し[18]、2月2日のミッドサウス・コロシアムでのイベントではロビンソンから勝利を収めている[19]。
以降はビル・ワットが主宰していたMSWAを経て、1982年下期よりダラスのWCCWにて、ザ・チェックメイト(The Checkmate)なるヒールの覆面レスラーに変身[20]。一時期はタイガーマスクと同じ覆面を被り、ザ・グレート・カブキやマジック・ドラゴンとも共闘[21]。ケビン、デビッド、ケリーのフォン・エリック兄弟やバグジー・マグローと対戦し、1982年10月4日にはビル・アーウィンを破りTV王座を獲得した[22]。なお、ザ・チェックメイトのギミックは、かつてのパートナーであるレス・ソントンも英国時代に使用していたことがある[23]。
その後は素顔のベビーフェイスに戻り、キャリア晩年の1983年からはアラバマやフロリダで活動、アラバマではデニス・コンドリー&ノーベル・オースチンのミッドナイト・エクスプレス、フロリダではイライジャ・アキーム&カリーム・モハメッドのザンブイ・エクスプレスやヘクター・ゲレロと対戦している[24]。引退後もフロリダにてプロレスのトレーナーを務め、ジョー・マレンコらを指導した[25]。
得意技
[編集]獲得タイトル
[編集]- NWA世界タッグ王座(デトロイト版):1回(w / アル・コステロ)[27]
- NWA USジュニアヘビー級王座:2回[15]
- NWAサウスイースタン・タッグ王座:1回(w / ミスター・ノックスビル)[28]
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j “Tony Charles”. Wrestlingdata.com. 2013年6月4日閲覧。
- ^ a b “Tony Charles”. Cagematch.net. 2015年2月25日閲覧。
- ^ a b c d e 『THE WRESTLER BEST 1000』P272(1996年、日本スポーツ出版社)
- ^ “The IWE matches fought by Tony Charles in 1968”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
- ^ “IWE 1968 Japanese & British Champion Series”. Puroresu.com. 2019年9月30日閲覧。
- ^ “IWE 1969 Dynamite Series”. Puroresu.com. 2019年9月30日閲覧。
- ^ a b “NWA Mid-America Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。
- ^ “NJPW 1973 New Year Buffalo Series”. Puroresu.com. 2019年9月30日閲覧。
- ^ “The NJPW matches fought by Tony Charles in 1974”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
- ^ 『1945-1985 激動のスポーツ40年史 (6) プロレス 秘蔵写真で綴る激動史』P161(1986年、ベースボール・マガジン社)
- ^ a b “NWA Georgia Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。
- ^ a b “NWA Texas Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。
- ^ “NJPW 1977 The 3rd World League”. Puroresu.com. 2019年9月30日閲覧。
- ^ “The NJPW matches fought by Tony Charles in 1977”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
- ^ a b “NWA United States Junior Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。
- ^ “The USWA matches fought by Tony Charles in 1979”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
- ^ “The USWA matches fought by Tony Charles in 1980”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
- ^ “The USWA matches fought by Tony Charles in 1981”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
- ^ “CWA Event Data”. Cagematch.net. 2013年6月4日閲覧。
- ^ “The WCCW matches fought by Tony Charles in 1982”. Wrestlingdata.com. 2015年2月25日閲覧。
- ^ “Check the Checkmate”. Tiger Mania. 2013年6月4日閲覧。
- ^ a b “World Class Television Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。
- ^ “Les Thornton: A life on the road”. SLAM! Sports: February 23, 2005. 2013年6月4日閲覧。
- ^ “Tony Charles: The most recent matches”. Wrestlingdata.com. 2013年6月4日閲覧。
- ^ “Joe Malenko”. Online World of Wrestling. 2013年6月4日閲覧。
- ^ “NWA Mid-America Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。
- ^ “NWA World Tag Team Title [Detroit]”. Wrestling-Titles.com. 2015年5月23日閲覧。
- ^ “NWA Southeastern Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2013年6月4日閲覧。
外部リンク
[編集]- Online World of Wrestling
- トニー・チャールズのプロフィール - Cagematch.net, Wrestlingdata.com, Internet Wrestling Database